嵐山回想記第5弾🌠
8月11日、大阪のお友達と「天龍寺」、「常寂光寺」、「二尊院」を拝観した後、私達は最後の目的地の「祇王寺」へと向かった(*^ー^)ノ♪
祇王寺は、常寂光寺と同じく苔寺としても有名な名所だそうだ(^^)d
二尊院をもう少し奥に歩いて行くと、住宅街の奥に祇王寺を示す案内板が見えて来た↓
祇王寺は竹林と楓に囲まれたつつましやかな草庵で、『平家物語』にも登場し、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王紙女が清盛の心変わりにより都を追われるように去り、母と妹とともに出家、入寺した悲恋の尼寺として知られているそうだ。
案内板がこちら↓
入り口がこちら↓風情があって他のお寺にはない魅力がある🎵
入り口を入った感じ↓
石の階段を登って行くと、祇王寺参拝口が見えて来る↓
茅葺き屋根に生えた苔も祇王寺ならではの、他では見れない見処である↓
参拝口を入ってすぐの入り口がこちら↓まるで普通の民家の様だ🌠
祇王寺は昔の往生院の境内にあり、往生院は法然上人の門弟良鎮によって創建されたと伝わっているらしい。山上山下にわたって広い寺域を占めていた往生院も後年は荒廃し、ささやかな尼寺として残り、後に祇王寺と呼ばれるようになったそうだ。
入り口を入って行くと、目の前には青紅葉と地面を覆い尽くす緑の苔の見事なコラボレーションが飛び込んで来て、私達はその素晴らしい光景に言葉もなくし、立ち尽くして見いってしまった。
境内自体はこじんまりとしていて、普通に歩いて回っても五分もあれば十分だと思う。
だけど、とにかくどこを切り取っても絵になるフォトジェニックの景観は圧巻そのもので、写真では捉えきれない程の美しさなのだ👍
「平家物語」の巻頭に、私の大好きなフレーズ、「祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響きあり。紗羅双樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらわす。おごれる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし…」があり、これを更に読み進めて行くと紙王紙女の事が出て来るのだけど、それがこの祇王寺の悲劇のヒロイン達の哀れな物語だと知り、益々この祇王寺が好きになった(*^.^*)
平清盛の心変わりで、館を追い出される事になった紙王が、せめてもの忘れの形見にと障子に残した「萌え出づる 枯るるも同じ 野辺の草 いづれか秋に あはではづべき」の歌がなんとも物悲しく哀れである。
10種類以上の苔で覆い尽くされた庭園を囲んでいる参道を歩いて行くと、参拝口より立派な茅葺き屋根の門が🎵↓
この参道を歩くだけで癒されるし、時間が止まってしまっている感覚にさえ陥ってしまう。それまで自分の中にあったモヤモヤなんて、この道を歩く事で昇華されてどうでも良くなってしまう気持ちになれるのだ(*^ー^)ノ♪
参道の一角には、祇王寺の庭園を覆い尽くす苔の種類が展示されている↓
まるでビロードの絨毯の様な、地面を覆う苔の様子↓
参道の先に見えるのが草庵↓
祇王寺は、これまで訪れた神社仏閣の中でも一番こじんまりしたお寺だけど、見処と満足感がギュッと濃縮されている穴場中の穴場の隠れた名所であり、私の中では青蓮院門跡(記事は
こちら)、常寂光寺(記事は
こちら)と共にオススメの名所ベストスリーに堂々とランクインし、是非訪れて欲しいと言えるお寺の1つとなった👍
大阪の友人も今回拝観した中で、一番見応えがあり印象に残る神社仏閣がこの祇王寺だと言っていた(*^ー^)ノ♪
と言う事で、16日に息子を送りがてら再度京都入りした私は、息子と主人にどうしても嵐山の竹林とこの「祇王寺」を見せたくて、17日に二人を誘ってここに連れて来たのである(^^)d
嵐電の嵐山駅から竹林を通って祇王寺までは結構歩かないといけないので、汗をビッショリかくくらい暑かった事もあり、道中ブツブツ文句を言ってた息子でさえ、拝観後は大満足で「スゴく良かった(*^O^*)」と感動してたくらいだ👍
私と友人は感動の余り気付かなかったが、息子と主人は境内の中で井戸を発見(^^)d
飲めないものの手は洗って来たらしく、それがメチャ冷たくて、一気に身体が冷えたと喜んでいた👍
嵐山に来たならば、是非ともこの祇王寺だけは訪れて欲しい(^^)d
私的には、夏の青紅葉と苔のコラボレーションの時期に訪れて欲しいが、JR東海の「そうだ 京都 行こう」のCMのポスターにも使われた様に、紅葉の時期には苔の上に紅葉の落ち葉が覆い尽くし、それはそれで又素晴らしい光景になるみたいだ🍁
どちら共に甲乙付けがたい事だけは確かである(^o^;)
1994年・紅葉の時期に舞台となったJR東海のポスターがこちら↓キャッチフレーズは「なにしろ、日本でいちばん四季にうるさい町の紅葉ですから」
2012年・青紅葉の時期のポスターがこちら↓
キャッチフレーズは「古くからあるのに古くない 毎年、新しい生命力を緑からもらうようにできていました」
紅葉の季節になったら、きっと又行きたくなるだろうな💕
拝観料が300円と言うのも有難い🎵御朱印も勿論ゲット↓
祇王寺については、
こちらを参考にしてネ
「祇王寺」
〒616-8435 京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
TEL:075-861-3574
拝観料:大人300円・小人(小中高)100円
拝観時間:午前9時~午後5時(受付終了午後4時30分)
*大覚寺・祇王寺(2カ寺)共通拝観券:600円
※大覚寺500円、祇王寺300円 計800円の通常拝観料が600円となる。
※祇王寺~大覚寺までの所要時間は徒歩約25分。