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中学国語授業

中学国語の授業案を公開します。
また中学教師メンバーで行っている明日サークルの活動報告も行います。

中学国語 光村 1年 話し合って考えよう

2010年10月03日 | 国語授業
話し合って考えよう

一.討論で発表できる力をつけさせる
 分析批評の授業で討論をしたとき、意見が出ず、分析が深まらないで終わってしまうことがある。
そこで討論で発表する力をつけることに特化した授業を行う
ことにした。討論の力と、分析の力とを分けて指導することにしたのだ。
 光村一年「話し合って考えよう グループディスカッション」の授業で討論をしたところ、分析批評の授業の時の討論では発表できない生徒も発表することができた。 理由は、
自分の体験から意見が考えられる
ということが挙げられる。「分析の観点を身につけている必要」もなく、「作品を読む必要」もないのだ。だから意見が言いやすかったのだろう。以下に討論で全員に発表させるためのステップを記す。

二.討論で発表させるためのステップ
①趣意説明
 教科書百ページを開かせ、「話し合って考えよう・グループディスカッション」という表題と、その単元の説明である最初の五行を生徒に指名して読ませた。そのあとで、「討論をすると、一人では思いつかなかったような考えが見つかります。今回はは全員が討論で発表できるという力をつけましょう。」と生徒に伝えた。

②討論のテーマの発表
みんなが学校に来るとき、制服で来るよね。でも、小学校の時は私服で行ったよね。制服で来るのと、私服で来るのと、どちらがいいですか。制服だという人私服だという人 今日は、これについて討論をします。
と話した後で、次の板書をした。
板書 学校に来るのに、制服・私服のどちらがよいか

③自分の意見を書かせる
 板書を写し終えた生徒には、自分の意見を書かせていく。次の板書をして、書き方のフォーマットの見本を示した。
板書 私は~の方がよいと考える。
なぜなら
 このあと十分ほど時間をとって理由を書かせていく。

④ノートを評価する
 生徒たちが書いている様子を見ながら、いつ(何行書けたら)ノートを見せに来させるかを決める。今回はほとんどの生徒がスラスラかけているようであったので、
五行以上書けたら先生に見せに来なさい。
と話し、また「ノート一ページ書けたら合格です。」という評定項目も示した。

⑤ノートについてコメントをする
 生徒がノートを持って来た時、短くコメントをする。たとえば、
「もし~なら、という書き方をしてごらん」
「たとえば、を入れてごらん」
「相手に対する反論を書いてごらん」
というように指示をする。そしてもう一度ノートを見せに来させて、指示したことができていたら褒めるようにしている。
 そして、二度目を見せに来た生徒には
「三人に見せてサインをもらいなさい」
と指示を出して、意見交換をさせる。まずは話しやすい友達に話させていくことで自分の意見に自信を持たせるとともに、発表することに慣れさせていく。

⑥書けない子に対してフォローをする
「友達と相談するために、立ち歩いてかまいません」と最初から指示をすることがある。自分の意見に自信が持てない時、何を書いたらいいか分からない時など、立ち歩いて相談していいことにしている。
 しかし、そのように話していても、ノートに意見がなかなか書けていないのに、友達に聞こうとしない生徒もいる。その時は、⑤の作業のとき、ノートを二回見せに来た生徒に
「~さんにノートを見せて、サインをもらってきなさい」
と指示を出す。こうすることで、意見を書けていない子にとって、その子のノートが例示となり、意見を書くための参考になる。
 またこのようにノートに意見が書けない子を見つけるためにも、ノート作業の時間は、全員が見える場所に立つ。
 このようなことをして、全員が意見とその理由を書けたところで討論に入る。

⑦討論の形をつくらせ発表させる
 討論の形をつくらせ、制服派・私服派それぞれの人数を確認し板書した後で、発表に入る。
「制服派二人・私服派二人が発表したら、討論に入ります。制服派からどうぞ。」
と伝えると、発表に慣れている生徒から発表していく。その後討論に入る。

