
トレンチコート活躍する季節になってきました。
連日、修理依頼が届いています。
着ようと思ったら、あら?となるのでしょうか。
この時期だと、皆さんできるだけ早くほしいお客様ばかりですが、修理は1日あたり1セットしかできませんので、
検討中の方はお早目がお勧めです。
例年、年末が近づくにつれてピークを迎え、早い年では12月に入ると年内作業分受付終了となった年もありました。

恐らくバーバリーのものだと思います。
弊社ではメーカー関係なく修理しておりますので、メーカーは、バーバリーであってもなくても関係ありませんが、
やはり一番多いのはバーバリーですね。
シェアがものすごいのだと思います。
修理には革の色を合わせて、似寄りの革で修理します。
全く同じにはなりませんが、できるだけ近い色合いで作業しています。

修理にはバックルの取り外しと、再度の取付が必要です。
ご自分で裁縫できる方にはバックル修理のみの受付が可能です。
作業料金はホームページを参照ください。

こちらもバーバリーのようです。
かなり傷んでいます。
この状態は経年が原因ではなく、クリーニング時の乾燥機が原因です。
革が縮んで、角が収縮して破けています。
クリーニング店さんでダメにされてしまうケースも多々ありますし、クリーニング店さまからの修理依頼もございます。
コートに対してベルトはそれほど汚れるものではありませんから、お勧めはコートだけクリーニングに出して、
ベルトは自宅でバックルが漬からないように漬け起き洗いが傷めないコツです。
ドライクリーニングというと、言葉から誤解されやすいのですが、決して液体に漬けない作業ではありません。
生地への攻撃性で種類はありますが、ドライクリーニング液という、言ってみれば油(パークロロエチレンと言います。)に漬けるのです。
水に漬けないから、=ドライって?ちょっと不思議ですよね。
だったら唐揚げはドライ水炊き?なのでしょうか?

こちらも色合わせして修理します。
バックルを弊社ではずしています。

修理、取り付け後です。
取付状態が見えにくいので、もう一枚。

このような感じです。
家庭用ミシンがあれば結構できてしまうので、コストを抑えたい方はご自分で取り付けチャレンジしてみてください。

スプリングコートですが、バックルの塗装が剥がれています。
これでは恰好悪いですね。

修理するために取り外しました。
バックルをヌメ革で作ってから、あとから塗装しているので、真ん中の芯棒に塗料が付いているのです。

剥いてみるとよくわかります。
ヌメ革で作って、顔料を吹き付けたのでこのような状態なのです。
アパレルメーカーは各色展開する際に、コストダウンのためにすべてヌメ革でバックルを作って、あとから色分けして顔料を吹き付けることが多くあります。
表面のみの塗装なので、剥がれると格好悪いのです。
染料を使えば革に塗料がしみているので、多少の傷は目立ちません。
車の革シートなんかはそうですよね。
このような顔料だったら塗料が座るところだけ剥がれて大変なことになります。
ただ、染料だと革に浸透するため、革表面の傷を隠しきれないのです。
こういった顔料であれば、革の表面に膜を作るので、原皮の状態が多少悪くても使えますが、
染料ですと原皮の状態の良いも革でバックルを作る必要があります。

修理取付完了です。
修理受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
画像が無いと、今どのような状態なのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはご遠慮ください。
かならず作業対象の現品の画像を添えてご連絡ください。
また、色合い、バックルの形状、状態もその際に確認したいので、ご協力お願いします。
値段が気になる方は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらに価格を記載しています。
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。
納期はただいま、こちらへお荷物到着後1週間から10日程度です。
ベルトへの取り付け作業がある場合には、+1-2日いただく場合もあります。
コロナウイルスが心配な昨今、収束するまでの当面の間、持ち込みはお断りしています。
修理受付は現在宅配便のみになります。
よろしくお願いいたします。
LINEの場合、土日祝日でも時間があれば可能な限り返信してます。
しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いませんので、月曜になることが多いです。
よろしくお願いします。
伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます