鼓緒太

~on a journey with sound…

12/31【極寒の地へ】

2007-12-31 | 日記
 そのまま…。

 スキー場に連れていかれて…ゲレンデで放し飼いにされてもOKな位に…。ウルトラスーパー超ぉ~着膨れ大魔神になって、家を出た

 多少なりともファッション性を重視するか…健康面を重視するか…。これからあの極寒の地で数日間過ごすという事を考えると、迷いは微塵もなかった。その結果が…着膨れ大魔神(死)見てくれは…ぷち関取状態(爆)こうまでしないと、間違いなく体調を崩してしまう



















 10ン年ぶりに、正月を栃木で過ごす決心がついた俺。そんな俺を快く迎えんとばかりに…予報では【曇りのち雪・最低気温-5℃】とこの上ない歓迎ぶり(死)














 
 …もはや何も言うまい。

 最低気温が4℃の川崎。

 最高気温が4℃の栃木の田舎。

 それだけのことだ(-_-)

 家を出る前に掃除機をかけ、大掃除に一区切りをつけた。そして家賃を払いに…大家のおばちゃんのとこへ。

 今日はちょっと長話(笑)海外旅行に行ってしまったお子さん達の話とか…2日に遊びにくるお孫さんの話とか新しいスリッパを買ったそうで。暖かそうなのに600円で安かったとか…そんな話も(笑)

 何度も日記に登場してるこのおばちゃん。俺的にはとても馴染みやすい方である。というのも…。

 スリッパは【ゾウリ】…電車は【汽車】………表現がうちのよっちゃんと同じじゃあないか

     

 …そして、帰りがけにみかんとせんべいとナボナをいただいた☆【汽車の中で食べな】…だそうで(笑)

 …こんな気遣いが、とても嬉しい


















 さて。時刻も調べず…テキトーに電車に乗ってみた俺だったが。

 …それから1時間半後に、軽~く大後悔時代に突入(死)

 乗った電車は小金井止まり…それより北に行きたい俺は、ここで乗換えをしなくてはいけない。が、電車の接続が非常によろしくなくて…寒空の小金井駅でしばし待ちぼうけするハメに 

 …結構誤解されてるから確認しとくけど。【武蔵小金井】でも【東小金井】でも【花小金井】でもなくて…【小金井】。都内ではなく、栃木県内のJR宇都宮線の駅である。ここには電車の基地?車庫?があって、終点が【小金井】という電車が結構運転されてる。

 問題は…その接続の悪さ。都内の電車ならすぐ乗り換えができるようなダイヤが組まれてるけど。ここはそうじゃない

 電車を降りると目の前に電車が待っている…なんてこともなく、小金井よりももっと北に行くためには、後続の電車が来るのを数10分間じっと待つのだ

 …着膨れ大魔神でもフツーに寒い

 …やっぱり栃木に行く時はちゃんと計画的に行こうと思った俺。

















 待つこと、しばし。快速区間を過ぎてるのに【快速ラビット】という看板を背負った些か納得いかない電車が小金井駅に入ってきた。これに乗って…とりあえず終点の宇都宮まで行く。

 新幹線の乗車率は軒並み3桁だったようだけど…。この電車はガ~ラガラ(-.-;)乗客は1つの車両に10人前後。実に静かなものだった。

 混雑する新幹線よりも…ずっと快適かもしれない☆

 















 …と思ったけど。

 宇都宮で乗り換えた黒磯行きの鈍行。車内はガンガンに暖房が効いているのに………寒い(死)少し眠ろうと思ってたのに、寒くて眠れない!?

 …やっぱり、都心と気温が全く違う。ぶっちゃけ…ズボンも2枚重ねで穿いてるのに…スースーするなんてありえない。

 どんだけ寒いんだよ…??



















 そんな約3時間の電車の旅を終えて、那須塩原駅に降り立った。張り詰めたような冷たい空気が、顔の表面の温度を一気に奪っていく。

 …帰ってきちゃった

 …極寒の地に

 寒さゆえに、イヤでもそんな実感が沸いて来るのであった。

















 確かに気温は低いけれど、予報されてた雪は降らなかったようだ。迎えの車に乗り、実家へ。母・M子さんは、近所…でもないけど…ちょっと遠いお寺にお手伝いに出掛けちゃってて、家には還暦を迎えたばかりの父と俺…2人きり。こういう大晦日は…初めてだ(笑)

 そして。晩飯を食っていないらしい父。俺も食っていない。

 …といふことは。

 ………俺が作るしかないじゃん?(笑)

 …そんなわけで。台所周りを物色し、材料を確認。徐に料理開始

     

 そして完成した【年越しソバ】を父と2人ですする(´Д`)

 …なんか、新しいゾ、これ☆




















 うまいともまずいとも言わず…黙々と残さず俺の作ったソバを平らげてくれた父。とりあえず…一安心な俺。

 テレビがなんとなくついていた。某国営放送の教育系の番組で、チャイコフスキーのヴァイオリンのコンチェルトをやってた。コンクールで賞を取った方が演奏していたのだが…その方を見るなり父がこう言った。

  【…あ、この子がぁ。】

  【…いやぁ~、オヤジに似でるわぁ、ホント、そっくりだわぁ。】

 ………何を言い出すかと思えばまたテキトーな事を言ってるよ、この人は…と思ったのだけれど、そうでもないらしい。 

 このヴァイオリンを演奏してる方のオヤジさんは、ホントに父の会社の同僚だか先輩だかだった方らしい。すごく娘さんを自慢にしていたらしいのだが、2~3年前に亡くなってしまったそうだ。

 【…いやぁ、いい人を亡くしちゃったわなぁ~。】

 とヴァイオリンの演奏を見ながら呟くように話す父。

 俺は。とりあえず、どうコメントしてよいか分からず………へぇ~って感じだったんだけど














 …はっとケイタイを見ると。

 2008年1月1日0時00分(死)

 テレビ画面では…そんな事はお構いなしに淡々と演奏が続いている。0:00の表示もない。さすがは国営放送。そのマイペースっぷりは高く評価したい。

 そんな地味ぃぃぃぃ~な2008年の俺の年明け(笑)

 やはり実感はない。感覚としては…2007年13月1日という感じ。















 風呂から上がって…家の外に出てみてビックリっ!

 星が………すっげぇ~数っ!

 細かい星が無数に散らばってて、感動の嵐星が多くて、空全体が白っぽく見える。泣きそうなくらい…素晴らしい。

 もちろん…とんでもなく寒いんだけど…それでも、こんな夜空が見られたのならわざわざ川崎から来たかいがあったというものだ

 寒さを忘れて…しばしその星々に目を奪われた俺。













 あたりは真っ暗闇。恐ろしいくらいに何もなく、ただただ広がる静寂。だが、時折その静寂をやさしくかき混ぜるように響くお寺の鐘の音。たくさんの星を見ながら、1人静かに鐘の音を聞く…。何だかとても贅沢な気分である。生きててよかったなぁ~…と心から思う





















 …で。その後は。

 1人ピアノの部屋にこもって、お仕事…再開

 ちゃ~んと持ってきましたよ、お仕事道具(死)ネットが繋がらないということを除けば、妖怪アパートよりも仕事をする環境という点では最高の場所なのだ☆

 そんなわけで。只今、午前4時13分。そろそろ寝ようか…と。

 おやすみなさい…




















 ………っていうか。

 2007年、いろいろと俺に絡んでくれた方々…心から感謝しております

 そして2008年もどうぞよろしくお願いいたします






















 …とりあえず、俺はもうしばらく2007年13月を堪能?いたしますけれど