⑧発表できない子に対してフォローする
 討論の中では特定の子が発表することが多い。討論がかみ合えば、特定の子が発表するのは仕方がない。しかし、今回の単元の目標は、「討論で発表できる力をつけさせること」なので、途中で指名をして発表をさせる。
時間がある時は次のように言う。
「今回は、討論で発表できる力をつけることが目的ですから、まだ発表していない人は発表して下さい。」
時間がない時は
「先生が指名します。~さんどうぞ。」
と言って発表させていく。
 このように発表させることによって、討論の中での発表に慣れさせていく。

⑨評定と評価をする
発表した人を挙手させて「発表A」
とノートに書かせる。同様に
発表しようと思ったけどできなかった人・・B、
発表しようと思わなかった人・・Cと
書かせていく。
 また
「みんなの意見が出なかったときに~さんは違う話題をだしたよね。」
「~君は質問をしたよね。」
と、今までにない取り組みをした生徒を評価する。

⑩授業のまとめを書かせる
 最後に、授業で「考えたこと」「できるようになったこと」「次はこうしたいということ」を書かせてノートを提出させる。

中学国語 光村 1年 漢字四字の熟語

2010年10月03日 | 国語授業
漢字四字の熟語

教科書99ページを開かせる。
冒頭文を読む。
1番、後ろのわくの中から、□に入る四字熟語を選ぼう。
□の中を読みます。先生の後について読みなさい。「絶体絶命、順風満帆~」

①、今のところなにもかもうまくいき、□な人生だ。□の中に入る言葉は何ですか。□の横に書いてごらん。
指名して答えさせる。
では続けて、大きな1番、2番、3番の問題をやります。全部出来たら先生に見せに来なさい。
黒板に問題番号を書いておく。
問題が解けた生徒から板書させていく。
問題にすべて答えが書き込まれたら答え合わせをする。
四字熟語を覚えている人が少ないようです。プリントを使って、四字熟語を覚えましょう。

「新中学国語“教科書スキル”」33番「四字熟語」を配布する。(別紙参照)

先生の後について読みなさい。

5番まで読む。

今度は交代読み。先生が最初。みんなが後です。

点線の所で山折りにします。
数字が書いてある方を見なさい。

この状態で読んでいきます。みんなでさんはい。

ことわざを覚えていきます。1番から10番までおぼえたら友達とテストをしなさい。
そのあとは

  11~20 
  21~30 
  31~40 

というように、テストをします。
合格したら、名簿に丸をつけに来なさい。

暗唱チェック用の名簿を教卓においておき、合格した生徒から丸をつけさせていく。
10分ほど時間をとって終了する。

中学国語 光村 1年 漢語和語外来語

2010年10月03日 | 国語授業
漢語和語外来語

先生が一度読みます。読めない字に振り仮名をつけなさい。

自分で一度読みます。全員起立。

先生が言うところに赤で印をつけなさい。
「漢語」「和語」「外来語」「混種語」

みんなで言ってみよう。漢語、和語、外来語、混種語。

ノートを出しなさい。
板書 外来語
外来語をノートに一つ書きなさい。
列指名で発表させる。
板書 漢語
   和語
音読みをする言葉は漢語、訓読みをする語が和語です。
音読みと訓読みの区別がつけられる人?
1・2名が手を挙げた。
音読みと訓読みの区別の仕方を勉強しよう。
板書 山
この字の訓読みは「やま」です。では音読みは何ですか。

そう「サン」です。
板書 やま
   山 
   サン

板書 田
この字の訓読みは「た」です。では音読みは。

そう、「デン」です。
板書 た
   田
  デン

ではこの二つをみて、何か気づくことはありますか。これがわかると、音読みと訓読みの区別をつけることができます。
「訓読みの読みはひらがなで書いてあって、音読みはカタカナで書いてある」という意見が出た。
そう、それもただしいよ。もう一つあります。なんでしょうか。
挙手して意見を述べた生徒がいた。
そう、訓読みはそれだけで意味がわかる読み方のことです。たとえば、「やま」といえば、何のことかわかるよね。でも「今からサンにいってくる」といわれても、よくわからないよね。「やま」「た」のように、それだけで意味がわかる読み方が訓読みです。

