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2019女子サッカーW杯:なでしこジャパンのイングランド戦展望(6月20日)

2020-04-01 10:10:02 | サッカー女子ワールドカップ
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会、なでしこジャパンは6月14日グループステージ第2試合、スコットランド戦に2-1で勝利。

決勝トーナメント進出99%決定!おめでとう! 

絶対勝たなければいけなかったアルゼンチン戦でスコアレスドローの”最悪のスタート”を切ったなでしこジャパンにとって、気持ちを立て直すだけでも大変だったことだろうが、プレッシャーを跳ね除けての見事な勝利。

「FIFAランクトップ10のチームはグループステージで敗退することはない」、というジンクスは生きている。何故なら、アルゼンチン戦のようにどうしても点を取れないこともあるが、実力差は一目瞭然。普通の出来ならTop10のチームはTop10圏外のチームに勝てる。男子のランキングと異なりFIFA女子ランキングの正当性がスコットランド戦で証明できた。

しかし、ここで決勝トーナメント進出決定を喜んではいけない。それはイングランド戦に勝利するまでお預け。決して調子がいいわけではないイングランドに勝つ可能性は40%あると思う。ベスト8を目指すなら1位通過が最短コース。目指せ、イングランド戦勝利!


スコットランド戦の先発メンバー的中率

アルゼンチン戦メンバーは11人中10人的中したが、スコットランド戦はたったの7人。まるでギャンブルでの勝率のような低さだ。特に、けが人報道で迷いが生じFWの岩渕と菅澤を外してしまった。的中率期待しないでね! 

イングランド戦の結果で決勝トーナメント進出はどうなる?
  • 勝利→D組1位 決勝Tへ
  • 分け→D組2位 決勝Tへ
  • 負け→D組2位 決勝Tへ (現時点では3位の可能性もあるので99%) 


なでしこジャパン 対 イングランド 試合展望 

イングランド
  • 例年通りSheBelievesカップに参戦し日本との前哨戦に 3-0 で勝利
  • SheBelievesカップ初優勝でFIFAランク3位(←4位)へアップ
  • しかし、4月の強化試合でカナダに敗れ、さらにスペインに苦戦
  • 4月に入ってからパーフォーマンスの不安定さを露呈
  • 案の定、6/1のW杯開幕直前にニュージーランド(19位)に0-1の負け
  • スコットランド戦に勝利したが、PKがなければ引き分けていたかも?
  • スコットランド戦で得点したFWのNikita Parrisには要注意。シーズン終了後マンチェスターシティから熊谷の所属するオリンピックに移籍したばかり
  • 19試合19得点のParrisのケアーを南に任せるのは酷と思うが?
  • アルゼンチン戦ではSole Jaimes対熊谷の同僚対決は実現しなかったが今度はParrisとの一騎打ちが実現するだろう 
 

イングランド:2019年度試合成績

( )内の数字は相手チームの本数  緑色はTop10チームとの対戦

対戦国
シュート
(相手)
枠内
シュート
ブラジル
2.27
2-1
16(10)
7(1)
アメリカ
3.2
2-2
6(20)
3(5) 
日本
3.5
3-0
10(12)
4(4) 
カナダ
4.5
0-1
● 
8(13)
2(5) 
スペイン
4.9
2-1
6(16)
5(5)
デンマーク
5.25
2-0
〇 
10(12)
2(4)
ニュージーランド
6.1
0-1
15(9)
4(4) 
スコットランド
6.9
2-1
14(7)
6(3)
アルゼンチン
6.14
1-0
17(2)
7(1)



なでしこジャパン:2019年度試合成績 

対戦国
シュート
(相手)
枠内
シュート
アメリカ
2.27
2-2
5(13) 
2(6)
ブラジル
3.2
3-1
〇 
11(22)
6(6) 
イングランド
3.5
0-3
● 
12(10)
4(4) 
フランス
4.4
1-3
● 
6(24)
4(7) 
ドイツ
4.9
2-2
△ 
7(22) 
4(9) 
スペイン
6.2 
1-1
△ 
3(4)
1(2) 
アルゼンチン
6.10
0-0
8(5)
2(1)
スコットランド
6.14
2-1
19(12)
7(4)



なでしこジャパン イングランド戦の試合展望 

相手のプレッシャーの甘さにうまく便乗し、なでしこジャパンの良い点が目立ったスコットランド戦。イングランドのプレスはスコットランドよりはるかに強くなるだろう。しかし、勝てない相手ではない。

6/19追記:大事なことを忘れていた。なでしこの課題、特にTop10チームに対する修正できていない課題として、「前半先制点を許すと逆転できない」のジンクスがこの2年間で7回続いている。

特に前半はしっかり守って先制点を与えないこと。もちろんサイドからクロスを上げさせないようにしなければならない。勝負はイングランドが引き分け狙いに変えてくるだろう後半だ。イングランドのプレスが緩めば得点の可能性がグッと高くなる。

両チームのこれまでの2試合の内容を比較しても顕著な差はないがそれほど参考にはならない(下の表参照)。

6/18追記:両チームとも決勝T進出が決定したのでイングランドは引き分けでも1位通過になるので無理はしないだろうが、なでしこが先制点を奪えば激しい試合が予想される。PA内でファウルするな!

