goo blog サービス終了のお知らせ 

はんなりな日々

関東人による、京都生活の日々を書き綴るページ。

海苔巻き

2006-02-27 21:15:57 | 京都~生活
 石塀小路は、京都の観光スポットの一つです。

 観光ガイドに取り上げられることが多いので、知っている人も多いでしょう。

 石塀といいますが、石の塀があるわけではありません。

 まあ、当たり前ですが。

 正確には、「石」畳と板「塀」の小路、といったところでしょうか。

 道は石畳で、それが板塀に囲われているようになっているのです。

 もちろん、実際に囲われているのは、道沿いに建っている建物のほうです。

 が、この道を歩いていると、通りを塀で囲ってあるように感じてしまいます。

 道沿いにあるのは宿屋や料亭です。

 なかなか入る機会に恵まれそうにない店ですが。

 しかし、歩いてるだけで、結構な風情を感じることが出来るでしょう。

 出来れば一人が良い、と思ってしまいます。

 現代的な服装の人間が目に入らないほうが、情緒は増します。

 この区画が整備されたのは、比較的最近です。

 ですから、板塀なども綺麗な状態だったりします。

 人によっては、それがわざとらしく感じてしまうかもしれません。

 が、古い歴史を持つ建物でも、最初は新築です。

 そう考えれば、古びる前の美しさもあるということになります。

 石塀小路を歩くと、そんなことを思ったりします。

 今は古いとされるものが作られた時代に戻る、といった感覚でしょうか。

 ですから、現代的なものはあまり目に入れないほうが良いです。

 ですが、観光名所ですから、なかなか難しいですね。

 難しいだけに、それを得たときの喜びは大きいです。

 そんな瞬間を楽しむための時間の余裕はもっていたいものです。

たわし

2006-02-06 21:28:47 | 京都~生活
 ふと見た視線の風景に、何だか心を動かされることがあります。

 それは例えば、面白い、でしたり、例えば、切ない、でしたり。

 様々な感情が伴います。

 それに、それはほんの些細なことに対して感じることもあります。

 写真の風景は、ある日見たものです。

 左にあるのは八坂の塔で、その奥、写真中央に京都タワーが見えます。

 写真では京都タワーは見づらいかもしれませんが。

 見えたのは、二年坂から高台寺へ向かい、文字通り高台に上ったところです。

 二つの塔が、こうして近くに並ぶように見えるのは、珍しいと思います。

 それがどうした、といわれれば、まあ、返す言葉はないのですが。

 見る人によっては、取り立てて感想を抱くものではないかもしれません。

 僕自身は、近代以前、近代以後、という言葉が頭をよぎりました。

 新旧、と言い換えても良いかもしれません。

 この二つの塔だけで、京都の歴史の一端が語られているような気がしました。

 まあ、大袈裟といえば大袈裟ですが。

 しかし、こうした風景をみることも、京都での楽しみの一つです。

 京都へ来たときには、そういうところに目を向けるのも良いかもしれません。

 社寺を単純に拝観するだけが観光ではない、ということですね。

洞穴

2006-01-19 21:49:20 | 京都~生活
 さて、いつぞや京都の書店事情について書いたことがありました。

 丸善の閉店に始まる、京都書店地図の再編が進んでいる、と。

 ジュンク堂が京都2号店を河原町に出すのは歓迎すべきことです。

 が、それに変わるように、Book1stが1月いっぱいで営業を終えます。

 ほぼ毎日書店に立ち寄る人間としては、寂しい限りです。

 しかも、僕にとってBook1stは、通勤途中にある書店。

 立ち寄るのに便利な場所にあるわけです。

 週に5回以上は、この店に行っているはずです。

 その書店がなくなってしまうというのは、寂しい限りですね。

 近くにジュンク堂が出来るわけですが、これはビルの5階辺りになります。

 ちょっと立ち寄る、というのにはあまり向いていません。

 となると、四条のほうのジュンク堂に行くべきでしょうか。

 しかし、四条のジュンク堂ではコミックを扱っていません。

 となると、同じ四条にあるブックストア談かくまざわ書店となりますか。

 しかし、一般書の品揃えという店では、やや劣るという事実は否めません。

