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【第3版】女子ワールドカップ2019: なでしこジャパン代表メンバー予想!

2020-04-11 08:42:05 | なでしこジャパン
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会まで2カ月を切った。2週間以内に予備登録メンバーが発表され、5月初旬に本登録メンバーが発表されるであろう。予備登録メンバー発表前に予想すべき、と早めに思い筆を執った。

2月末のアメリカ遠征と4月初旬の欧州遠征に招集されたメンバーをベースに女子ワールドカップ2019:なでしこ代表メンバーが決まるだろう。これまで若手中心の招集が繰り返されたため、今回のなでしこジャパン代表メンバー予想はかなり難しいと言われている。
しかし、これまで2回予想した実績があるので90%は当たるだろう。

第2版ではこれまでの招集メンバーをベースに予想「【第2版】女子ワールドカップ2019: なでしこジャパン代表メンバー予想!」。結果的に言えば、最も難しかったのがFWの予想、次がMFの予想であった。

今回の予想でもやはりFWが難しいが、第3版は2019年度に入ってからの招集・試合実績を基に個人的期待を加味してワールドカップ招集メンバーを予想しましたのでシェアしたい。


なでしこジャパン代表メンバーを3つのベースで予想


2019年度に入って3度の招集実績
  • 今年1月31日~2月4日、代表候補を集めたトレーニングキャンプ(TC)
  • 今年2月27日~3月4日、SheBelievesカップ アメリカ遠征(USA戦、ブラジル戦、イングランド戦)
  • 4月5日(フランス戦)と4月9日(ドイツ戦)、欧州遠征
3回とも招集された選手はW杯代表に当確と言っていいでしょう。そうでなければ「選手を見る目がない」ということだ。従って、清水、大賀、南、中島、松原、長谷川、杉田、三浦、遠藤、横山、小林の11名は当確。なお、市瀬と坂口夢穂はケガのため召集対象外とする。


直近の試合実績

米国遠征・欧州遠征合わせて3試合以上出場した選手は当確と言っていいでしょう。ただし、それぞれの遠征で最低1試合出場が当確条件。従って、鮫島、熊谷、宮川の3名は当確。なお、鮫島は3回とも召集されたがTCはケガで辞退。熊谷は所属クラブの事情でTCに召集できず。

表の見方:数字はプレー時間(分)。赤の数字は先発。DHはDefenciveHalf(守備的MF)



USA
Bra
Eng
Fra
Ger
GK
山根
90
90
90


GK
山下



90

GK
池田





GK
平尾




90
DF
鮫島
90
30
90
90
90
DF
清水
90

80
61
72
DF
有吉
59
60



DF
熊谷
90


90
90
DF
大賀
31
90
46


DF
宮川

90
10
29
18
DF

90
90
90
90
DF
三宅





DH
杉田
90
23
90
90
90
DH
宇津木

67



DH
三浦


44
90
83
DH
松原
90

90


DH
猶本




7
MF
籾木
10
90
44


MF
中島
82
90

79
83
MF
遠藤
8
30
46

55
MF
長谷川
90
31
90
87
90
MF
阪口萌

60
46


MF
植木



3
7
MF
宮澤



11

MF
川澄





MF
永里





FW
菅澤



28
56
FW
横山
80
59
44
62
35
FW
小林
59
31
44
90
34
FW
池尻
31
59
46


FW
岩渕





FW
田中







過去の試合実績

山根、山下、有吉、宇津木、坂口萌、籾木、菅澤、池尻は当確と見るが・・・・。
  • GKは池田と平尾が競うが、直近での実績があり且つ若い平尾だろう
  • DFは7人なのでもう1名は三宅を入れたい
  • DHは4人なのでそのまま
  • MFは5人いるので1人削除する。坂口萌乃を外す
  • FWは4人なのでそのまま
以上で予想終了と言いたいところだが、この機会的な選考ではあまりにも味も素っ気もない。そこで少し自分自身の考察と希望を踏まえて数名の選手を入れ替えたい。
 

これで決まり:なでしこジャパン代表メンバー!

