犬のおさんぽコースにはいぬくそ看板が設置されやすい。住宅街の公園や歩道、農地周辺などでよく見かける。その中でもドラマを感じさせる場所は駐車場である。
クルマは持ち主の「人となり」を表す。洒落着であったり普段着であったり、クルマはまさに運転する服だ。そんなクルマを停める駐車場に犬のフンがあった時の事を想像して欲しい。せっかくのお出かけ気分が台無しだ。犬のフンは許してはならない。それゆえにドラマが見いださせるのである。いぬくそドラマの一幕を、まずは私の愛車遍歴を通して紹介したい。
フィアットパンダ
車名:フィアット ニューパンダ
駆動方式:FF、4WD
変速機:5速セミAT
大きさ:長3540×幅1580×高1580(単位mm)
ホイールベース:2300mm
車重:975kg
パンダは、イタリア自動車メーカーのフィアットが1980年に発売した小型車だ。Wikipediaによると、オイルショックの影響を受けて不振が続いていた時期に、社運をかけて企画したものなのだそうだ。ジョルジェット・ジウジアーロ がデザインした独特のフォルムが特徴で、1999年まで20年近く生産されたロングセラーモデルである。日本国内ではヨーロピアンでお洒落なアイコンとして扱われていて、ドラマや映画などでよく見るクルマとして知られる。
私が乗っていたのは、その次の代のモデルで、通称「ニューパンダ」と呼ばれるものだ。見た目はスズキワゴンRみたいで外車っぽくなく、初代ほど人気ではなかったらしい。
でも、とにかく楽しいクルマだった。初めて購入したクルマだったからかもしれない。小さいながら「走る」「曲がる」「止まる」がキビキビしていて、初心者でもクルマを操る楽しさを実感させてくれる名車だった。そして、私をいぬくそ看板撮影に目覚めさせたきっかけを与えてくれた存在でもあった。
(つづく)
イタ車は運転して楽しいクルマですよね。ミッションを操ってエンジンをガンガン回すような走り方がたまりません!!