いよいよ後1回で1500回更新になります・・!
最近はかなりサボりが増えて、毎日更新とはいかなくなっちゃったけど、それでも4年半で1500回更新は自分を褒めてあげたいですね・・。w
そんで、今日はお仕事のお話を・・。
今月の初め頃から福岡の某店舗の設計に入っているんですが、建物の本体は某中堅ゼネコンの設計施工なんです・・。
我々は例のごとく、テナント側のコンサルの立場なんですが、法的な建物部分をA工事と称し、ビルオーナーが費用を負担します・・。
テナント側の要求で本体工事と並行して元請け業者が行う工事をテナントが費用を負担し、これをB工事と言います・・。
本体工事(A+B)が完成して、各諸官庁の検査が完了してから、テナント側の業者が乗り込んで直接行う工事をC工事と言います・・。
工事区分はごく当たり前の分け方なんですが、実はA工事に空調機が含まれていて、テナントが要求した容量アップ分をB工事にしてあります・・。
A、B工事は元請けの某ゼネコンの設計部の設計なんですが、客の要求を安易に請けちゃって、我々がタッチしてから大問題が発覚しました・・。
客先が要求した店舗の室温が年間20℃なんですが、空調方式がいわゆるビルマルチシステムなんです・・。
ビルマルチ方式で20℃の室内温度条件を飲むなんて、とんでもない設計者がいたもんだと呆れています・・。
日本の冷房時の室温の基本は26℃なんですが、最近は日本人も贅沢になって25℃とか、24℃にするケースはあります・・。
しかし、冷房で20℃だ何て、とても日本人には無理です・・。
短時間の客なら良いけど、従業員が冷房病で体を壊しちゃいます・・。
まぁ、カラダも問題ですが、そもそもビルマルチ方式のエアコンで20℃の連続運転は出来ませんし、もし仮に室温が20℃まで下がっても、湿度は90%近くになってしまいます・・。
これじゃ空調じゃありませんよね・・。😁
お客の要求に対して、某ゼネコンの設計部はどう対応した設計をしたかと言うと、室外機の容量(能力)を室内機の能力に対して20%アップにして、冷媒ガス量を増やし、送風温度を強引に下げて冷房する設計でした・・。
吹き出し温度を確認すると、10℃で送風するんだって・・!
ったく逆だろう・・!😠
温度を上げて送風量を増やさないと、露点温度以下で吹出すことになり、アッチコッチで結露して、室内に雨が降るって・・!w
湿気で商品の衣類にカビが生えてもワシ知らんけんね・・。w
メーカーに確認させたら、乾球温度21℃以下、湿球温度で14℃以下で連続運転すると、エアコン内部が凍結して水漏れの原因になりますって言われたそうな・・。w
これじゃ、機械が壊れても使用範囲外ってことで、保証してくれないし・・。
銀座のお店は客先から22℃って言われて、それもオジサンは不満なんだけど、あまり逆らうとクビになりそうだから、渋々了解したフリをしているんですが、福岡店の基本設計の時、事前にワタクシに相談したら絶対に反対するのがわかっているもんで、黙っていたらしい・・。w
どうしても20℃にしたいなら、リヒーターシステム(再熱)に変えれば問題ないんだけど、もう工事が始まってしまっているし、世話になっているCMの責任にもなるので、一応、原設計のまま進めることにしました・・。
但し、送風ダクトの結露を防止するため、レターンエアーは天井チャンバー方式にして、インシュレーション(断熱)もダブルで行い、吹出口は全てヒーター付の結露防止型を使うことを了解してもらったけどね・・。
そんなワケで、久々に空気線図を眺めながら、客先の外人さんに説明してやったよ・・。w
多分、全然理解してないと思うけど・・。w
最近、アッチコッチの店(全て外資系)で起こる結露問題で、ワタクシも色々と悩んでいるんですよ・・。w
どうしても奴等は温度をやたらと下げるんで・・。w