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閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活談、世相・世情 💹📆、書評📒、知的生産技術💻📱を書き綴ります。⏳

日米戦争を策謀したのは誰だ! ロックフェラー、ルーズベルト、近衛文麿 そしてフーバーは──

2023年02月20日 | 書評 歴史
日米戦争を策謀したのは誰だ! ロックフェラー、ルーズベルト、近衛文麿 そしてフーバーは──/林千勝/ワック/2019 大東亜戦争開戦の引き金を引いたのがルーズベルト大統領であったことをたくさんの歴史書から読み解こうとした労作。この種の本にしては400頁近い大作である。しかし、引用箇所は、前半はフーバーの名著「裏切られた自由」が多い。フーバーが、フーバーがという件が多くいため、著者は巻末の参考文献 . . . 本文を読む
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歴史に学ぶ知恵 時代を見通す力

2023年02月04日 | 書評 歴史
歴史に学ぶ知恵 時代を見通す力/副島隆彦/PHP研究所/2008 いささか自画自賛傾向な点を除けば、一見まともそうな歴史書。ただし、著者の歴史観は参考になる点は多いものの、当該史料をきちんと読み込んで書いているかどうかはわからないが、出典・参考文献をまったく記すことない百田尚樹の「日本国紀」、一度も歴史書を書いたことがない西尾幹二が通史書としてまとめた「国民の歴史」よりは、歴史書としての価値があ . . . 本文を読む
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ファシスト群像

2023年01月23日 | 書評 歴史
ファシスト群像/長谷川公昭/中公新書/1982 ファシストというと悪いイメージしかないが、これは、戦時中ナチス側と手を組んだ勢力であったため、戦後においてレッテル貼りされることとなった。この本の終わりの方に、知られざるリンドバーグ語録が纏められている。それによると、リンドバーグは、アメリカを戦争に巻き込まないことを目的とする、反戦論を掲げたアメリカファースト委員会に参加、「アメリカを戦争にひきず . . . 本文を読む
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実録アヘン戦争

2023年01月15日 | 書評 歴史
実録アヘン戦争/陳舜臣/中央公論社/1980 アヘン戦争の経緯だけでなく、イギリスの経済事情、アメリカという国の信用ならない外交態度など、当時の欧米各国の事情についての見解が読める。歴史書としては異色。ただ、19世紀に清国が置かれた事情、明治維新直前のアジア情勢を把握するのに役立つ一冊である。 著者は、台湾系中国人。後に日本に帰化。小説家として知られている。含蓄ある日本語を駆使する特徴がある。 . . . 本文を読む
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ユダヤ人とダイヤモンド

2022年12月30日 | 書評 歴史
ユダヤ人とダイヤモンド/守誠/幻冬舎/2009 ユダヤ人とダイヤモンドの係わりについて述べられた歴史書。著者の商社マンとしての経験をもとに実態に即して書かれている。参考文献等の紹介もあり、歴史書としての要件を満たしている。 第二次大戦で、ナチス・ドイツがアントワープで何をしたかについての解説は、世界史の知られざる一面である。ダイヤモンド取引に係る、ユダヤ人とベルギー、インド、イスラエルの関係を . . . 本文を読む
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東西のユダヤ人

2022年11月19日 | 書評 歴史
東西のユダヤ人/高橋吉文/北海道大学言語文化部/1998 ユダヤ人に関する基本的情報を整理した初歩的な本であるが、学者が書いて纏めた本ということで、引用・参照価値ある文献である。第一章のタイトルは「基礎的図版史料によるユダヤ・ガイダンス」となっている。各章巻末の参考文献は、(陰謀論扱いされにくい)ユダヤ史の重要文献を一応網羅している。 . . . 本文を読む
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英国ユダヤ人の歴史

2022年11月03日 | 書評 歴史
英国ユダヤ人の歴史/佐藤唯行/幻冬舎/2021 ヨーロッパ各国がユダヤ人を歴史的に差別した中で、イギリスだけは異なり、ユダヤ人の権利を尊重、活躍の場があったとされる。イギリスが中世以降、世界の強国となれたのはユダヤ人の支援・活躍に負うところが多いと言われている。本書は、イギリス史上、活躍したユダヤ人に焦点を当て、著者なりの調査結果を纏めた一冊である。中でも、「ビートルズを作った男、エプスタイン」 . . . 本文を読む
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米国エリートの黒い履歴書 秘密結社・海賊・奴隷売買・麻薬

2022年10月26日 | 書評 歴史
米国エリートの黒い履歴書 秘密結社・海賊・奴隷売買・麻薬/スティーブン・ソラ/立木勝/三文社 あまり語られることがないアメリカ史の裏面史について家系を意識して述べられた本。中でも秘密結社へのコネを通じて、奴隷売買、麻薬取引で財をなしたエリート階級は、その家柄、資産を子孫に継承しているとされる。宗派的には、清教徒が多いとみられ、プロテスタント的キリスト教社会は、イスラムなどの異教徒や黒人、黄色人種 . . . 本文を読む
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英国紳士の植民地統治 インド高等文官への道

2022年10月10日 | 書評 歴史
英国紳士の植民地統治 インド高等文官への道/浜渦哲雄/中央公論社/1991 イギリスによるインド統治がどういう体制、手法であったか。周辺地域への関与だけでなく、二つの世界大戦において、イギリスがインドをどう利用したのかについて書かれた歴史書。歴史の見方が変わる一冊。インドがイギリス軍の兵站基地となっているだけでなく、イギリス軍の大部分が植民地統治前からインド人であったことは非常に興味深い。 . . . 本文を読む
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太平洋暗号戦史

2022年08月01日 | 書評 歴史
太平洋暗号戦史/W・J・ホルムズ/妹尾作太男/ダイヤモンド社/1980   日米の海戦史に係わる、暗号解読作業の実態と海戦の戦績における暗号解読の寄与の重要性について、アメリカ海軍の実務責任者が纏めた好著。山本五十六は優秀かつ優れた提督であると褒めているが、山本提督はアメリカの戦闘情報班に匹敵する組織を持っていないと指摘するなど、愚将論と言いたげな記述がところどころにある。本書が訳書 . . . 本文を読む
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