では、「鳥」の訓読みは何ですか。

そう「とり」です。そして音読みが「チョウ」だね。

では念のため、「犬」の訓読みは何ですか。ノートに書きなさい。

指名して発表させて正解を告げる。

訓読みの言葉が和語、音読みの語が漢語です。
では、「洗う」というのは和語ですか、漢語ですか。和語だという人。漢語だという人。
これは訓読みの言葉だから、和語です。

では、「表面」というのは和語ですか、漢語ですか。和語だという人、漢語だという人。
これは音読みの言葉だから、漢語です。

もう一つ。混種語です。
板書 混種語
カレーうどん

何語と何語が混ざった語ですか。

混種語を3つノートに書きなさい。周りと相談してもいいよ。
書けた人から発表しなさい。

では、10個問題を出します。それぞれ何語か、ノートに書きなさい。
① 田中
② カメラ
③ 行動
④ 大きい
⑤ パンダ
⑥ 花が咲く
⑦ カレーうどん
⑧ 外国
⑨ ぼく
⑩ 星山先生

答え合わせをして終了。

中学国語 光村 1年 手紙を書こう

2010年10月03日 | 国語授業
1時間目 手紙を書こう

教科書94・5ページを開かせる
手紙の書き方を勉強します。95ページ、先生が読みます。読めない漢字に振り仮名をつけなさい。
手紙の部分と、「前文」「主文」「末文」「後付け」の注も読む。
今先生が読んだところを自分で一度読みなさい。全員起立。

手紙は大きくいくつに分かれていますか。

そう四つだね。前文・主文・末文・後付けです。みんなで言います。前文・主文・末文・後付け。

覚えたら座ります。全員起立。
何名か指名し、教科書を見ずに発表させる。
もう一度みんなで言っていよう。さんはい。

先生が言うところに赤でしるしをつけなさい。
「前文」「拝啓」「謹啓などと書き始め」「時候のあいさつ」「安否をたずねる文」
「主文」「趣旨と用件」
「末文」「終わりのあいさつ」「拝啓で書き始めたら、結びは敬具」
「後付け」「日付・差出人の名前・あて名」「様」「先生」「相手が個人でないときは御中」
しるしをつけたところだけ、もう一度読みます。さんはい。「前文、拝啓・謹啓などと書き始め、時候のあいさつ、安否をたずねる文。主文、趣旨と用件。末文、終わりのあいさつ、拝啓で書き始めたら、結びは敬具。後付け、日付・差出人の名前・あて名、様、先生、相手が個人でないときは御中。

問題を出します。ノートを出しなさい。
① 手紙は大きく分けていくつに分かれていますか。
② その4つとは、何と何と何と何ですか。
③ 前文では、あいさつと何をしますか。9文字で答えなさい。
④ 末文では何をしますか。8文字で書き抜きなさい。
⑤ この文章の書き始めは何ですか。漢字2文字で答えなさい。
⑥ この文章の結び、書き終わりは何ですか。漢字二文字で答えなさい。
⑦ 「朝夕はようやくしのぎやすく~」という文があります。このような文のことをなんと呼びますか。7文字で答えなさい。
⑧ 「朝夕はしのぎやすくなりました」というのはいつのあいさつのことですか。季節を書きなさい。
⑨ もし春なら、どのような時候の挨拶を書きますか。一つ書きなさい。
⑩ もし夏なら、どのような時候の挨拶を書きますか。二つ書けたらもってきなさい。
書けた生徒にノートを持ってこさせる。丸をつけた後、
三人の人に見せてサインをもらいなさい。
と指示する。ほぼ全員の生徒がノートに書けたら、発表をさせる。

板書 ①四つ
   ②前文・主文・末文・後付け
   ③前文・・あいさつ
        相手の安否をたずねる
   ④末文・・終わりのあいさつ
   ⑤書き始め・・拝啓
   ⑥結び・・・・敬具
   ⑦朝夕はようはくしのぎやすく~
    時候のあいさつ
   ⑧秋
   ⑨
   ⑩

