２０１３年３月２８日（木）住江織物のスミノエ会の研修で、京丹後市網野町にある
丹後テクスタイル株式会社工場見学に連れて頂いた。
場所は、丹後半島の西側の根もとにある網野町。日本海に面し、海水浴
に最適の海岸の近く、プロ野球の野村監督の母校京都府立網野高校
のすぐとなりです。
この辺りは丹後ちりめんの機場ですが、訪れた此の工場は
手織りの伝統に新しい技術を加えた綴れ織り、ハンドフックカーペット
ラグマット、堺段通の伝統を継ぐ丹後段通などを創る
日本でも貴重な存在です。
出来上がった織物は宮中の豊明殿の廊下、迎賓館、首相官邸、衆参議院
などの日本を代表する建造物に段通を納入。日本最長巾３３ｍの
織り場で作った緞帳は、国立劇場や国立文楽劇場の舞台をはじめ、
有名建造物に納められています。
昨日見せて頂いたのは、大阪厚生年金会館の後に出来るオリックス劇場
の舞台幕です。
基本色が９６色、３本の糸を色を組み替えながら織って行くので、
４００色もの色の変化になり、そこへ金糸銀糸を織り込んでいく
見た目は簡単な図柄で、そこまで拘って作られているとは思えない
作品ですが、 いつまでも飽きない、味わいと深みのある作品は、
こうして作られていき、文化が継がれていくのだと感慨ふかいものがありました。
別の作業場で、緞帳と同じようにフックガンという機関銃のような機械
を鉄砲のように構えて、引き金を引いて基布に色糸を打ち付けるという実習を
特別にさせて頂きましたが、なかなか難しいもので思うように動きませんでした。
ラグマットを高速で織るフックドラグ自動織機が実働している処や、
その仕上げをしている処を見学させて頂き、アッという間に３時間
が経ちました。
インテリアに携わる一員として、昨日は貴重な体験と歴史文化の重みを
勉強させて頂き本当に有り難うございました。 （功）
緞帳を作っているところ 冬季は10cmパイプにお湯を流して暖房します。寒冷地でも
快適との事
フックガンで実演 フックにバッキング、乾燥中
バッキングの縁加工 イルミネーションも出来ます
染め上がった糸をコーンに巻きつける
フックドラグ自動織機
」
とっても可愛いですよ（*＾-＾*）
