イリエカズヲBLOG Irie Kazuo's Blog

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10.31★満員御礼!

2010-11-02 | 日記

10月31日(日)音楽食堂7周年special thanks vol.9に出演。

1ヶ月に及ぶ7周年記念ライブシリーズも9回目。
当夜はメインアクトのモアリズムを含め3組のみ出演という厳選ナイト。
果たして立ち見ぎっしりの大盛況でした。
足を運んでくれたお客様に心より感謝いたします!

オープニングに登場したのは「中田健」28歳。
「ジョイナス」や「ゴールデンズ」でも活躍するけんちゃんは数年前、モアリズムを初めて観て衝撃を受け、その場で自分企画への出演を依頼した愛すべき無茶振り野郎(笑)。
今回はエレキ弾き語りなのだ。

若いのに珍しくBlues大好きギタリストのけんちゃんにはじめて出逢ったとき
「音楽の趣味がシブ過ぎて同世代の仲間がいない」
とおれにこぼしていたっけ。
大丈夫だよけんちゃん。
むしろそういうヤツのほうが音楽をやり続けてる。
おれみたいなトシヨリは大概似たような思いをしてきてるから(笑)。

そんなロンサムボーイの演奏はこれまでおれが観た中でもベストの出来。
新兵器335モデルとの相性もバッチグー(死語)ではないか。
ロンサムボーイに胸キュンキュン。

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お次は我ら「稲田伸太郎+イリエカズヲ」。

奇才シンガーソングライター稲田くんの歌とガットギター、
そこに絡み付くおれは竹太鼓を基本に小物パーカッション、そして1曲のみギターを演奏。

外音が若干ハウり気味な気がしたけど、ステージ上にいちゃ本当のところはわからないので気にしない。

演奏自体はとても伸びやかにやれたと思う。
その理由は会場中を埋め尽くした当夜のお客さん。
これまでになく素晴らしい反応だった!
演奏中はじっくり耳をかたむけ
曲が終わる度にとっても熱のこもった拍手をくださるのでした。

いつも即興アレンジなので各曲の演奏時間はその都度伸びたり縮んだり。
とりわけ今回おれのギターをフィーチャーさせてもらった「さかな」はいつもより長めで、たぶん10分くらい演奏してたかな?

そんなこんなで10曲の予定が7曲に。
あっという間でした。

挨拶と片付けを終え客席へ向かうと…
なんとそこでもあらためての万雷の熱い拍手!
感動した。
稲田くんはまだしもこんな無名のおれにまでなんと勿体ない。
グレイトなお客さんに感謝感激雨アラレ。
アザース!アイシテマース!!
どうやら露祓い役はうまくいったみたいだ。

そしていよいよお待ちかね、モアリズムが登場!

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アントニオ佐々木(guitar, cho)
清水エスパー光一(contrabass, cho)
ピストン川原(drums, cho)
そしてナカムラ(vocal & guitar)

業界最長でお馴染み、延々と続くゆっるーいメンバー紹介で始まるショーに、初めてのお客さんもすっかりリラックス。
そしてそしてなんということだろう、この日モアリズムはネクストゾーンへ到達。
何?この「こんなの初めて」感。
一体感が空恐ろしいまでに増しているから崩しも生きる。

いままで何度も彼らの演奏を観てるが、間違いなくこれまでのベストギグだった。
いまだに成長を続けてるところが素晴らしい。
アメリカ黒人音楽をルーツとしながらも近年はマヌーシュスィングの香りも漂う。
アントニオ佐々木のギターもメロウムードから壊し屋的役割までカヴァーしスゴ味が増している。
更にマニアックなことを言うと、ピストン川原のスネアが今までとかなり違って聴こえたのだ。

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本編最後の曲は鶴瓶主演の映画『ディア・ドクター』エンディングテーマ「笑う花」。
ナカムラの圧巻のボーカルで締めた後、「日本一早いアンコール」がスタート。
ニューアルバムのタイトル曲「すべての歌はラブソング」だ。

