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事件と 保険

日々発生する事件と それに備える保険についてコメントします。

切り餅に関する特許訴訟

2012-09-21 | 賠償保険
 切り餅に関する特許訴訟について最高裁の判決が出ました。
 今回は切り餅に切り込みを入れる場所が争点となった。側面に切り込みを入れることで 形よく焼けるという特許を取得した越後製菓と 側面に加え上下にも切り込みを入れて特許申請した佐藤食品工業の戦いであったが、元祖?切り込みの越後製菓に軍配が上がりました。
 今回の判決では、上下にも切り込みを加えるという新たな工夫に独自性が認められなかったという結果に終わりました。今回の判決は、特許に関する問題の難しさを示していたといえます。それは、第一審では特許侵害が認められていなかったという点です。最近では、アップル社とサムスン社の特許を巡る世界的な争いが話題になった。ビジネスの上で戦うには、相手の特許をやすやすと認めて、特許権の侵害といわれるかもしれないという技術をを放棄するわけにはいかない。その意味で特許権を取得する際には、侵害訴訟に備える保険が必要になりますね。
 すでに佐藤食品工業では、敗訴に備えて特別損失を計上し、特許権を侵害しない新製品も販売しているという。切磋琢磨して、消費者の満足度の高い製品を開発してほしい。究極は、お年寄りが食べてものどに詰まらないお餅かもしれない。

「サトウの切り餅」佐藤食品工業の敗訴確定 特許訴訟(朝日新聞) - goo ニュース
「サトウの切り餅」佐藤食品工業の敗訴確定 特許訴訟
2012年9月20日(木)23:13
 切り餅をきれいに焼くための「切り込み」の特許をめぐり、業界2位の越後製菓(新潟県長岡市)が、「サトウの切り餅」で知られる同1位の佐藤食品工業(新潟市)を訴えた裁判で、最高裁第二小法廷(小貫芳信裁判長)は、佐藤食品の上告を棄却する決定をした。19日付。特許権の侵害を認め、約8億円の賠償などを佐藤食品に命じた知財高裁判決が確定した。

 切り込みは、餅が膨張して噴き出し、形が崩れるのを防ぐ。越後製菓は2002年、側面だけに入れた餅の特許を出願。佐藤食品は上下面にも加えて03年に出願し、それぞれ販売していた。佐藤食品はすでに、上下面のみに切り込みが入り、側面にはない製品を販売している。

 10年11月の一審・東京地裁判決は特許権侵害を認めなかったが、知財高裁は昨年9月、争点を絞るための中間判決で特許権侵害を認め、今年3月の判決で賠償などを命じていた。

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