石田地震科学研究所サロン

地震爆発説に関連する話題以外にも自由に語るサロンです

システムという名の支配者

2002年07月16日 | Weblog
 アメリカの最高権力者はグリーンスパン氏ではないのかというノリマン氏の見方ですが、「システムという名の支配者」という書籍のなかでは、「システムという名の見えざる権力機構が、アメリカ社会に根を張ってしまっている」と著者のイェール大学ライク教授が述べています。その書物のレヴューには次のような文章がありました。

 凶悪犯罪の急増、家庭の崩壊、長びく不況―われわれの社会は、かつてない深刻な危機に直面している。だが一方で、社会を変えようとする試みは、つねに圧殺されてきた。いまや、絶望と無力感が社会全体を覆いつくそうとしている。イェール大学を拠点に痛烈な社会批評を展開してきた著者は、こうした状況が作り出された歴史的プロセスをつぶさに検証し、そこから「システム」という名の見えざる権力機構の存在をあばき出す。本書は、その恐るべき構造を徹底究明するとともに、閉塞社会を打破するための大胆なビジョンを提示する画期的な社会論である。アメリカを代表する知性が、先進国社会を根底から蝕む病理に鋭いメスを入れる注目の書。

 とあります。アメリカ社会でも、社会の歪は深刻な段階に来ているとアメリカの善良なる識者は考えているようです。


マスコミ関係者の不勉強

2002年07月16日 | Weblog
ノリマン氏から「アメリカの最高権力者はグリーンスパンか」という以下のようなコメントを戴いた。

 日本は自民党政権が長く続いて、国が変わらない、しかしアメリカは民主党と共和党の二大政党制になっていて民主主義が機能している、だから日本も二大政党時代にならないとだめだ、という小沢一郎氏の主張が一時マスコミを賑わせたことがあります。そのアメリカでも国を変えることは困難のようですね。中央銀行の陰謀が何であるかは、書籍を読んでいませんので知りませんが、どっちの政党から大統領がでようと、連邦準備銀行総裁のグリーンスパン氏は替ることがなく、アメリカの実質的な大統領だといわれていますものね。

返信

マスコミ関係者の不勉強
 アメリカと言う国の実態が怪しげになると言うノリマン氏の感想はよくわかります。民主主義の旗手として共産主義と戦ってきたアメリカと言う国が実態は真の民主主義ではなさそうなのです。アメリカもマスコミが本来の機能を果たしていないために、国民は国の実態がどうなっているのか、知らされていないのではないかと思えるのです。民主主義はマスコミが国民の判断材料を適切に伝える役割を果たしていると、正しく機能するのですが、アメリカも日本もそうなっていません。正しい判断能力を持っているはずのアメリカ人でも、情報が隠蔽されていれば、判断が不可能になります。たとえば、「民間が所有する中央銀行」という書物があります。そのレヴューにはつぎのような文章が載っています。

 合衆国の中央銀行の陰謀に包まれた起源を明らかにし、同時に、それは世界的なシオニスト帝国主義とテロリズムの基本的な道具であるという事実を公開する。秘密にされた強力な連邦準備制度について記した唯一の歴史書。

 というものですが、連邦準備制度というものが、如何なるものであるのか、善良なるアメリカ人はマスコミから知らされていないのです。日本の中央銀行・日銀に関しても、日本人が知らされていないことがあり、「円の支配者」という書物で外国人、リチャード・ヴェルナー氏が教えてくれています。マスコミが不勉強であると、民主主義は機能しません。ナチスが台頭できたのも、マスコミが不勉強で、国民が判断材料を持たなかったからです。初めから、全体主義ナチスがあったわけではなく、民主主義的手続きを通して、ナチスを生んでしまったのです。今一番重要なのは、マスコミ改革であると思っています。そうしないと、国民が正しい判断を下すせなくなってしまうからです。民主主義が機能しないからです。