そして他の出演者全員(といっても3人だが)がステージに呼ばれ、モアリズムをバックになんとも贅沢なジャムセッションを開始。

まずはけんちゃんのボーカルをフィーチャーしボ・ディドリー風味のアレンジで始まる。
途中フレキシブルにリズムパターンを変えたりして遊びながらのソロまわし。

お次はド定番Blues「ストーミー・マンデイ」略して「ストマン」。
こいつを弾くのはずいぶん久しぶりだ。
たっぷりソロパートをもらいつつナカムラにイジられるうちに何故か「ドヤ顔対決」がはじまる。
更に「タメ勝負」そしてナカムラの「エアギター」まで飛び出す悪ノリに(笑)。

しまいにはナカムラが「なんか猫いない?」とかフッてくるのでギターで「ミャ~ォ」。
アントニオ佐々木なんかギター弾くのやめて腹抱えて笑ってる。
おれも大笑いしながらギターを弾いたのは久しぶりだが、
果たしてストーミー・マンデイみたいなクールな曲でこんな悪フザケしてよいのだろうか?
ま、たぶんヨシってことだろう(笑)。



全員ステージを降りても更なるアンコールを求める拍手が収まらない。

最 高 で す ぜ お 客 さ ん !

ナカムラに耳打ちしてテキサス出身のハーモニカ奏者ブラッドをステージに呼んでもらう。
モアリズム+ブラッドのハーモニカで「ムギフミ」。
2メートルの巨体がハロウィン仮装でスコットランド人みたいな格好をしている。
これにはお客さんもびっくり。
まるで映画『ビッグ・フィッシュ』で主人公のお父さんのホラ話再現シーンに登場する巨人そのものだ。
ブラッドも茶目っ気たっぷりに楽しみ、これまた大いに盛り上がる。
こうして楽しいうたげも大団円を迎えたのだった。

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モアリズムが車掌を務める「まぼろし列車」に同乗された会場の皆さんの顔はどれもこれも笑顔だらけ。
終演後も夢見心地さめやらずほとんど帰ろうとしないお客さん達。
物販も飛ぶように売れていたようだ。
会場に来ていたミュージシャンの皆さんも、口々にモチベーションを思い切り刺激されたと語る。

自分が参加していて手前味噌になっちゃいますが
正直言ってこれほどの充実ライブは数年に一度あるかないかだと思うし
おそらく長く語り継がれるのではなかろうか。

その立役者は一人一人のお客さんだと思う。

当事者として心から光栄に思います。

この日来れなかった皆さん、本当にもったいないことしましたね。ふふふ。

ナカムラは稲田くんとおれに、ぜひ地球屋に出て欲しいという。
地球屋とは、東京都国立市にあるモアリズムがホームとするライブハウスの名前だ。
めちゃめちゃ嬉しいです。ぜひ実現させたいなぁ。
実はおれ、学生の頃に国立に住んでたんだよね。

【ナカムラBOT】(なんちゃってツィッター)
「中田くんも顔芸を覚えたので後継者も万全。」
( ※出典:『ナカムラ日記』 )

(写真はNinoくん、Naoちゃん、ともちゃんから拝借。サンキュ!)

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☆モアリズム オフィシャルウェブサイト
http://www.morerhythm.net/
☆稲田伸太郎 オフィシャルウェブサイト
http://inada.jpn.org/
☆イリエカズヲ BLOG
http://blog.goo.ne.jp/iriekazuo_blog
☆イリエカズヲ Facebook
http://www.facebook.com/irie.kazuo


オマケ:機材マニアのためのこぼれ話。

ナカムラが使っていたアンプはZT社のLunchBox Acoustic。
まさに弁当箱サイズの小さなアンプで、おれはこれのエレキ用のやつを使ってます。
今年9月「長岡アジア映画祭」ゲスト出演のため彼らが長岡入りしたとき楽屋に遊びに行ったんだけど、このときZT社のアンプ談義で盛り上がり、結局翌日「あぽろん長岡店」で買い求めたそうです。

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