DFのメンバーを変更したいがそれはない

まず、DFの大賀。SheBelievesカップのイングランド戦で若さ(未熟さ)を露呈して後半開始早々後退させられた。ケガがなければ市瀬菜々が当確。多分予備登録して、ぎりぎりまで待ってダメなら大賀というところ。要は代わりがいない。

個人的には今冬のオーストラリアWリーグでほぼ全試合に出場しDFながら3得点あげた近賀ゆかりを選ぶが、小娘でないのでそれはないだろう。

MFのメンバー変更はある

予想を的中させるなら遠藤を残すべき。しかし、一番若い遠藤を外すべきであろう。私の一押しはワールドクラスのプレーヤーである永里優季。

ドイツ戦でなぜ長谷川をトップ下でプレーさせたのか? 4-2-3-1システムなどほとんど採用しなかったのに、今頃になって試しても遅すぎるが、強豪国に勝ちたいならそのポジションがこなせるのは永里だけ。しかし、確執があった?ので、その確率は0に近い。

ただ、「若手重視はいいがそれで勝てるのか?」という批判をかわすため川澄奈穂美の招集は充分あり得る。昨年4月のアジアカップに川澄が招集されたのと同じ理由からだ。遠藤選手に申し訳ないが川澄選手に変えよう。

FWのメンバー変更もある

最後はもっとも難しいFW。池尻選手は相当期待されていたようだが、SheBelievesカップのイングランド戦で後半開始早々後退させられた。3試合出場したにもかかわらず無得点。そして欧州遠征には召集されなかった。信頼を失ったようだ。

であるならば誰を代わりにするのか?若手と言う視点からすれば、なでしこリーグ3年連続得点王の田中美南のはずだが、どういう訳かあまり期待されていないようだ。最後の選択肢は実績からして岩渕でしょう。彼女を外してW杯でベスト8に進めなかった場合、相当の批判の嵐に見舞われるだろう。それは避けたいところなので岩渕で決まりだ。


なでしこジャパン代表チームプロフィール

主体はピカピカの1年生チーム
  • W杯・五輪 経験者:8名
  • 平均年齢:24.9歳(3月時点よりさらに低い)
  • 22歳以下:9名
  • 30歳以上:4名
  • 主力は国際大会やW杯などの経験値不足(強豪国の中で最も低い)
  • 平均年齢は強豪国の中で極端に低い
  • 4月に入ってからやっと先発メンバーが固定
  • W杯でなく東京五輪を目標にした発展途上チーム


なでしこジャパン2019W杯メンバー決定!

23名中18名的中。GKは予想に反して山根でなく池田がメンバー入り。DFは予想通り大賀に代わりケガの回復した市瀬、サプライズは試合に復帰できていない阪口夢穂のメンバー入り。攻撃陣では敢えて外した最年少の遠藤、そして植木がメンバー入り。上記以外の選手は予想通り。

強豪国比で異例の若手中心の選出の詳細はこちらの記事をどうぞ!


まとめ

FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会なでしこジャパンメンバーを予想したが、
  • 第1版は個人的期待値を込めた予想
  • 第2版はこれまでの招集データを基にした予想
  • 第3版は2019年度の招集・試合実績+個人的期待値を基に予想

また、強豪国の代表メンバープロファイルを直近のスタメンを基に考察。
  • W杯・五輪経験者数
  • 平均年齢
  • スタメン寸評

その結果、
  • 経験値の高い国はカナダ、スウェーデン
  • 一方、経験値の低い国は日本とドイツ
  • USAは3月よりも平均年齢・経験値上昇
  • 平均年齢が高いのはブラジルとスウェーデン。世代交代が進んでいない裏返しとも言える
  • 平均年齢が低い国が日本とドイツ。世代交代進行中と言える
  • 日本はやっと先発メンバーが固まってきた
  • ドイツは相変わらずスタメン模索中
  • イギリスは昨年11月の敗戦で思い切ってスタメン変更。それが功を奏してかSheBelievesカップで優勝。しかし、平均年齢の割には経験値が低い。そのためか4月の試合では不安定さ露呈
ということで強豪国のFIFA女子ワールドカップ2019フランス大会に向けてチーム作りは終了した。

興味深いのはなでしこジャパンとドイツで平均年齢・経験値が低い両国がどこまで結果を残すかは大きな見どころだ。私が感じるに、今のなでしこジャパンは東京五輪に向けたチーム作りの最中なので今回のW杯はあくまで経験を積み上げるための大会。チャレンジャー精神で戦うだけ。

結果が悪ければ監督交代論が出るだろう。何故なら五輪までの1年で強くなるのは簡単でないから。思い出すのは2018年のTournament of Nationsでの3敗と今年のSheBelievesカップでの1勝1分1敗。一見成績はずいぶんよくなったが、内容的には3敗に等しく、実力がアップした実感がない。1年くらいではなかなか強くならない証拠だ。

しかし、結果が良ければ東京五輪は大いに楽しみになる。選ばれた選手には代表としての責任と誇りを自覚して精いっぱい頑張ってほしい

ガンバレなでしこジャパン!