最後に「新中学国語“教科書学習スキル”の21番「手紙①」を配布して取り組ませて終了する。

中学国語 光村 1年 大人になれなかった弟たちに・・・・

2010年10月03日 | 国語授業
1時間目 大人になれなかった弟たちに・・・・全文要約 

① 音読
範読・班で一文交代読み
② 全文要約

お話を短くまとめることを何といいましたか。

そう、要約です。この作品を20文字以内で要約しなさい。書けたら見せに来ます。

書けた生徒に板書させていく。
「戦争中、ヒロユキが生まれてから死ぬまでの話」
「戦争で、弟が亡くなった話」
などの意見が出た。
それぞれの意見の上に、アルファベットの文字を書き込んだ。
これは違うというものを一つ選んで、ノートにアルファベットだけ書きなさい。

これは違う、というものに手を上げなさい。

Aについて、反対の理由が言える人からどうぞ。

といったが、意見が出なかった。
意見ないのか。先生は言えるけどな。
といって揺さぶったが意見は出なかった。
そこで話を進めることにした。
要約だから、大事な言葉が入っていないといけないよね。
このお話は簡単に言って、何の話ですか。~君。
「戦争」という意見が出た。
そうだよね。戦争の話です。だから、戦争という言葉が入っていなければいけません。ということで、この要約と、この要約は消えます。

まだ大事な言葉はあります。
この作品の題名は何ですか。
「大人になれなかった弟たちに・・・・」である。
だから、「弟」「弟たち」という言葉が入ります。
「戦争」「弟(弟たち)」が入っている文章を取り上げる。
「戦争で弟が亡くなった話」
「戦争」「弟」が入っているよね。でももう一つ大切な言葉があるんです。
それは何だと思いますか。探してごらん。

見つかった人、手を上げます。
手を上げた生徒を指名して答えさせる。いくつかの意見が出る。
ヒントを出します。最後のページです。

最後のページから、大事だと思う言葉を一つ選んでノートに書きなさい。
列指名で発表させていく。
教科書の最後の文を見なさい。「僕はひもじかったことと、弟の死は一生忘れません。」と書いてあります。だから大切なのは、「弟の死」ともう一つ、「ひもじかったこと」なのです。

「戦争」「弟」「ひもじさ」という言葉を入れて、もう一度この作品を20文字以内に要約しなさい。
合格をもらった人から休み時間にします。
ノートを見せに来たら、合格の場合は丸をつける。間違いの場合は、ばつを書き、もう一度持ってこさせる。
授業終了間際になったら、次の板書をしてヒントを出す。
板書 戦争
   ひもじさ
   弟が亡くなった話
100点の回答は「戦争によるひもじさで弟が亡くなった話」とした。


2時間目 大人になれなかった弟たちに・・・主題

班で一文交代読みをさせる。
作品の伝えたいことのこと、漢字二文字でなんと言いましたか。

この作品の主題は何でしょうか。
人は~、または世の中は~という形でノートに書きなさい。

書けた生徒に板書させていく。

先生が点数をつけていきます。
点数を付けた後で、
この作品の主題を考えるとき、おさえておかなければいけないことがあります。

・・・・にはある言葉が省略されています。何が省略されていると思いますか。ノートに書いてごらん。
発表させる。
先生は、弟たちに「おくる」という言葉が省略されていると考えます。
つまり、この作品は弟たちのために書いた作品なのです。

もうひとつ、この作品に弟は何人出てきますか。

一人なのに、なぜ弟たちと書いているのでしょうか。隣近所と話してごらん。
発表させる。
先生は、弟以外にも戦争で死んだ人のことを入れたかったから、弟たちと書いたのだと考えます。
つまり、戦争で若くして亡くなった人たちのために書いているんです。

だから主題を書くときには、「戦争」「弟たち(若くして亡くなった人たち)」という言葉が入っていなければいけません。
キーワードを入れて、もう一度書いてごらん。
書けた生徒に板書させる。
一番いいなと思ったものに手を挙げます。

先生は、これがいいなと考えます。先生が書くとしたら、
人は、戦争で若くして亡くなった人々のことを忘れてはならない。だと考えました。