窓辺びより

毎日が平凡だなんてとんだ勘違い。カーテンを開けよう。ほら、今日も窓辺びより

5日目の走行記録

2010-09-21 09:50:45 | 自転車
走行距離 97.19km(積算463.25km)
出発 愛知県豊川市
到着 静岡県掛川市

通過した町 愛知県 豊橋市
      静岡県 湖西市 浜松市 磐田市 袋井市


朝の8時にネカフェを出発。結局ネカフェでは身元確認も何もされなかった。普通は身分証明書出せって言われるのになあ

豊橋市に入ってからコインランドリーで洗濯。旅は一週間程度を予定してるけど衣料は3日分しか持っていない。何気に人生初コインランドリー。

それにしても、洗濯はこうやってコインランドリーで済ませられるし、宿はネカフェがあるし、ほどほどにお金があれば一ヶ月くらい日本中を放浪できる気がするな。ちなみにこの旅、あまりお金はかからないのです。宿代わりのネカフェは2000円もしないしね……

洗濯が終わると豊橋の市街地へ。路面電車も走る豊橋はかなり大きい街に思えた。朝の時間帯だったというのもあるだろうけど、路面電車にはかなりの人が乗っていたし。

本当にここまで大きなハプニングもなく順調だと豊橋の町並みを見ながら改めて思う。しかしそれは死亡フラグだった……豊橋の市街地を後にして、今日はどこまで走ろうかとのんきに考えていたらいきなりアクシデント発生。相棒で中学生の頃から愛用してきたカメラがなんと動かなくなってしまったのだ。

せっかくの旅行中なのに写真が撮れないのはあまりにもつまらないし、急遽安物で構わないからピンチヒッターをつとめてくれるカメラを買うことに。しかし周囲に家電屋さんなどあるはずもなく、豊橋までバックを余儀なくされてしまった。

カメラの故障でかなりテンションが下がりながら豊橋市内のケーズデンキへ。よく考えたら今すぐ使いたい訳だからバッテリー式じゃ困るんだよね。そこで単三電池式のやっすいデジカメを6000円で購入。レジに並ぶ最中に相棒の電源を入れたらけろっとしてうまく起動したんだけど、これから道中でいちいちヒヤヒヤしながらカメラ使うのもちょっとね……帰ったら修理出さないとなー

新入りデジカメの試し撮りをしてみたけど、なかなかうまく撮れなくてまた意気消沈。仕方ないや……写真撮るために走ってる訳じゃないもん。東京まで走るのがこの旅の目的なんだから!……というわけで再び走り出すことにした。

さて、気を取り直してようやく愛知県を後に。静岡県は横に長い!というイメージだったけれど、正直に言うとここまでの距離も十分長かった。県境付近はちょっとした台地のようになっていて、畑の土がやけに赤かったのが印象的。

県境を越えてしばらくすると台地から海岸付近へ下りる急な下り坂にさしかかる。潮見坂という名前に少し期待しながらペダルをこぐと、やはりカーブを曲がったところでいきなり海が現れた。海沿いに国道1号の自動車専用バイパスが走っているのも見える。ここから静岡県内はいくつものバイパスが連なっていて、国道1号を自転車で走るのはなかなか難しいらしい(昨日ネットで得た情報w)。今走っている道も県道で、いわゆる旧道(バイパス化される前の国道1号)だ。

坂を下りきると今度はひたすらまっすぐ、滑走路みたいな道路になる。海が近い、とはいえ海岸線沿いは松の林になっているため直接海は見えない。右手に続く松を眺めながら、しばらく走ると浜名湖に到着。

浜名湖のあたりは再び国道1号を走ることができる。JRと道路が並行して走っている区間があり、橋やら建物なんかを見て去年の夏鈍行列車で東京から神戸まで帰省した時の記憶がいろいろおもいだされた。車窓でしかなかった知らない町の道を今自転車で走ってるんだ。そう思うと不思議というか、なんというか。

浜名湖といえばうなぎだし、これはぜひどっかでうなぎを食べなければと思っていると「昔のうなぎ屋」という看板を国道沿いで発見。看板に従って細い路地を進んでいくと、住宅地のような地区の一角にうなぎ屋さんを見つけた。