【第2版】女子ワールドカップ2019: なでしこジャパン代表メンバー予想!

2020-04-06 06:54:31 | なでしこジャパン
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会まで3カ月を切った。4月のヨーロッパ遠征(フランス戦、ドイツ戦)のメンバーがまもなく発表される。その顔ぶれを見ればFIFA女子ワールドカップ2019日本代表にどの選手が選出されるかほぼ100%は分かるでしょう。それではこれまでの招集メンバーなどをベースに予想(第2版)しましたのでご紹介したい。


なでしこジャパン代表メンバー予想のベースは?

① なでしこジャパン候補トレーニングキャンプ

今年1月31日~2月4日静岡で実施されたトレーニングキャンプに召集されたメンバ―27名は次の通り。

GK
池田 咲紀子、山下 杏也加
DF
鮫島 彩、有吉 佐織、阪口 萌乃、三宅 史織、清水 梨紗、大賀 理紗子、市瀬 菜々、南 萌華、北村 菜々美
MF
阪口 夢穂、宇津木 瑠美、中島 依美、松原 有沙、長谷川 唯、杉田 妃和、三浦 成美、長野 風花、宮澤 ひなた、遠藤 純
FW
菅澤 優衣香、横山 久美、籾木 結花、池尻 茉由、小林 里歌子、植木 理子
体調不良の為、鮫島 彩は不参加となったが、追加招集で田中美南が参加。
 
② SheBelievesカップ招集メンバー

今年2月27日~3月4日にアメリカで開催されたSheBelievesカップに召集されたメンバーは次の通り。

GK
山根恵里奈、池田 咲紀子(-)、山下 杏也加(-)
DF
鮫島 彩、有吉 佐織、熊谷紗希、三宅 史織(*)、清水 梨紗、大賀 理紗子、市瀬 菜々、南 萌華、宮川麻都
MF
阪口 夢穂(*)、宇津木 瑠美、中島 依美、松原 有沙、長谷川 唯、杉田 妃和、三浦 成美、坂口萌乃
FW
横山 久美、籾木 結花、池尻 茉由、小林 里歌子、遠藤 純
(-) 体調不良などで辞退、武仲麗依と齊藤彩佳を追加招集
(*) 出発前の国内合宿のみの帯同
トレーニングキャンプに招集されずにSheBelievesカップに招集されたメンバーはGKの山根とDFの宮川 2人。
 
③ ヨーロッパ遠征に加わる新たな選手は?

  • 猶本光、菅澤 優衣香、岩渕真奈でしょう
  • 猶本選手は、現在、SCフライブルクでほぼレギュラーとして試合に出場している。ドイツ選手を知っている点がプラス
  • 菅澤選手は、途中出場の多い切り札的な存在。アジア大会決勝ゴールを決めたようにチームが逆境の中でも得点が期待できる。SheBelievesカップのイングランド戦後半のような押せ押せの展開なのに無得点に終わったが、そうした状況でも体を活かしたプレーが期待できる
  • 岩渕選手はトレーニングキャンプにもSheBelievesカップにも召集されていない。理由が分からないがこれまでの実績からヨーロッパ遠征に加えたい
  • なお、三宅 史織と阪口 夢穂のコンディション良好という条件付き予想  
従って、4月のヨーロッパ遠征に招集される23名のメンバーは次の通り。ケガなどがなければこれがFIFA女子ワールドカップ2019フランス大会に召集されるメンバーとなる。

 
なでしこジャパン2019:ヨーロッパ遠征メンバー予想 


GK
山根恵理奈、山下杏也加、池田咲紀子
DF
鮫島 彩、有吉 佐織、熊谷紗希、三宅 史織、清水 梨紗、市瀬 菜々、南 萌華、宮川麻都
MF
阪口 夢穂、宇津木 瑠美、中島 依美、猶本光、長谷川 唯、杉田 妃和、三浦 成美、坂口萌乃
FW
横山 久美、籾木 結花、岩淵真奈、菅澤優衣香 


選手データ(所属、国際Aマッチ、得点など)

☆2011年W杯優勝経験選手
★2015年W杯準優勝経験選手 
簡易得点率:1点取るのに要する試合数(試合数÷得点) 
代表試合数:出場試合数(ベンチ入りだけではカウントされない)
正規得点率:ゴール数÷出場期間(分)x 90分 
 
