トレンチコートの革バックル修理を紹介します。
皆様、バックルの傷み具合、コートの仕様、色、形、それぞれ違いますので、一日一組の作業限定で進めています。
まずはウエストのみのバックル修理依頼です。
バックルを取り外して修理、その後再取り付けまでです。
作業後の完成写真になります。
次は袖のバックルの心棒折れでの交換です。
同じものは用意できないので、左右のバランスを考慮して2個交換を推奨しています。
袖のバックルだけだと判断できませんが、バーバリーかアクアスキュータムのものです。
ちなみにこの2社は、袖のバックルは同じものを使っていますので、仕入れ先が同一だと思います。
ウエストのバックルのみ、それぞれ形状が違います。
この袖の革巻きバックルの特徴としては、亜鉛のダイキャストで作られた芯材を使っています。
ダイキャストは経年で脆くなって崩れる個体が存在します。
全てではなく、あくまで混ざっているという程度の確率です。
製造方法で確率を減らすことはできますが、国内製の亜鉛ダイキャストのバックルでもそれは混ざっています。
新しいうちは全く見分けがつかず、経年で手で折れるほど脆くなります。
ただその年数も1-2年という短い周期ではなく、5-10年という周期です。
アパレル製品は、製造側からみると、一般的に3年壊れなければクレームにならないという感覚があります。
ですので、試作段階でも、特にコートの場合は1シーズンに1回、衣替えの時期にクリーニングすると想定して、クリーニング耐性も3回はテストします。
メーカー側からすれば、3年以上は持つ亜鉛のダイキャストなので、問題視はしていないことだと思います。
使った芯材はこちらのものです。
ドイツからの輸入品になります。
トレンチコートの袖のベルト幅は25ミリですので、芯材の段階では内径が27ミリ程度無いと、革の厚みの分狭くなって25ミリの帯が通りません。
こういった形状の金具は国内の金具屋さんでも入手できますが、そのまま使うのが前提ですので、サイズは25ミリのものしか見かけませんので使えないのです。
次はこちらのトレンチコートの修理です。
このウエストバックルの形状はバーバリーです。
バーバリーもトレンチコートによっては、ベルトがコートから外せないものがあります。
その場合は、コートごと送っていただいても作業する価格は変わりませんが、荷物が大きくなる分、往復の送料が高くなります。
袖ベルトの状態です。
かなり革の劣化が進んでいます。
これではちょっと着られないです。
バックル修理後になります。
バックル外し、修理、再取り付けのフルコースです。
この幅広のウエストバックル形状はアクアスキュータムだと思われます。
お客様がご自身でお取り付けできるということで、バックルのみ修理のご依頼です。
ネックストラップにもバックルが付いていますので、4点になります。
似寄りの色の革で作り直します。
完成です。
黒革のバックル修理です。
こちらも取り付けまでのフルコース依頼です。
メンズのバーバリーは、ウエストベルトがレディースよりも太くなっています。
年代によって、52ミリだったり、55ミリだったり、60ミリだったりと、私が確認したものだけでも3種類の仕様は存在します。
これは流行によって変化したものだと思われます。
レディースの場合は、50ミリか52ミリで、特にスプリングコートのような薄めの色のものには50ミリが多く使われています。
幅広バックルのアクアスキュータムの修理です。
こちらもコートからはずれなく、コートごと送られてきました。
バックルをはずして似寄りの革を選定します。
こちらの色のほうが近いようです。
革の在庫は変動しますので、時々、〇月〇日のブログの色でお願いしますとご依頼を受けますが、そういったオーダーは必ずしも受けられない場合が多いです。
革の色を変更して作業することは可能ですが、その場合は、なにか見本を一緒に送っていただくとか、最低でもこのwebのこの色に近い色でといった方法でお願いします。
ただし、モニターの色合いのばらつきが多い、WindowsPCやAndroid機で見た色合いですと、実際と異なることが多々あります。
APPLEのPCやiphoneは出荷時にキャリブレーション(校正)されているので、こちらのほうがまだ色合いは正確に読み取れるのではないかと思います。
もちろんそれでもモニタの色合いというのは1か月もすればズレてきますので、正確にキャリブレーションされたモニタで見ない限りは実際の色と近い色合いでは見られないと思います。
PCで作業することを生業とするクリエイターの方でしたらそういった校正されたモニターを使っていますが、一般的なモニターではかなり色ずれが生じます。