昼ご飯というには少し遅い3時頃に入ったせいか、客はほかにいないようだった。別に何を言ったわけでもなかったのに、「自転車の人?」とお店の人から聞かれてびっくりした。行程を言うと「がんばってねぇ」とうな丼のセットに特別にオレンジをつけて下さった。「道中気をつけてね」と何度も言われた。

さて、おなかもいっぱいになった所でまた走行開始。これまた滑走路みたいな四車線道路をどんどん突っ走っていく。スピードを出すには路面の舗装の状態も大切で、やっぱり新しい舗装の場所を走った方が滑らかに走れて楽に速度を上げられる。車に乗っているときっとその事を実感できるのだろうけど、自転車でもそれは同じだ。そう考えると年度末のわざとらしい道路工事もやはり意味はあるのかなあ?

夕暮れまでに天竜川を越えようというのが目標で、それは一応達成できたもののここにきてまた国道1号が自転車に牙をむいた。高速道路との立体ジャンクションがあって、自転車は進入できないのだ。下道を走った後側道から本線に再び乗り込んだけど、側道には何も書いていなかったのに本線は完全に自動車道路の様相だった。それでも一方通行の側道を引き返す訳にも行かずそのまま走る事に。夕暮れまでに天竜川を越えたかったのは以前新幹線の車窓から見た富士山がきれいだったからなのだけど、あいにく富士山は雲に包まれて影も形も見えなかった。

その後も国道1号はずっとバイパスになっているので、旧道をずーっと走っていくことに。昨日も思ったけれど、昼間見ておもむきのあるまちだ、と思う所はよる走るとなかなか怖い。電気がほとんどついてないからね。下道にはそういう所もあって、そこはもう全力突破。

道中、地元の学生らしい人たちの自転車を見ながら、この人たちはすぐに家に着くんだろうなあ、と思ったりした。こっちはまだまだ先が長い。家に着くまで200km以上ある。

磐田はまだ地名だけサッカーで聞いたことあるけど、袋井に至っては恥ずかしながら地名すら知らなかった。そんな知らない街を夜に走っていることの不思議。沿道のファミレスはとても賑わっていた。そうか、連休中だもんね。

そんなこんなで夜の掛川に到着。まだそんなに遅い時間ではなかったので、宿泊できそうな場所を探してみることに。カメラの故障でかなりテンションは下がったし、足の疲れも少しひどくなってきているように思うのでここら辺りで一度ネカフェ以外の所に泊まりたいと思った。素泊まりで行ける所はあるかしらと駅の周りをふらついていると、掛川駅南側にマンションのような飾りっ気のないビジネスホテル?を発見。そこに泊まる事にした。

フロントにいた方が、宿泊の手続きの際「あっ文京区なんですか」と言ったので何故か尋ねるとその方も荒川区の生まれだとの事だった。東京に生まれて掛川でホテルの経営をやるまでにはいろんな経緯があったんだろうなあ、とか勝手に想像したりした(その人が総支配人だと思ったのは、フロントに飾ってあるホテル開業の写真に写る人がフロントの人の若いころのようにみえたからだ)。

荷物を置いて食事でもしに行こうと夜10時の掛川に繰り出すも、あいているのは飲み屋くらいなもので普通の飲食店はみな閉まってしまっている。結局コンビニでご飯を買って帰ってくることに。

ホテルのエレベーターには、同じ会社が経営するいろんな施設の紹介が書かれていた。今のチラシなんだけどどこか古めかしいというか……ホテルのほかに老人と幼児の総合福祉施設
やらフィリピンパブなんかを掛川で経営してるらしい。もはやなんでもありですねww。

夕飯を部屋でとってシャワーを浴びて、ちょいとテレビを見てからベッドに横になる。そうか、ベッドで寝るとこんなに楽なんだなと改めて思った。テレビではB-1グランプリの話をずっとやっていた。町おこしのために奮闘する出店チームの人たちの様子がインタビューされていた。

ではでは、今晩はおしまい。

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