 市役所前地下のふたば書房にしてもそれは同じ。

 そう考えると、やはりBook1stの閉店は痛いですね。

 まあ、仕方のないことですが。

ウッズ

2006-01-13 22:34:39 | 京都~生活
 本日は、雨の京都。

 仕事帰り、四条通を歩いてきて、ふとお囃子の音が耳に入ってきました。

 そう、それは祇園囃子の音です。

 半年前、そこらじゅうで聴いた音色。

 そして、また半年後、そこらじゅうで聴くことになるであろう音色。

 それはちょうど凾谷鉾の町会所の前でした。

 半年前はまだ仕事をしていませんでした。

 暇に任せて、山鉾が建つのを見ていたものです。

 その様子は、このブログでも書きましたね。

 ふとそのときのことを思い出したりしました。

 今年の祇園祭は、どのような状況で迎えるのでしょう。

 去年のようにのんびりと見るわけにはいかないでしょうね。
 

スヰート

2006-01-03 19:42:55 | 京都~生活
 仕事帰り、新京極通をとおりました。

 新京極通は、京都でも指折りの繁華街です。

 三条通―四条通間を、寺町通と平行して通っています。

 寺町通とともに、アーケードになっていて、道沿いに商店が立ち並んでいます。

 明治になってから、繁華街にするために開かれた道です。

 土産物屋などが立ち並び、修学旅行生の姿も多く見られます。

 『夫婦善哉』で有名な織田作之助に『青春の逆説』という作品があります。

 この中に、昭和初期の新京極の描かれた場面があります。

 それは、今とそれほど変わらぬものです。

 ただし、軒を並べる商店の種類には、変化も見られます。

 近頃は新京極には服や靴の店が多くなりました。

 中にはそれなりに名の通ったブランドの店もあります。

 いずれにしろ、新京極はいつも人で賑わっています。

 が、今日はそれが更に凄いことになっていました。

 前述の洋服のショップがバーゲンなどをやっていたせいでしょうか。

 とにかく、歩くのが大変なほどの人出です。

 年末の錦市場と同じような感じですね。

 正月からご苦労なことですね。

 かくいう僕も、服を探しにいったのですが。

 人ごみに疲れ、ほとんど何も見ずに帰ってきてしまいました。

 情けないですね。


パオーン

2006-01-01 21:07:44 | 京都~生活
 あけましておめでとうございます。

 旧年中は当ブログをご愛読いただき、ありがとうございました。

 本年も変わらぬごひいきのほど、よろしくお願いいたします。

 と、いうわけで、新年です。

 正月といえばお雑煮、です。

 まあ、他にもいろいろありますが。

 勝手な都合により、話題はお雑煮です。

 お雑煮は、日本各地、その土地によって中身が違ってきます。

 東京周辺と、関西辺りを比べても、まるで違いますね。

 ベースからして、東京周辺では出汁醤油、京都などは白味噌になっています。

 もちろん、これは一般的な例で、家庭によって違いもあることでしょう。

 また、例えば京都の中でも、白味噌ではない地域もあるかもしれません。

 しかし、やはり一般的には上記のような違いを言われます。

 また、東京では焼いた餅をいれ、京都では餅は焼かずに入れます。

 その餅自体も、形が、東京では四角、京都では丸、となっています。

 その他の具材は、どちらかと言えば東京のほうが種類が多いようです。

 京都では、里芋、頭芋、金時人参、祝い大根、と言った程度です。

 頭芋、祝い大根などは、関東ではあまり聞きなじみがないものかもしれません。

 せっかく京都に来たのだから、ということで、京都風雑煮を作りました。

 去年も作ったのですが、今年のほうが良く出来ました。

 美味しくできたつもりですが、実際のところは分かりません。

 何しろ、本来の京都風雑煮の味を知らないわけです。

 つまり、美味しいけれど、本当の京都風雑煮の味ではない可能性もあります。

 まあ、そんなことは些細なことかもしれませんが。

 しかし、一般的なレシピには割りと忠実に作ってあるはずです。

 一度京都育ちの人に食べてもらうのが良いのでしょうが。

愚かな息子

2005-12-29 21:46:01 | 京都~生活
 さて、錦市場をご存知でしょうか。

 ご存知でしょうか、というほどのことでもありませんかね。