( )内は対戦相手チームのデータ

数字
上:イングランド
下:日本
シュート
枠内
シュート
%ボール
ポゼッション
アルゼンチン戦 

17(2)
8(5)
7(1)
2(1)
76(24)
72(28)
スコットランド戦
14(7)
19(12)
6(3)
7(4)
60(40)
51(49)

イングランドのプレッシャーをかわしながらどうゲームを組み立ててフィニッシュまで持ち込めるか?が勝利のカギを握る。幸い、「攻撃のリーダーがいない」とアルゼンチン戦の寸評で書いたが、スコットランド戦では岩渕がその役目を見事に果してくれた。

ベテランの指示があればより自信を持ってプレーできるだろう(チャレンジするのは大事と分かっている。ただ、失敗した時に批判を受けたくないのでチャレンジしたがらない。自分で決断したがらない。

ところが、先輩の後押しや一言で見違えるほど積極的になれる国民性?)。さらに、決勝T進出決定でプレッシャーから解放されたことで、伸び伸び・はつらつとしたプレーができるはず。

アルゼンチン戦、スコットランド戦のスタメン予想記事やなでしこジャパン試合結果の記事で書いた次の点が重要。
  • PA近くでパスを回すのも必要だが、寄せられる前の正確なミドルシュートとセットプレー
  • ベテランのリーダーシップ(若手の積極プレーを促す)
  • PA内でファウルをしない(スコットランド戦で軽く手に当たった?シーンがあったがPKを取られなかったのはラッキー)
  • 最後の最後まで気を抜かない
もう一点は、チャンスは少なくなるので決定力やシュート・パス精度のアップが必須(スコットランド戦の後半得点できず、19本のシュートで2点)。いずれにせよ、SheBelievesカップのような 0-3になることはないだろう。

イングランド戦勝利、D組1位通過が我々なでしこファンの期待。さらに、1位通過ならベスト8の可能性が大きく膨らむ。 



イングランド戦:先発メンバー予想

コンディッションさえ問題なければ、スコットランド戦と同じメンバーで臨むだろう。ただ、
  • 万全なコンディションを前提に長谷川先発出場
  • 市瀬に代わり急きょ南に変更(Parrisを抑えるには市瀬の方が良いと思うが、スコットランドと比べて170㎝以上の選手が5人もいるのでセットプレー対応)
〇はスタメン  数字は途中出場のプレー時間(分) 


GK
山下
GK
池田



GK
平尾



DF
鮫島
DF
清水
DF
市瀬

DF
熊谷
DF
宇津木



DF
宮川



DF


DF
三宅



DH
杉田
DH
三浦
〇 
28
DH
阪口夢



MF
籾木



MF
中島
MF
長谷川
8

FW
遠藤
 16
〇 
FW
宝田
 1

5
FW
菅澤
〇 
29
FW
横山

〇 
FW
小林

24
FW
岩渕
 23



イングランド代表チーム プロフィール

  • ベテランと中堅主体
  • FIFAランク3位
  • W杯最高成績:3位
  • 前回大会(2015年):3位
  • 平均年齢は27.1歳
  • 大舞台(W杯・五輪)経験者は9名
  • 昨年11月スェーデン戦 0-2の敗戦後スタメンを大幅変更
  • その結果?2019SheBelievesカップで優勝
  • しかし4月の強化試合でカナダに負けるなど好調維持できず
  • カナダ戦から中堅2名を外してベテランと中堅に入れ替えた
  • 代表歴100試合以上はカーニー、Houghton、Scottの3名
  • Jodie Taylor(2018年度NWSLで9得点)はレインFCで宇津木と同僚
  • ヒューストンDashのRachel Dalyは2018年度NWSLで10得点
  • Lucy Bronzeは世界最高レベルのクラブチーム、リヨン(Olympique Lionnais)で熊谷と同僚
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:2勝1分け1敗
  • 1敗はカナダ戦   


なでしこジャパン代表チーム プロフィール

  • 若手主体
  • 最新FIFAランキング 7位
  • W杯最高成績:優勝(2011年)
  • 前回大会(2015年):準優勝
  • 平均年齢は24.0歳
  • 大舞台経験者は6名
  • 4月の欧州遠征からメンバー4名変更して経験値を高めた
  • 代表歴100試合以上は宇津木、鮫島、熊谷、坂口の4名
  • W杯・五輪での経験値が強豪国の中で最も低い
  • 平均年齢も強豪国の中で最も低い(22歳以下10名)
  • 日テレ・ベレーザから10名召集→9名(植木理子がケガの為、セレッソ大阪堺レディースの宝田沙織へ変更)
  • 海外プレーヤーはリヨン所属の熊谷とレインFCの宇津木の2名
  • 2019年度強化試合など強豪国との対戦成績:1勝2分2敗
  • 1勝はブラジル戦
  • W杯でなく東京五輪でメダル獲得を目標にした成長途上チーム 


まとめ 

アルゼンチン戦を 0-0 のスコアレスドローで勝点3を逸したなでしこジャパンが、俄然、躍動感溢れる はつらつとしたプレーで スコットランド戦に勝利し決勝T進出を99%決定。おめでとう! しかし、ベスト8へ進みにはイングランド戦の勝利が近道。 

察するにスコットランド戦の勝利でプレッシャーから解放されホッとしているだろう。しかし、ここで満足しては更なる成長はない。

プレッシャーの弱かったランク20位相手に当然の勝利を挙げたに過ぎない。若手主体のなでしこの実力はイングランド戦で計られる。パーフォーマンス、特に、守備が不安定のイングランドに対して、過去の栄光に恥じない「なでしこらしい」試合ができるはず。

若さを前面に出しチャレンジャー精神でベストを尽くせ!「なでしこジャパン2019W杯代表メンバー」としての「誇りと責任」を胸に人気回復、東京五輪、プロ化、2023年W杯開催の道へ繋がる。

未来を拓け、なでしこジャパン!


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