修理完了です。
こちらはバーバリーでベルト幅が狭いのでレディースだと思われます。
袖のバックルが完全に剥けていて、袖バックルだけの修理です。
ウエストのベルトは色合わせのために送っていただきました。
似寄りの色合いで作業します。
作業終了です。いくら色を合わせてもこのくらいの差が限界です。
また、先ほども述べたように、革の在庫は変動しますし、取り置きはしておりません。
2個だけの修理であれば、2個分のみ用意します。
こういった修理内容の場合はあらかじめ連絡しますが、後からやっぱりウエストも追加でやって欲しいというご依頼の際には、もうウエストのバックルを直すだけの同じ革が残っていない場合がありますので、追加は受けられません。
この状態から3つ揃える場合には、さらに3つの修理料金が掛かりますことをご承知おきください。
同じ色合い、同じ糸色、同じコバ塗装のバックルは一緒に作業しない限り作れないのです。
修理受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
今回ご紹介したように、作業内容は千差万別です。
画像が無いとどのような状態なのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはご遠慮ください。
かならず作業対象の現品の画像を添えてご連絡ください。
値段が気になる方は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらに価格を記載しています。
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。
持込は完全予約制です。
多忙のため、ご予約の無い方、ご予約時間に遅れる方はお帰りいただきます。
持込のご予約には事前の画像送付が必須です。
持込は平日朝7時から17時までとなります。
LINEの場合、土日祝日でも時間があれば可能な限り返信してます。
しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いませんので、月曜になることが多いです。
よろしくお願いします。
伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku
皆様、バックルの傷み具合、コートの仕様、色、形、それぞれ違いますので、一日一組の作業限定で進めています。
まずはウエストのみのバックル修理依頼です。
バックルを取り外して修理、その後再取り付けまでです。
作業後の完成写真になります。
次は袖のバックルの心棒折れでの交換です。
同じものは用意できないので、左右のバランスを考慮して2個交換を推奨しています。
袖のバックルだけだと判断できませんが、バーバリーかアクアスキュータムのものです。
ちなみにこの2社は、袖のバックルは同じものを使っていますので、仕入れ先が同一だと思います。
ウエストのバックルのみ、それぞれ形状が違います。
この袖の革巻きバックルの特徴としては、亜鉛のダイキャストで作られた芯材を使っています。
ダイキャストは経年で脆くなって崩れる個体が存在します。
全てではなく、あくまで混ざっているという程度の確率です。
製造方法で確率を減らすことはできますが、国内製の亜鉛ダイキャストのバックルでもそれは混ざっています。
新しいうちは全く見分けがつかず、経年で手で折れるほど脆くなります。
ただその年数も1-2年という短い周期ではなく、5-10年という周期です。
アパレル製品は、製造側からみると、一般的に3年壊れなければクレームにならないという感覚があります。
ですので、試作段階でも、特にコートの場合は1シーズンに1回、衣替えの時期にクリーニングすると想定して、クリーニング耐性も3回はテストします。
メーカー側からすれば、3年以上は持つ亜鉛のダイキャストなので、問題視はしていないことだと思います。
使った芯材はこちらのものです。
ドイツからの輸入品になります。
トレンチコートの袖のベルト幅は25ミリですので、芯材の段階では内径が27ミリ程度無いと、革の厚みの分狭くなって25ミリの帯が通りません。
こういった形状の金具は国内の金具屋さんでも入手できますが、そのまま使うのが前提ですので、サイズは25ミリのものしか見かけませんので使えないのです。
次はこちらのトレンチコートの修理です。
このウエストバックルの形状はバーバリーです。
バーバリーもトレンチコートによっては、ベルトがコートから外せないものがあります。
その場合は、コートごと送っていただいても作業する価格は変わりませんが、荷物が大きくなる分、往復の送料が高くなります。
