2010年最初の落語は、小三治師。芸協の初席(小遊三トリ)の案もあったがやはりこちらに。今では小三治師匠は押すに押されぬ名人ということになっていて、トリを取るというと開場前から長蛇の列。この日も開場1時間ちょっと前に到着したところ、すでに20人ほど並んでいました。その後も人は増えるばかり。寄席にここまで並ぶのはいいのか悪いのか。フラッと入れるのが寄席のいいところなのに、とも思う。落語ブームのせいもあるのだろうか、かつての志ん朝師匠だってそんなに並ぶことはなかったのでは?(住吉踊りは並んだけど)
柳家 花いち 「桃太郎」
柳家 ろべえ 「チハヤフル」
柳家 禽太夫 「権助芝居」
柳家 さん喬 「代り目」
ロケット団 漫才
柳亭 小燕枝 「権助提灯」
柳家 さん八 「鳴きまね泥(杭盗人)」
入船亭 扇橋 「つる」
アサダ 二世 奇術
柳家 花緑 「宮戸川」
柳家 小さん 「町内の若い衆」
三遊亭 小円歌 三味線漫談
柳家 小里ん 「碁泥」
桂 文楽 「六尺棒」
-中入り-
柳家 三三 「八九升」
古今亭 志ん輔 「鮑のし」
柳亭 燕路
あした 順子・ひろし 漫才
柳家 小三治 「長短」
小三治師匠を聴くといつも思うが、少なくとも俺の好みの噺家ではない、ということ。やはり柳家系より古今亭の早いテンポが好きだな。あとまくらが長いのはあまり好まない。今回も持ち時間30分のうち20分ほどがまくらだった。曰く、サントリーの天然水が、南アルプスと思っていたら、西に行くと大山だったり阿蘇だったり、その土地にヨイショしている。ペットボトル批判(水道水をペットボトルとガラスのコップに入れてしばらく置いておくと、はっきり違いがわかる)、政治の話をする噺家は嫌いだったが、今自分はしている…
まあどの噺家がいいかっていうのは、好みだから人それぞれでいいんだよ。ずっと柳家の噺をきいていたら、中入り後の志ん輔師がすごく面白かった。このテンポだよって感じた。志ん輔師は、古今亭の中じゃそれほど好みでもないんだけどね(^^;
花緑師もテンポは速いが、今回の噺は結構演出が斬新だった。サゲも改作風だったし。結構花緑師は、こういったチャレンジをしがちで、その辺も賛否分かれているようだが、まだ若いから模索は必要だ。
燕路師の噺は今まで聴いたことがない。カミサン同士の会話で始まる。カミサンAは、亭主とけんかしひどい顔。でもやられた翌日は優しくしてくれ、物を買ってくれることもあり、やられるのも悪くないと言う。カミサンBの亭主は、乱暴はしないが特に優しいわけでもない。たまには乱暴されて何か買ってもらおうと目論むが、カミサンBが手を出しても亭主は手を出さない・・・・・・っていう噺、何という噺でしょうか?知ってる方いたら教えてください。燕路師は、DVの講演会で落語をやったりしているようなので、それ用のネタなのでしょうか?
落語を聴きに行って、題名のわからないのがあるっていうのは、何かすっきりしなくてやなんだよね・・・新作とかもね