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エコハウス実践 小宮山宏さん 中日新聞抜粋記録

2009-06-19 09:36:59 | 住宅リフォーム
省エネ生活のすゝめ 東大学長が実践  東京大学総長をえて三菱綜合研究所理事長
2008年8月26日 中日新聞 転載記録です

地球温暖化対策に欠かせない省エネ。二酸化炭素(CO2)削減につながるだけでなく、家計にもやさしい。二十年前から温暖化問題に取り組んできた東京大学学長の小宮山宏さんは、自宅の新築をきっかけに省エネ生活を実践、それまでの電気、ガス、ガソリンの消費を8割減らした。小宮山さんが薦める省エネ生活とは-。


自宅新築を機に8割減

 小宮山さんの「エコハウス」は、東京都世田谷区の閑静な住宅街にある。木造2階建て、延べ床面積は約200平方メートル。2002年に完成し引っ越してきた。現在、妻の潔子さんと二人暮らし。以前の暮らしに比べ、エネルギー消費を年間20800キロワット時から4000キロワット時に減らした。
 省エネ効果が大きいのは断熱で、1,2階の窓25カ所はすべて複層ガラスにした。「家の断熱は7割ぐらいが窓とガラスで決まる」(小宮山さん)からだ。

発泡断熱材
 次にこだわったのは壁。発泡断熱材を約七センチの厚さで吹き付けた。泡がたくさん集まっているようなもので、室内の冷気・暖気が外に逃げない。2階の一室にある小窓を開けると、盛り上がった断熱材を見られる。「結露せず、カビが繁殖しない」から、鼻にアレルギーがある小宮山さんにとっては健康にも貢献しているという。
 エネルギー源確保にも力を入れた。東と南の屋根に太陽光発電パネルを設置、太陽電池で電気の一部を賄っている。大気中の熱を利用し、冷却や加熱をするヒートポンプで給湯している。
 このほか、自家用車はハイブリッドカーに替え、エアコンや冷蔵庫はエコタイプにした。「ざっと言うと、エネルギー消費が半分になった。さらに残り半分のうち約6割は太陽電池で供給されているから、8割削減したことになる」

数値化

 「省エネコスト」も数値化した。購入額は、太陽電池236万円、給湯器61万円、発泡断熱材77万円、複層ガラス150万円、ハイブリッド車227万円など。
 だが、太陽電池と給湯器には計48万円の補助金が出た。オール電化にしたので設計時のガス工事費145000円が返却され、その分を減額。発泡断熱材は他の断熱材と金額がほぼ同じなのでゼロと計算。ハイブリッド車は同クラスの通常車より68万円高く、複層ガラスは一重ガラスのほぼ倍の値段。いずれもその価格差を計上した。その結果、省エネコストは約377万円になった。
 一方、利益はどうか。
 ガス代は年間8万円がゼロ、電気代は22万円が5万円、ガソリン代は9万円(1リットル150円で計算)が3万円に減り、合計31万円もお得に。このペースでいけば「省エネ投資」の回収期間は12年だが、「ガソリン代が高騰、電気代も上がるから10年で元がとれるかな」と笑顔で話す。
 地球温暖化問題が注目され始めた1980年代末から、化学工学が専門の小宮山さんは「対策は省エネが一番」と指摘してきた。本も何冊か書いたが「理屈で言っても世の中は動かない。だから自分で実践しようと機会を待っていた」。節約や我慢するのではなく、生活の質は維持しながらエネルギー効率を上げる-のが“小宮山流”だという。
 昨年、冷蔵庫を買い替えるとき「まだ使えるのにもったいない」と潔子さんはためらったが、「エネルギー効率が悪いから電力会社がたくさん石油を燃やすことになる。冷蔵庫は鉄とプラスチック。リサイクルできる」と押し切った。
 まだ省エネの余地はあるのか。「できれば西の屋根にも太陽電池を積みたい。それで100%になる」と小宮山さん。潔子さんも「西日が強いから、あれでお湯を沸かせればいいんだけど」。“実験”は続きそうだ。


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