袖ベルトの状態です。
かなり革の劣化が進んでいます。
これではちょっと着られないです。
バックル修理後になります。
バックル外し、修理、再取り付けのフルコースです。
この幅広のウエストバックル形状はアクアスキュータムだと思われます。
お客様がご自身でお取り付けできるということで、バックルのみ修理のご依頼です。
ネックストラップにもバックルが付いていますので、4点になります。
似寄りの色の革で作り直します。
完成です。
黒革のバックル修理です。
こちらも取り付けまでのフルコース依頼です。
メンズのバーバリーは、ウエストベルトがレディースよりも太くなっています。
年代によって、52ミリだったり、55ミリだったり、60ミリだったりと、私が確認したものだけでも3種類の仕様は存在します。
これは流行によって変化したものだと思われます。
レディースの場合は、50ミリか52ミリで、特にスプリングコートのような薄めの色のものには50ミリが多く使われています。
幅広バックルのアクアスキュータムの修理です。
こちらもコートからはずれなく、コートごと送られてきました。
バックルをはずして似寄りの革を選定します。
こちらの色のほうが近いようです。
革の在庫は変動しますので、時々、〇月〇日のブログの色でお願いしますとご依頼を受けますが、そういったオーダーは必ずしも受けられない場合が多いです。
革の色を変更して作業することは可能ですが、その場合は、なにか見本を一緒に送っていただくとか、最低でもこのwebのこの色に近い色でといった方法でお願いします。
ただし、モニターの色合いのばらつきが多い、WindowsPCやAndroid機で見た色合いですと、実際と異なることが多々あります。
APPLEのPCやiphoneは出荷時にキャリブレーション(校正)されているので、こちらのほうがまだ色合いは正確に読み取れるのではないかと思います。
もちろんそれでもモニタの色合いというのは1か月もすればズレてきますので、正確にキャリブレーションされたモニタで見ない限りは実際の色と近い色合いでは見られないと思います。
PCで作業することを生業とするクリエイターの方でしたらそういった校正されたモニターを使っていますが、一般的なモニターではかなり色ずれが生じます。
修理完了です。
こちらはバーバリーでベルト幅が狭いのでレディースだと思われます。
袖のバックルが完全に剥けていて、袖バックルだけの修理です。
ウエストのベルトは色合わせのために送っていただきました。
似寄りの色合いで作業します。
作業終了です。いくら色を合わせてもこのくらいの差が限界です。
また、先ほども述べたように、革の在庫は変動しますし、取り置きはしておりません。
2個だけの修理であれば、2個分のみ用意します。
こういった修理内容の場合はあらかじめ連絡しますが、後からやっぱりウエストも追加でやって欲しいというご依頼の際には、もうウエストのバックルを直すだけの同じ革が残っていない場合がありますので、追加は受けられません。
この状態から3つ揃える場合には、さらに3つの修理料金が掛かりますことをご承知おきください。
同じ色合い、同じ糸色、同じコバ塗装のバックルは一緒に作業しない限り作れないのです。
修理受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
今回ご紹介したように、作業内容は千差万別です。
画像が無いとどのような状態なのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはご遠慮ください。
かならず作業対象の現品の画像を添えてご連絡ください。
値段が気になる方は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらに価格を記載しています。
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。
持込は完全予約制です。
多忙のため、ご予約の無い方、ご予約時間に遅れる方はお帰りいただきます。
持込のご予約には事前の画像送付が必須です。
持込は平日朝7時から17時までとなります。
LINEの場合、土日祝日でも時間があれば可能な限り返信してます。
しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いませんので、月曜になることが多いです。
よろしくお願いします。
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