千葉県のお客様からの依頼で、エルメスの交換用ベルト作成しました。
リバーシブルのエルメスっぽいデザインです。
裏面はエルメス風にオフ白ステッチにしています。
オリジナルのベルトです。
糸がほつれて開いてしまっていました。
エルメスは糸が切れるのが多いですね。
もしかしたら糸が弱いのかもしれません。
どのベルトも糸がプチプチ切れているので、ポリエステルの撚り糸ではない感じがします。
ベルトは納品したのですが、その後、やっぱりバックルもきれいにしたいと連絡がありました。
当初は一緒にやるか、ベルトだけにするかお悩みでしたが、ベルトがきれいになるとバックルが気になりますよね。
2度目はバックルだけ送っていただきました。
擦り模様を入れて艶消し風にしたサテーナというメッキです。
裏面です。
ちょっとコの字パーツが曲がっていますが、このくらいなら実用上問題ありません。
メッキを剥離したのち、表面研磨で傷を取り除き、再度ニッケルサテーナメッキを施しました。
深い打痕は完全には取り切れません。
研磨して傷を取り除くので、深すぎるとかなりの量を削ることになってしまい、バックルが薄くなりすぎてしまいます。
どの程度でやめるのが適切かは完全に経験値判断です。
ただ光沢のあるメッキよりはサテーナのほうが、メッキ直ししたときに残った傷が目立ちにくいのでお勧めです。
通常のニッケルからニッケルサテーナへの変更も可能ですし、その逆も可能です。
もちろんゴールドからシルバーも可能です。
ロゴも残りますが、文字の溝までは研磨できないので、メッキが重なることになりますから、何度も繰り返すと徐々に潰れてくるかもしれません。
裏面は、完成品のダボやコの字パーツのついた状態では表面加工ができませんので、光沢のあるメッキの仕上がりになります。
バックルのメッキ直しはエルメスのコンスタンスとエブリンのみ承ります。
これは処置したことのないバックルをメッキ直しするには、適切な工法をいくつか同じバックルをダメにしてでも検証しないと、ご依頼を安全にご提供できる状態にならないためで、ご理解お願いします。
メッキ直しは非常に難易度の高い作業で、工法が適切でなければバックル自体溶けてなくなってしまいかねない危険な作業です。
作業受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
画像が無いとどのようなベルトの状態なのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはお断りしています。
かならず作業対象の現品の画像を添えてご連絡ください。
お電話いただいても、メールかLINEで写真を送ってくださいと返答するだけになってしまいます。
値段が気になる方は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
バックル部分の修理
ベルトの革部分の修理
こちらに事例と価格を記載していますので、ご自分のものと同じ症状があれば参考になるかと思います。
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。
東京都のコロナウイルス感染者数増加に伴い、徒歩圏内以外の方からの持ち込みはお断りしています。
弊社では高齢者も働いておりますので、ご理解ご協力お願いいたします。
徒歩圏内以外の方からの修理受付は宅配便のみになります。
よろしくお願いいたします。
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しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いませんので、月曜になることが多いです。
よろしくお願いします。
伊東金属製作所
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東京都足立区足立2-34-2
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