GK

山根恵理奈★
  • スペイン レアル・ベティス
  • 187cm / 79kg
  • 28歳
  • 代表試合: 9試合
山下杏也加
  • 日テレ・ベレーザ
  • 170㎝ / 64kg
  • 23歳
  • 代表試合: 22試合
池田咲紀子
  • 浦和レッズ・レディース
  • 168cm / 60kg
  • 26歳
  • 代表試合: 14試合
 
DF

熊谷紗希☆★
  • フランス オリンピック・リヨン(ヨーロッパ最強)
  • なでしこキャプテン
  • 173cm / 63kg
  • 28歳
  • 代表試合: 47試合
  • リヨンではMF
鮫島 彩☆★
  • INAC神戸レオネッサ
  • 163cm / 53kg
  • 31歳
  • 代表試合: 54試合
  • 3得点
  • MFもOK
有吉佐織★
  • 日テレ・ベレーザ
  • 159cm / 51kg
  • 31歳
  • 代表試合: 28試合
  • 1得点
  • MFもOK
三宅 史織
  • INAC神戸レオネッサ
  • 165cm / 52kg
  • 23歳
  • 代表試合: 15試合
市瀬菜奈
  • ベガルタ仙台レディース
  • 160cm / 57kg
  • 22歳
  • 代表試合: 15試合
宮川麻都
  • 日テレ・ベレーザ
  • 160cm / 50kg
  • 21歳
  • 代表試合: 2試合
清水梨紗
  • 日テレ・ベレーザ
  • 160cm / 47kg
  • 22歳
  • 代表試合: 20試合
南 萌華
  • 浦和レッズ・レディース
  • 171cm / 62kg
  • 20歳
  • 代表試合: 2試合
  • U-20日本代表キャプテン

MF

中島依美
  • INAC神戸レオネッサ
  • 158cm / 48kg
  • 28歳
  • 代表試合: 43試合
  • 10得点
  • 簡易得点率: 4.3試合
長谷川 唯
  • 日テレ・ベレーザ
  • 157cm / 48kg
  • 22歳
  • 代表試合: 32試合
  • 5得点
  • 得点率: 6.4試合
三浦成美
  • 日テレ・ベレーザ
  • 156cm / 48kg
  • 21歳
  • 代表試合: 5試合
  • 0得点
坂口萌乃
  • アルビレックス新潟レディース
  • 157cm / 50kg
  • 26歳
  • 代表試合: 11試合
  • 1得点
  • 簡易得点率: 11.0試合
宇津木瑠美☆★
  • アメリカ シアトル・レイン
  • 168cm / 59kg
  • 30歳
  • 代表試合: 45試合
  • 2得点
  • 簡易得点率: 22.5試合
坂口夢穂☆★
  • 日テレ・ベレーザ
  • 165cm / 56kg
  • 31歳
  • 代表試合: 52試合
  • 5得点
  • 簡易得点率: 10.4試合
猶本光
  • ドイツ FCフライブルグ
  • 158cm / 53kg
  • 25歳
  • 代表試合: 13試合
  • 0得点
杉田妃和
  • INAC神戸レオネッサ
  • 161cm / 53kg
  • 22歳
  • 代表試合: 4試合
  • 0得点
 
FW

横山久美
  • 長野パルセイロ・レディース
  • 155cm / 52kg
  • 25歳
  • 代表試合: 30試合
  • 13得点
  • 簡易得点率: 2.3試合
  • 正規得点率: 0.81(1試合当たりの得点)
  • 1得点に要する出場時間:90÷0.81=111分
籾木結花
  • 日テレ・ベレーザ
  • 153cm / 49kg
  • 22歳
  • 代表試合: 24試合
  • 8得点
  • 簡易得点率: 3.0試合
  • 正規得点率: 0.72
岩渕真奈☆★
  • INAC神戸レオネッサ
  • 156cm / 52kg
  • 25歳
  • 代表試合: 39試合
  • 14得点
  • 簡易得点率: 2.8試合
  • 正規得点率: 0.58
菅澤優衣香★
  • 浦和レッズ・レディース
  • 168cm / 65kg
  • 28歳
  • 代表試合: 32試合
  • 8得点
  • 簡易得点率: 4.0試合
  • 正規得点率: 0.45
 

なでしこジャパンチーム(23名)予想プロフィール

  • W杯・五輪 経験者:8名
  • 平均年齢:25.2歳
  • 22歳以下:8名
  • 30歳以上:4名  
 

2019年2月~3月 強豪国代表チームプロフィール

全て直近のランキング最上位国との試合でのスタメンー対象
経験者:ワールドカップ・五輪に出場経験のある選手(経験値の高い選手)
 
W杯・五輪 経験者
 
代表チーム
W杯・五輪
経験者
経験値%
日本
4
36
アメリカ
6
55
カナダ
11
100
ドイツ
5
45
フランス
7
64
イングランド
7
64
オーストラリア
8
73
ブラジル
9
82
スウェーデン
10
91
オランダ
8
73
平均
7.5
68
 

平均年齢・22歳以下・30歳以上の選手数
 
代表チーム
平均年齢
22歳以下
30歳以上
日本
25.5
4
2
アメリカ
26.4
2
3
カナダ
27.1
1
5
ドイツ
25.5
1
0
フランス
26.5
2
3
イングランド
27
1
2
オーストラリア
27.1
1
3
ブラジル
29
1
5
スウェーデン
28.4
0
4
オランダ
26
2
1
平均
26.8
1.4
2.8
 

強豪国スタメン総評
 
日本
  • 世代交代中
  • 国際大会やW杯などの経験者が極端に少ない
  • 平均年齢25.5で強豪国では最も低い
  • 先発メンバーは流動的
  • 昨年11月のノルウェー戦比:スタメン5名変更
アメリカ
  • 若手とベテランのバランスが取れている
  • 平均年齢・経験値は昨年度より下がった
  • メンバーはかなり固定している
  • 昨年11月のカナダ戦比:スタメン3名変更
カナダ
  • W杯や五輪などの国際大会経験者が極めて多い
  • 30歳以上のベテランが多い
  • 昨年度より平均年齢がぐっと上がった
  • 最年少は20歳だが、中堅選手が比較的少ない
  • メンバーは固定している
  • 昨年11月のUSA戦比:スタメン変更1名
ドイツ
  • 世代交代ほぼ終了
  • 国際大会やW杯などの経験者が少ない
  • 30歳以上のスタメンがいない
  • 平均年齢も日本と同じく低い
  • メンバーはやや流動的
  • 昨年11月のスペイン戦比:スタメン変更5名
フランス
  • 世代交代完了
  • 若手とベテランのバランスが取れている
  • メンバーはかなり固定されている
  • 今年1月のUSA戦比:スタメン変更2名
イングランド
  • 25歳~27歳の選手が多い
  • 平均年齢27と記したが、34歳のGKを除けば26.3歳
  • 昨年11月スェーデン戦で0-2の敗戦でスタメンを大幅変更
  • その結果?2019SheBelievesカップで優勝
  • 昨年11月スウェーデン戦比:スタメン変更7名
オーストラリア
  • 参考にしたデータが韓国戦
  • 4月の米国戦データで更新予定
  • 30歳以上が3名いる。一方、最年少は18歳
  • 昨年11月チリ戦比:スタメン変更4名
ブラジル
  • 世代交代が進んでいない
  • W杯・五輪経験者が多い
  • 30歳以上が多い。最年長は41歳。
  • 昨年10月イングランド戦比:スタメン変更4名
スウェーデン
  • 世代交代があまり進んでいない
  • W杯・五輪経験者が多い
  • 若手が少ない
  • メンバーはかなり固定されている 
  • 昨年11月イングランド戦比:スタメン変更3名
オランダ
  • 世代交代はかなり前に終了している
  • 中堅でもW杯・五輪経験者が多い
  • ユーロ選手権を制した後伸び悩んでいる
  • 2017年8月のヨーロッパ選手権決勝戦比:スタメン変更4名
  • 昨年11月スイス戦比:スタメン変更3名 


まとめ

FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会なでしこジャパンメンバーを予想したが、
  • 第1版のような期待値を込めた予想ではなく、
  • これまでの招集データを基にした予想
フランス戦、ドイツ戦の招集メンバーを基に5月初旬最終予想予定。
また、強豪国の代表メンバーのプロファイルをスタメンを基に考察。
  • W杯・五輪経験者数
  • 平均年齢
  • 先発メンバーの変化 
その結果、
  • 経験値の高い国はカナダ、スウェーデン、ブラジル
  • 一方、経験値の低い国は日本とドイツ
  • 平均年齢が高いのはブラジルとスウェーデン。世代交代が進んでいない裏返しとも言える
  • 平均年齢が低い国が日本とドイツ。世代交代進行中と言える
  • ワールドカップスタメンをほぼ固定してこの時期の国際大会に望んでいるのがカナダやフランス
  • USA、スウェーデン、オランダはスタメンはほぼ決まっているが相手チームに応じて変更
  • オーストラリアとブラジルはややスタメンを模索している状況
  • 日本とドイツはスタメンを模索中
  • イギリスは昨年11月の敗戦で思い切ってスタメン変更。それが功を奏してかSheBelievesカップで優勝
ということで強豪国のFIFA女子ワールドカップ2019フランス大会に向けてのチーム作りの進捗状況にかなり差がでている。

こうした差がW杯本番でどのような結果をもたらすか、そういう視点でW杯を見るのも興味深い。 

女子ワールドカップ2019へ:試合結果が語るなでしこジャパンの課題!

2020-03-31 14:27:40 | なでしこジャパン
FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会まであと7カ月弱
なでしこジャパン代表メンバーが決まるのはまだまだ先の話ではあるがほぼ90%確定していると見ていいだろう。

そこで新生なでしこジャパンに何か問題点があるかをチェックする為、2018年度の試合結果を分析。分析したら、強豪国と比べて異常値を発見。データが物語る「なでしこジャパンの最大の課題」を指摘しておきたい。 


西野監督が重視した「大舞台での経験値」  

先のFIFAワールドカップ2018ロシア大会の代表メンバー選出で西野監督は大きな決断をした。大舞台での経験値を考慮してメンバーを選んだのだ。

マスコミ等に「おっさんジャパン」などと皮肉られたが「プレッシャーのかかる大舞台では経験値が必ず必要になる」という信念を貫いた。

結果は皆さんもご存じの通り、ベスト8には届かなかったが、これまでよりはるかに誇らしく思えるベスト16となった。

さて、我らのなでしこジャパン代表メンバーは何を基準に選出されるのだろうか?まさか「東京オリンピックに向けて経験値を積ませるためのメンバー選出」とならないことを望むが、ちょっとそんな匂いがするのが気がかりだ。 


最低限厳守すべき選手選考基準 

選手選考ではありがちなのは監督やスタッフの好みが反映される点。仕方ないと思う反面、最低限厳守すべき選手選考基準はあるはずだ。

私が考えるに最低限厳守すべき選手選考基準とは
  • 若手はベテラン以上の活躍をしていれば選ばれるべき
  • 将来有望と思われる若い選手(2名程度)は10代であっても選ばれるべき
  • ベテランで若手と同等の活躍をしていれば選ばれるべき
この基準を満たしている選手であれば、だれを選んでもいい。二人の選手が同等のレベルであれば監督がより気に入っている選手で構わない。 


なでしこジャパンにとって経験値は極めて重要

経験値が重要という点については誰も異論はないだろう。なでしこジャパンの最大の課題が経験値不足と言うのは
  • 大舞台では経験値が重要だからということだけではない
  • 2018年度の「なでしこジャパンの試合結果を分析」した上で指摘している
そして何よりもFIFA女子ワールカップ2019で良い成績(ベスト4以上)を残してほしいと願うからである。しかし、新生なでしジャパン代表メンバーではベスト8に勝ち進むのは極めて難しいと見ている。 


試合結果で浮き彫りになったなでしこジャパンの問題点

問題点は2点
  1. 失点が多すぎる
  2. 先制されたら負ける
  • 何を根拠にそんな発言するんだ!
  • お前は間違っている!
とほとんどの方が思うでしょう。
しかしこれは前提条件付きで真実かつ現実である。

敢えて事前には言わなかったが前提条件とは
  • 強豪国(FIFAワールドランキングTop10)との試合
  • Top10枠外の国との試合結果はいっさい含めない
これに該当するデータを分析した結果をベースに問題点を指摘!
ただGood Newsもある!なでしこジャパンは2018年度の国際試合でトップ10枠外の代表チームには1度も負けていない。
それでは真実を見てみよう。 


2018年度強豪国の対戦成績

これから示すデータは強豪国(最新FIFAワールドランキングTop10)の代表チームどうしで対戦した成績をまとめたもの。
  • アメリカとフランスの成績がすばらしかった
  • なでしこジャパンの成績は全く振るわなかった

アメリカ

対戦国
試合結果
ドイツ
1-0 勝
フランス
1-1分
イギリス
1-0 勝
日本
4-2勝
オーストラリア
1-1分
ブラジル
4-1勝
カナダ
2-0勝
2018年度 5勝2分


ドイツ

対戦国
試合結果
アメリカ
0-1負
イギリス
2-2分
フランス
0-3負
カナダ
3-2勝
2018年度 1勝1分2敗


イギリス(イングランド)

対戦国
試合結果
フランス
4-1勝
ドイツ
2-2分
アメリカ
0-1負
ブラジル
1-0勝
オーストラリア
1-1分
スウェーデン
0-2負
2018年度 2勝2分2敗


フランス

対戦国
試合結果
イギリス
1-4負
アメリカ
1-1分
ドイツ
3-0勝
カナダ
1-0勝
オーストラリア
2-0勝
ブラジル
3-1勝
2018年度 4勝1分1敗


カナダ

対戦国
試合結果
スウェーデン
1-3負
日本
2-0勝
フランス
0-1負
ドイツ
2-3負
ブラジル
1-0勝
アメリカ
0-2負
2018年度 2勝4敗


オーストラリア

対戦国
試合結果
日本
1-1分
日本
0-1負
ブラジル
3-1勝
アメリカ
1-1分
日本
2-0勝
フランス
0-2負
イギリス
1-1分
2018年度 2勝3分2敗


日本(なでしこジャパン)

対戦国
試合結果
オランダ
2-6負
カナダ
0-2負
オーストラリア
1-1分
オーストラリア
1-0勝
アメリカ
2-4負
ブラジル
1-2負
オーストラリア
0-2負
2018年度 1勝1分5敗
  •  下位チームに取りこぼしが目立つオーストラリアに勝ったのが唯一の勝利
  • 2018年3月のアルガルベカップでオランダに2-6で負けた試合を省いても6試合で得点5失点11。
  • 1試合平均で言えば得点1失点2というところ

ブラジル

対戦国
試合結果
オーストラリア
1-3負
日本
2-1勝
アメリカ
1-4負
カナダ
0-1負
2018年度 1勝3敗


スウェーデン

対戦国
試合結果
カナダ
3-1勝
イギリス
2-0勝
2018年度 2勝


オランダ

対戦国
試合結果
日本
6-2勝
2018年度 1勝


なでしこジャパンの得失点差が突出して多かった

代表国名
試合
得点
失点
得失点差
アメリカ
14
5
9
ドイツ
4
5
8
-3
イギリス
6
8
7
1
フランス
6
11
6
5
カナダ
6
6
9
-3
オーストラリア
7
8
7
1
日本
7
7
17
-10
ブラジル
4
4
9
-5
スウェーデン
2
5
1
4
オランダ
1
6
2
4


なでしこは先制されたら全敗だった

なでしこジャパンが先制された試合


対戦国
試合結果
先制点
オランダ
2-6負
序盤5分に先制される
カナダ
0-2負
前半20分に先制される
アメリカ
2-4負
前半18分に先制される
ブラジル
1-2負
後半75分に先制される
オーストラリア
0-2負
後半開始早々に先制される

この3表から明らかに弱点が2つあると理解できたでしょうか?
  • 失点が多すぎる
  • 先制されたら負ける


強豪国と経験値を比較

なでしこはワールドカップ・五輪 経験者が最も少ない


代表チーム
経験者数
日本
7/27
26
アメリカ
10/21
48
カナダ
14/20
70
ドイツ
8/26
31
フランス
9/23
39
イギリス
8/23
35
オーストラリア
13/19
68
ブラジル
11/23
48
オランダ
8/23
35
スウェーデン
9/24
38
合計/平均
97/232
42

ワールドカップとオリンピックの経験者数では
  • 日本、ドイツが極端に低い
  • カナダ、オーストラリアが極端に高い
一つ誤解のないようにしなければならないのは経験値が高い=年齢が高いという事ではない。

全チームの平均年齢は下記表の通り

強豪国代表メンバーの平均年齢はそれほど高くない。

2018年11月国際マッチデーに招集された代表メンバーの平均年齢


Top10 強豪国
ランク
年齢
なでしこジャパン
8
24.1
ドイツ
2
24.2
カナダ
5
24.3
オランダ
7
25.2
イングランド
4
25.4
ブラジル
10
25.4
フランス
3
25.5
オーストラリア
6
25.6
スウェーデン
9
26.3
アメリカ
1
27.5

経験値の低い強豪国の平均年齢
  • 日本      24.1
  • ドイツ     24.2

経験値の高い強豪国の平均年齢
  • カナダ     24.3
  • オーストラリア 25.6 
男子代表に例えればほとんどの国の代表チームも若造(小娘)ばかりである。
新生なでしこジャパンで試合前半や後半開始直後の失点が多いことは国際試合の経験値が足りないという事ではないのか?

