先週の講習会に引き続き、今週は「頭山」でおなじみの山村浩二さんの講習会に行ってきました。テーマは「日本の個人アニメーションの歴史と「頭山」」。自分も山村さんの作品は大好きでもちろんDVDも持っています。ファンならばお金を払ってでも聞きたい!という内容なのですが、前回に引き続き層は60代以降の人が多く、アニメといえば「のらくろ上等兵」位しか知らないのではないか..と心配をしてしまいました。
まずは「頭山」からの上映に始まって、アニメーションの意味、個人アニメーションの歴史についてお話されました。最初日本で初めて個人のアニメーションが制作されたのは1917年で、当時3人の方が同時期に始められたそうです。その後久里洋二さんや岡本忠成さん、そしてかの有名な手塚治虫さんの手で非商業的な個人アニメーションの歴史が作られていったようです。
それから制作過程のお話もされたのですが、その中で一番印象的だったのが、「頭山」の主人公が自分の中で咀嚼できるまでかなりの時間をかけたという事。「もったいない」が口癖でなんでも食べてしまう、ある意味狂気にも満ちていながらも視聴者が感情移入できるキャラクターを作り出すために実際の作業では背景や主人公以外のキャラクター作りを進め、数年たったあとから主人公のカットを制作されたそうです。
それだけ主人公に魂を込める、という姿勢にはとても感動してしまいました。
目には見えませんが、その主人公の作業をしていない間もちゃんと「作って」いるんですね。
最後質疑応答の時間があって質問させていただいたのですが、あまりに緊張してしまくっていて、本当に聞きたい事とは全く趣旨が違ってしまいました...。答えていただいた内容もすっかり飛んでしまったんですけど、山村さんはしっかりこちらの質問を聞いてお話くださって、とても誠実な方だなー...との印象が強く残りました。
山村さんは現在、奥さんとアシスタントの主に3人で会社を営まれているそうです。なんとも理想的な形ですけど、ここに至るまではとても大変な道のりだったのではと思います。
最後にはやはり...これだけの内容をこんな辺境の地で聞けるなんて贅沢!というのと、周りの方はちゃんと理解できていたのか心配! 来年もまたぜひ!いらして欲しいです。
山村さんの作品はこちらのDVDで観ることができます。「頭山」はもちろん素晴らしいですが、個人的に好きなのは「カロとピヨププト」。要CHECK!
山村浩二さんのHP
あ、先週の帰り道にいた、あの鶏はいたのかって?それは次回、じっくりその模様をお伝えしようと思います...。
そう、隣に座っていたおばさんにヨダレ、指摘されました...って、出してないですよ。はい、決して。サッカー好きな子供が中村俊輔に会うのと同じ感覚かもしれません。
「頭山」ですね。
頭からさくらの木がというやつです。
MATSUMOさんが興奮されてお話してるとこ
見ると、スゴイ作者なんでしょうね!!
もう、ヨダレが出ているのがコチラにも
見えるようですよ♪
私がMATSUMOさんの作品を知ったのと
同じ興奮なんでしょうね。わかります!!
伝えたいもの・・・みんなに!!
正直、年齢層高めの方はあまり理解できないお話だったと思うのですが、こちらは存分楽しませていいただきました。
山村さんのお名前を存じ上げなかったもので、
どんな作品かなとリストを見ていたら・・・。
あの「バベルの本」の作者さんだったんですね!
NHK教育で何度か放送されたのを拝見して、
その世界観にすっかり引き込まれたのを
覚えています。
その方の講習会、興味深いですわ!