 最近では観光客もよく知っているスポットの一つとなりました。

 「京の台所」などという呼び方もされますね。

 錦小路通の、寺町通~高倉通がアーケードになっています。

 錦市場と呼ばれるのはこの区間です。

 最近は小物屋や、ドラッグストアも出てきたが、基本的には食品街。

 青物、鮮魚、乾物、漬物、麩、等々の専門店が文字通り軒を連ねています。

 かつては京都に住む人が専らの客だったが、今は観客も多いです。

 この辺りは、京都観光のあり方の変化に関わるところでしょうか。

 かつての京都観光は、寺院などを見ることが中心でした。

 しかし、今は、京都の文化に触れることを目的とする人も多くなりました。

 町家がもてはやされるようになったのも、それが一つの要因でしょう。

 そこで錦市場がスポットライトを浴びるわけです。

 なるほど、確かにここには京都の文化の一端があります。

 例えば、錦市場には獣肉を売る店がほとんどありません。

 知っている限り、一軒だけです。

 かしわ、つまり鶏肉を売る店はいくらでもありますが。

 近世以前、日本では獣肉をほとんど食さなかったためではないでしょうか。

 はっきりとしたことは分かりませんが。

 さて、「京の台所」が最も混雑するのは、この時期、つまり、年末です。

 御節や雑煮の材料等、年末年始の準備に、多くの人が訪れます。

 立錐の余地なし、とは、まさにこのことでしょうか。

 自分のペースで歩くことはまず不可能です。

 しかし、風物詩、というか、何か年末らしさを感じさせる風景ですね。

 

兄ばっさり

2005-12-09 22:23:45 | 京都~生活
 さて、とりあえず今日は記念すべき日だったりします。

 どういう記念かというと、つまり、京都生活2年目突入記念日です。

 もっと分かりやすくいえば、京都生活一周年記念日ですね。

 ちょうど一年前の今日、僕は京都へやってきました。

 前の日の夜中に出る夜行列車に乗り。

 この日の朝に、京都の地に降り立ちました。

 不動産屋が開く時間まで、カフェでコーヒーを飲んでいたことを思い出します。

 東山の山並みも、まだ目に馴染んでいなかった頃のことです。

 今ではすっかり日常ですが。

 不安もあったに違いないですが、期待のほうが大きかったように思います。

 きっと自分を大きく成長させてくれる日々が待っているはずだ、と。

 そして一年がたち、自分は大きく成長したのか。

 まあ、答えを出すのはまだ早いでしょうかね。

エイ!!!タンゴ

2005-12-09 07:46:11 | 京都~生活
 さて、先日嵐山へ行ったときのこと。

 道を歩いていると小さな路地の奥に黒猫がいるのを見つけました。

 暇も手伝って、その路地へ入っていきました。

 写真の一枚でも撮ってやろう、と、思ったわけです。

 が、なかなか撮らしてもらえないんですね。

 警戒してか、近づいていくと逃げていくわけです。

 首輪はないので野良猫でしょうね。

 しばらくそうやって黒猫と戯れていました。

 そうすると、今度は逆になついてきてしまいます、

 足にすりよってくるし、歩けばついてくるのですね。

 そうなると何かだんだんと思い入れが出てきてしまうのです。

 しかし、連れて行くわけには行かないわけです。

 猫のほうもついていくわけには行かない、のでしょうね。

 自分のテリトリーの限界まで来たところで、立ち止まってしまいました。

 歩いていく僕を、黒猫はじっと見ています。

 何か別れがたさを覚えました。

 今、黒猫は何をしているのでしょうね。

 まあ、向こうが僕のことは忘れてしまっているのは確実でしょうが。

レガース

2005-11-10 21:27:17 | 京都~生活
 今、京都がちょっとざわめいてます。

 ざわめきの震源地は、太平洋の向かいにある某国。

 その某国の一番偉い人が京都へやってくるのです。

 そのせいで、京都はちょっとした厳戒態勢です。

 御苑にある迎賓館が使用されるため、数日間、御苑は完全封鎖。

 一般市民は立ち入れなくなります。

 また、御苑周辺のマンホールが封印されます。

 地下鉄のコインロッカーは使用禁止。

 地下鉄のゴミ箱も撤去されています。

 何だか物々しいですね。

 観光に影響があるのは、ちょっと困るのですが。