近頃は京都ブームだと言います。
自分が京都にいることも、その一部なのかもしれません。
京都に憧れもを持ったのは、十年以上前のことではありますが。
さて、そのブームは、「京~」という言葉にも、象徴されると言います。
京料理、京町家、京言葉、京扇子、京舞…等々。
と、まあ、様々なものがあります。
その中に、京野菜というのもあり、近頃では全国的にも有名だとか。
加茂茄子、壬生菜、九条ネギ、聖護院蕪、万願寺とうがらし……等々。
京都の地名+野菜の名、という命名が多いようです。
その中の一つが、鹿ケ谷かぼちゃです。
鹿ケ谷、というのは、地名で、知っておられる方も、多いことでしょう。
日本史、古典に詳しければ、一発で出てくるのが、鹿ケ谷事件。
時は平安末期、そう、まさしく今年の大河「義経」の時代。
天下にその名を轟かし、権勢を振るっていたのは、かの平清盛。
その清盛政権の転覆を図ったのが、西光、藤原成親や、俊寛らのグループ。
その拠点となったのが、鹿ケ谷にある俊寛の山荘であった。
陰謀は早々に清盛の耳に入り、一派は捕らえられ、斬罪や流罪に処された。
俊寛の鬼界島流しの件は『平家物語』の中でも、有名な悲劇。
謡曲の題材にもなっています。
さて、その鹿ケ谷は、有名な名所でいえば、哲学の道や、銀閣寺の近く。
哲学の道のほぼ中央辺りの東側、その一帯が鹿ケ谷、と呼ばれた場所。
今日、その辺りへ行ってみた。
もっと具体的にいうと、安楽寺という寺を訪れたのだ。
濁点を取ると、安楽死で、縁起が良いのか、悪いのか。
それはともかく、安楽寺では、今日、かぼちゃ供養という行事がありました。
もちろん、それが目的だったわけです。
かぼちゃ供養、というのは、かぼちゃを食べて、元気を出そう、ということ。
いや、簡単にいってしまうと、ですけどね。
参拝者に、かぼちゃの煮つけが振舞われます。
もちろん、そのかぼちゃというのは、鹿ケ谷かぼちゃです。
昔、ここの坊さんが、ある夢を見ました。
夢の中で、土用にかぼちゃを食べると中風に効く、というお告げがありました。
中風というのは、今は脳内出血後の麻痺を意味します。
が、古くは風邪の一種を言ったようですね。
恐らくここでいう中風は、後者でしょう。
で、その坊さんが、仏前に供えて供養し、それを食した、というわけです。
それがきっかけで、始まったのが、かぼちゃ供養、というわけです。
さて、その鹿ケ谷かぼちゃですが、一般のかぼちゃとは、少々形が異なります。
写真をご覧になれば分かると思いますが、ひょうたん型をしています。
味はというと、通常のかぼちゃとほぼ同じですね。
お寺に入っていったときから、煮物の良い匂いがしていました。
この安楽寺、普段は非公開のお寺です。
春秋の一時期だけ、特別公開されます。
その他では、このかぼちゃ供養の日だけです。
さて、かぼちゃの給仕は小さな子供たちがしていました。
檀家さんの子供か、単に近所の子供なのかは分かりません。
が、どこへ持っていって良いか分からなくなったりして、何か微笑ましい。
何かほのぼのとした気分になりました。
自分が京都にいることも、その一部なのかもしれません。
京都に憧れもを持ったのは、十年以上前のことではありますが。
さて、そのブームは、「京~」という言葉にも、象徴されると言います。
京料理、京町家、京言葉、京扇子、京舞…等々。
と、まあ、様々なものがあります。
その中に、京野菜というのもあり、近頃では全国的にも有名だとか。
加茂茄子、壬生菜、九条ネギ、聖護院蕪、万願寺とうがらし……等々。
京都の地名+野菜の名、という命名が多いようです。
その中の一つが、鹿ケ谷かぼちゃです。
鹿ケ谷、というのは、地名で、知っておられる方も、多いことでしょう。
日本史、古典に詳しければ、一発で出てくるのが、鹿ケ谷事件。
時は平安末期、そう、まさしく今年の大河「義経」の時代。
天下にその名を轟かし、権勢を振るっていたのは、かの平清盛。
その清盛政権の転覆を図ったのが、西光、藤原成親や、俊寛らのグループ。
その拠点となったのが、鹿ケ谷にある俊寛の山荘であった。
陰謀は早々に清盛の耳に入り、一派は捕らえられ、斬罪や流罪に処された。
俊寛の鬼界島流しの件は『平家物語』の中でも、有名な悲劇。
謡曲の題材にもなっています。
さて、その鹿ケ谷は、有名な名所でいえば、哲学の道や、銀閣寺の近く。
哲学の道のほぼ中央辺りの東側、その一帯が鹿ケ谷、と呼ばれた場所。
今日、その辺りへ行ってみた。
もっと具体的にいうと、安楽寺という寺を訪れたのだ。
濁点を取ると、安楽死で、縁起が良いのか、悪いのか。
それはともかく、安楽寺では、今日、かぼちゃ供養という行事がありました。
もちろん、それが目的だったわけです。
かぼちゃ供養、というのは、かぼちゃを食べて、元気を出そう、ということ。
いや、簡単にいってしまうと、ですけどね。
参拝者に、かぼちゃの煮つけが振舞われます。
もちろん、そのかぼちゃというのは、鹿ケ谷かぼちゃです。
昔、ここの坊さんが、ある夢を見ました。
夢の中で、土用にかぼちゃを食べると中風に効く、というお告げがありました。
中風というのは、今は脳内出血後の麻痺を意味します。
が、古くは風邪の一種を言ったようですね。
恐らくここでいう中風は、後者でしょう。
で、その坊さんが、仏前に供えて供養し、それを食した、というわけです。
それがきっかけで、始まったのが、かぼちゃ供養、というわけです。
さて、その鹿ケ谷かぼちゃですが、一般のかぼちゃとは、少々形が異なります。
写真をご覧になれば分かると思いますが、ひょうたん型をしています。
味はというと、通常のかぼちゃとほぼ同じですね。
お寺に入っていったときから、煮物の良い匂いがしていました。
この安楽寺、普段は非公開のお寺です。
春秋の一時期だけ、特別公開されます。
その他では、このかぼちゃ供養の日だけです。
さて、かぼちゃの給仕は小さな子供たちがしていました。
檀家さんの子供か、単に近所の子供なのかは分かりません。
が、どこへ持っていって良いか分からなくなったりして、何か微笑ましい。
何かほのぼのとした気分になりました。