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意識の研究プロジェクト&出版部門インタープレス・ジャパン

インタープレス・ジャパンは、意識の研究プロジェクトの出版部門になりました。これからも出版は継続いたします.

天皇、皇后両陛下が54年ぶりにフィリピンを訪問

2016年01月27日 | ご報告です

天皇、皇后両陛下が54年ぶりにフィリピンを訪問しています。目的は両国の戦没者慰霊です。

今回は、フィリピンの事について書きたいと思います。
フィリピンと聞くと、後進国という印象を持ちますが、戦前のフィリピンのGDPは日本よりも上でした。
マニラは、アジアで最も近代化された都市で、東洋の真珠と呼ばれ、日本人の出稼ぎ者も多く住んでいました。
当時、日本人の評判は大変よく「正直、よく働く、誠実」、現地の人に厚く信用されていました。
しかし、1941年の太平洋戦争勃発で、それまでのアメリカ統治から日本軍統治に変わっていきます。
日本軍の怒濤(どとう)の進撃の前に、米軍とフィリピン軍も降伏。
マッカーサーは、マニラ湾に浮かぶ司令部があった要塞島コレヒドールから命からがらオーストラリアに脱出しました。有名な「I shall return」を残しています。

現在のフィリピンはかなりの親日です。私がいた頃は、教養のある人や都市部では親日でしたが、地方では戦争の記憶が残っていて、日本人は残虐だと言われました。囲まれて「おじいちゃんは日本兵に殺された」、「なんで子供たちも殺したんだ」と言われたこともありました。旧日本軍が作った国道5号線(※今は名称が違っています)は、マニラからルソン東北部のアパリまで通っています。
この道は、1944年、マニラに上陸したアメリカ軍が日本軍を追撃した道でもあります。
至る所に、激戦地の碑や玉砕した慰霊塔があります。

国道に沿って日本軍の残虐な「言い伝え」が多く聞かれました。よく聞いたのは「フィリピン人の赤ん坊を放り投げて、銃剣で刺した、兵隊たちは遊んでいるみたいだった」です。他にもいろいろ聞きましたが、内容があまりにも残酷なので書くことができません。


しかし、それを聞いて疑問に思ったのは、敗残して命からがら逃げる日本兵にそんなことができたのか?なぜ、街道の街々で同じ話が語り継がれているのか?でした。

国道5号をアパリまで到達するとこの先は海です。日本兵はそこに台湾行き船があると信じてマニラから数百㎞の道のりを必死に向かいました。ところが、すでに船はなく、アパリが多くの日本兵の最期の地になってしまいました。海の彼方に日本を思い浮かべながら、どんなにか口惜しかったでしょう!
町外れに小さな教会がありました。中に入ると案内してくれた司祭が「今、君の立っている下には日本兵がたくさん埋まっている」と教えてくれました。こんな教会があちこちにありました。

マニラに戻って、戦争博物館で体験してきたことを調べました。
終戦の1945年ダグラス・マッカーサー司令官が出した命令に「Occupation Program」がありました。簡単に言えば、再占領地に於ける現地人のコントロールです。
アメリカ兵は、戦闘地域で日本兵かフィリピン人か区別が付かなかったそうです。
多くのフィリピン人が、日本兵と間違えられて殺されたそうです。そして、日本兵の悪い噂を誇張して流す事で、日本兵は悪人で、アメリカ兵は善人という構図を作り上げました。実は、戦後の日本でも同じようなプロパガンダが流布していました。

折角、築き上げた日本人とフィリピン人の絆も、無謀な軍部の南下政策によって破壊されました。戦争は二度としてはならないのです。今では、多くのフィリピン人が戦前の過ちを赦してくれています。

ご高齢の天皇、皇后両陛下は、近年、激戦地を御幸(みゆき)なさり、先の大戦で亡くなった多くの方々に深々と頭を下げられています。よき鎮魂となるでしょう。

【説明】
1.2枚の写真は、スペイン人が建てた最古の教会です。ここでも近所の人に取り囲まれて、この教会を壊したのは日本人だ!と責められました。ミサに出席していたたくさんの方が、爆弾でなくなったそうです。すると、奥からお年寄りが出てきて、「いや、教会を爆撃したのはアメリカの飛行機だ」と言ってくれました。

2.戦争当時の事をよく知る二人に聞き取りしました。白シャツの方は、日本軍の通訳をしていたそうです。方や、メガネをかけている方は、反日戦線フクバラハップの司令官です。「ずっと、日本人が憎かったけど、君と会えて長年の重荷がとれたと言って下さいました」

3.2枚の写真は、日本兵の最終の地アパリです。マニラからバスで18時間以上かかります。

4.フィリピン人の抵抗戦線やスパイを監禁した牢獄です。潮が満ちると溺死するように作られています。内部の岩にはたくさんの爪痕がありました。


.最後の夕日を浴びた教会は、戦後、日本の有志によって建てられた教会だそうです。

 

 

 

 

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相模湖山登りとイルミネーション】2016.1.11

2016年01月12日 | ご報告です

相模湖山登りとイルミネーション】2016.1.11
 
 義理の姉の提案で連休最後の日に、軽登山とさがみ湖リゾートプレジャーフォレストに行ってきました。鎌倉から相模湖経由は中央道に乗る定番でした。上諏訪や松本は仕事で、遊びでよく通いました
 ちなみに、中央道ができる前は、甲府方面に向かうには八王子からひたすら狭い国道20号線を走行しました。特に笹子峠は難所の一つでした。当時は、ドライブインもたくさんあって深夜でも光が煌々(こうこう)と輝いていました。真っ暗な国道を走行していると、この光がホッとする安心感を与えます。
 
