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駄菓子メーカ-突撃取材!!!(第3回)

2005-09-02 11:07:14 | 駄菓子
さて駄菓子特集も今回で最後となります。昔懐かしい駄菓子屋さん行きたいですね。デパートの一角での駄菓子コーナー、またコンビニで駄菓子も売ってますけど、あれとは何か違うんですよね。

梅の花本舗
口の中で広がる懐かしい酸味と香り...そう、あの煎餅に塗るまっ赤なジャム、「梅ジャム」の事だ。この梅ジャムはいったいどんな場所で制作されているのか?さっそく製造元「梅の花本舗・高林博文」さんに足を運ぶことに。なんだか自分の名前を会社名に持って行くあたり、あの「マツ○トキヨシ」をさらに先取っていた?

やあ、待ってましたよ!とばかりに何の変哲もない家の中から製造主は現われた。部屋には部屋には梅の香りが立ちこめている。梅ジャムはなんと、この家のなかで高林さん夫婦2人だけで作られていたのだ。
この商品がヒットしたのはどうやら、紙芝居屋さんがきっかけらしい。
「昔の子供たちは皆、紙芝居を見ながら梅ジャムをなめていたんだよ。その頃うちの会社で内職屋だけでも70人はいたね。でもテレビが普及して以来、急に落ち込んでね。結局こういう形になった訳だ。」

なるほど。ではこうして高林さんがここに至までの経緯は? と聞くと、意気揚々と語ってくれた。
「私が小学校を出た頃はまだ戦時中でね。食糧難で何も食べる物がなかったんだ。焼け野原で野菜を栽培したり、夜に中国人名義で隠れてお菓子を作っていたりしたんだ。その件で一回検事に捕まってね。そいつの名前は未だに覚えているんだけど、○井ケンジ(ブログのため一部不掲載)ってやつでさ、当時で罰金4千円も取られちまった。」

そうですか、検事なだけにケンジに...。 当時は夜寝ずに手作業で千個のまんじゅうを作っていたという高林さん。苦労話は本当に数知れずといった様子だ。
最近梅ジャムはデパートのイベントなどで売り出されることが多いが、地方の熱狂的な梅ジャムファンの人から問い合わせが来ることもあるらしい。高林さんはそんな声がたまらなく嬉しいという。
気さくな高林さん夫妻は大量の梅ジャムをお土産に下さった。
ちなみにトップの写真は梅ジャムのパッケージ。これは文字、色指定等全て高林さん自らが手がけたらしい。..ひょっとしてデザインのセンスも抜群なのでは!?(笑)

以上に渡って続けてきた駄菓子屋突撃ルポ、いかがだったでしょうか?昔懐かしい、甘美な想いに心をゆだねるお手伝いができたなら...、幸いに思いますぜ。次回は番外編として当時「やおきん」からいただいた会社概要の一部を紹介させていただこうと思っています。

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4 コメント

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残念・・・ (まっちん)
2005-09-02 22:28:58
このシリーズ、すごく楽しめたのですが、今回で最後というのは残念ですね~~。。

このブログを読んでると、子供の頃によく行っていた駄菓子屋を思い出します。

もうおそらく今ではなくなってるのかな~。。

今駄菓子屋を見つけたら、大人買いしてしまいそうで恐いです(笑)
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ありがとうございます (matsumo)
2005-09-04 12:27:11
まっちんさん、最後まで読んでいただいてありがとうございます。シリーズといっても過去に書いてあった文を載せているだけなので労力はかかっていないです..。

また取材したいなと思ってきました。自分の好きだった駄菓子屋も、残ってなくて残念だな...
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伝授♪ (ルナ)
2005-09-06 02:42:03
梅ジャムの美味しさは友人に教えられました。

最初はミルクせんべいにはソース派だったんですよ。

しかし一度あの味の魅力を知ると、

ふとした時に無性に食べたくなったり。

桜大根もそうだったなぁ(遠い目)





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自分もソース派です (matsumo)
2005-09-06 11:07:32
ルナさん、書き込みありがとうございます。自分もソース派でしたね。なかにはラメック(ベビースターもどき)をはさんでいただいている輩もおりましたが。

桜大根、何故か勇気が出ず食べなかったんですけど、あんずとか好きだったな~。水に入れるとコーラになる、あの錠剤も。
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