これでは国際試合の最高の舞台であるワールドカップでいい結果を求めるのは酷である。 

どうしたら課題・弱点を解消できるのか? と言うことを当然考えなければならない。
  • 前半に失点しないような守備力
  • 先制されても逆転できるだけの攻撃力
が求められる。

それには国際試合の経験、特にワールドカップとオリンピックという大舞台での経験値がある選手が必要という事である。 経験値のある選手なら大舞台での試合の入り方や序盤失点しないようにするにはどうすべきかを学んでいる。

相手の攻撃を粘り強く耐えながら少ないチャンスから得点を奪い逃げ切るというのがなでしこジャパンの勝ちパターン!

それを実践するためには
  • 守備力に実績のある選手
  • 攻撃の中心を担える選手
を代表メンバーに加えることで課題解消の一歩となるだろう。

強豪国との対戦では
  • 守備に追われる時間は長いが
  • チャンスは少ない
従って必然的に必要となる選手は
  • ポストプレーができる選手
  • デュエルに強い選手
  • スタミナのあるMF
  • パワーで競り負けないDF
これらの点のいずれかに卓越した能力を持っていいなければならない。


経験値のある現役プレーヤー の召集必須 

FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会に招集できそうな現・元なでしこ代表メンバーをリストアップ 

選手名
状況
寸評
阪口夢穂
ケガ
強豪国との対戦でも得点できる。早く復帰してほしい
岩清水梓

代表卒業かな?
永里優季

NWSL(世界最高峰のリーグ)で大活躍しているのに召集なし
鮫島 彩
現代表
熊谷抜きのアジア大会でよく頑張った
宇津木瑠美
現代表
NWSLで頑張っている
熊谷紗希
現代表
世界1・2位のクラブチームでのレギュラーはすごい!
川澄奈穂美
現代表
頼りにされていない?
守備もできるしスタミナもある
有吉佐織
現代表
スタミナも守備力もすごい
菅澤優衣香
現代表
ポストプレーは良いが
もっと決めてほしい
岩淵真奈
現代表
テクニックは抜群だがポストプレーと前線での守備が課題
山根恵理奈

2年目でレギュラー獲得はすごい
高瀬愛実

DFで頑張っている
デュエルに強そう
川村優理
ケガ
クラブチーム世界一決定戦で大ケガ。早く復帰してほしい


このリストの中から
  • 代表復帰してほしい
  • 代表に欠かせない選手
を敢えて現代表を除いて選べば
  • 阪口夢穂(守備のリーダー)
  • 永里優季(攻撃のリーダー)
  • 山根恵理奈
この3名を加えれば経験値はずっと高くなり序盤での失点も減るだろう。
たとえ序盤にリードされても跳ね返すだけの攻撃力も出てくるでしょう。
本気でFIFA女子ワールドカップ2019フランス大会でベスト4以上を目指すなら、ぜひ、来年2月に行われるアメリカ主催のSheBelievesカップには召集してほしい。 


まとめ  

ワールドカップやオリンピックの大舞台では経験値がものをいう
しかし新生なでしこジャパンに経験値が欠けている点を指摘した。
それを示す根拠として
  • 強豪国との試合での失点の多さ
  • 先制されたら負ける
というデータを提供。

さらに2018年11月の国際マッチデーにおける強豪国代表チームのメンバー構成を分析して強豪国となでしこジャパンの経験値を比較。
その結果
  • 日本は世代交代中ということもあって経験値が最も少ないメンバー構成
  • 27名も召集しているのでまだメンバー選考中
という実態が見えた。

一方、圧倒的に経験値の高い国は
  • カナダ
  • オーストラリア
しかし年齢が高いのではない。むしろ世代交代がうまくいっているという事を示しているといえる。
もし東京オリンピックのために「ヤングなでしこに経験を積ませながらW杯ベスト4をねらう」と考えているなら正しい判断とは言えない。

何故なら
  • 女子サッカーでは男子ほど年齢に関係ない
  • 強豪国の招集メンバーを見ると10代の選手も沢山いるし30代の選手もいる
強豪国ではベテランと若手の融合を図りながら世代交代を進めているという事であろう。サッカーの歴史が長い分、強豪国では世代交代は当たり前にやっていることなのであろう。

FIFAワールドカップ2019フランス大会でベスト4以上の成績を願っている。
その目標達成には現在活躍中の経験値の高い選手を増やすことが必要条件
  • FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会で結果が求められている
  • 結果を出さなければ女子サッカー人気を盛り返すことはできない
この2点を十分認識した選手選考を期待している。