 数年前までは、鎌倉→みその女学院→藤沢街道→16号→129号→津久井湖→相模湖ICで中央道。昼間だと約3時間かかりました(^^;)。それも渋滞とワインディングロードで疲れます。
 ところが、圏央道が開通してからは、なんと!1時間半!半分の時間で中央道に乗れます。甲府・南信がぐっと近くなりました。
  
軽登山】
 石老山(せきろうざん)登りやすい山です。3時間ほどで往復できます。周回ルートもあります。
 駐車場は、相模湖病院内に参拝用として数台ほどのスペースはありますが、休日はすぐに一杯になります。ガイドブックには書いてないのですが、少し先の顕鏡寺に参拝客用の駐車場ときれいなトイレがあります。このお寺からの眺望も素晴らしい。今回はこのお寺の駐車場をお借りしました。ここから出発すると、登山時間も20分ほど短縮されます。帰りに駐車代の代わりにお賽銭を入れました(^^;)
 
 氣功を長年やっていると、感受力というか「場」のエネルギーがわかります。特に山は低山でもそれぞれ特徴があり、一つの人格を作り上げています。人間の寿命はたかだか100年未満ですが、樹木は数百年以上、山岳が形成されるのには数千万年以上かかります。この山は東南の谷間に大きな岩石が埋没しているようです。東南側の登山道を歩いていると、谷間の方に身体が引っ張られます。(・・?。陰性の氣が多い山ですね。
 
さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト】
すごい人!中国語や英語、スペイン語が飛びかっています。
混んでいても敷地スペースが広いので、まぁまぁ、ゆとりがあります。イルミネーション、幻想的な雰囲気でよかったです。

【温泉】
相模湖近辺の山登りの帰りに利用します。
「ふじの温泉東尾垂の湯」源泉掛け流しです。
職員の方の対応もいいですね。
食事も安く、健康志向のアイデア満載で美味しいです。

さぁ、仕事、仕事!

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2016年世界10大地政学的リスク

2016年01月09日 | ご報告です

本年も宜しくお願いいたします。
年始早々、中国経済の暴落、サウジとイランの対立、北朝鮮の水爆?実験と大変なニュースが軒並みでした。そこで2016年に起こりうるリスクを調べてみました。

【1月4日発表の2016年世界10大地政学的リスク】
ユーラシア・グループ(世界最大の政治リスク専門コンサルティング会社)
著作権の問題から直訳ではなく、資料を通して意訳、超訳しました。
正確な内容を知りたい方は、下記のPDFに詳しい解説があります。

1.同盟の空洞化
大戦後70年間続いた欧州と米国の連帯感が弱まり、米国と欧州を軸とした国際秩序が弱体化してる。

2.閉ざされたヨーロッパ
大量の難民が入り込むヨーロッパでシェンゲン協定(国境の行き来の自由)の維持が難しくなってきている。難民に紛れ込んだイスラム教過激派のテロの可能性からさらに、自由な行き来で発展してきたユーロは閉鎖的になり、経済への影響が懸念される。英国をはじめ加盟国のBrexit(脱EU)懸念も拡大している。

3.中国の足跡(占有の拡大)
圧倒的な規模の人口及び経済力を持つに至っている中国。
今年はさらに中国の動向に振り回される。

4.ISと「支援者」たち
国際対応が不十分なまま、アフリカのナイジェリアからアジアのフィリピンに至るまで支援者を集めている。テロの標的はフランス、ヨーロッパ全域、ロシア、トルコ、サウジアラビア、アメリカ合衆国、そしてスンニ派(イラク、レバノン、ヨルダン、エジプト)と世界規模。

5.サウジアラビア
王室内の不安定化と石油価格下落から成長のリスクにさらされている。
イランとの紛争など中東の不安定化要因になる国。

6.科学技術者の興隆
科学技術の世界から、政治的野心を持った連中が政治に参加してくる。
シリコンバレーなどの最先端技術者が政治の世界に介入してきている。
ビルゲーツ然り。経済の変動率が跳ね上がる。

7.予測できない指導者たち(別訳;何をしでかすかわからない政治家)
ロシアのプーチン、トルコのエルドワン、ウクライナのポロシェンコ、サウジのビン・サルマン皇太子
この4人の暴走で国際社会がさらに不安定化する。

8.ブラジルの不安定さ
女性大統領ジルマ・ルセフは、政権維持のために頑張っているが、ブラジル経済はさらに悪化している。オリンピック後のブラジル経済破綻が大きい

9.十分でない選挙
※省略
10.トルコ危機
※省略

Red Herrings(ニセの手がかりで追跡者を惑わす)として。
日本の安倍総理, インドのモディ首相、強力なリーダーシップが継続し、特に中国の習近平がアジアの安定化の重要な鍵を握っている。大方の米国民は「イスラム教徒に国を閉じる」トランプ氏のような大統領を選出するつもりはありません。が、もし、支持率最高得点のドナルド・トランプが大統領になったら...?世界はどうなるのか。

申年・酉年の年は相場界では、「予期せぬ事がおきて荒れる」との格言があります。今年の投資カレンダのTOPには、「暴落に備えよ」と書かれています。2016年はG7サミット、参議院総選挙、ブラジルでオリンピックもあり、米国大統領選挙の年でもあります。
空爆によるIS要員の拡散、サウジとイラク対立、中東での緊張も高まっています。アジアでは、南沙諸島、尖閣、北朝鮮の水爆?とあまりにも多く不安定要因があります。何かを引き金に世界が大きく動くかもしれません。

願わくば、お互いに違いを認め合い、違いこそ発展の種だと知り、人類は同じ兄弟姉妹なのだと理解し、互いの憎しみを克服できますように。

http://corporate.eurasiagroup.net/item-files/Top%20Risks%202016%20FINAL.pdf

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