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教習指導員@いんすくんのつぶやき

教官業と温泉と独身とセンチメンタリズムを足して4コマ漫画で割ったようなブログです凸合宿免許制教習所=自動車学校で強制労…

おしらせ

何か、サヨナラしたのにまだそこにいたの?って感じで恥ずかしいけど…皆様、ただいま漂流から何とか生還いたしました。 (7/13更新)

ゆく年くる年

2011-01-01 | 教習とは全くもって無関係な日記
雪降る中、合宿生と教習所社員が美都温泉の外でカウントダウンイベントを始めだしたんで

ボクはひとり会場を抜け出して念願だった“温泉につかりながらカウントダウン”を勝手に始めようと思います凸

ちなみに雪見風呂です!ウフフウフ!!

ロマンは一日にして成らず

2010-12-14 | 教習とは全くもって無関係な日記


ロマンティックが止まらない。

さっきメールの着信音が鳴った。


どこのTOKYO GIRLS COLLECTIONからかと思ったら、

本当に女の子からのメールだった。1/5の。(前回参照)


しばらく連絡を取って無かった子だったので、

そうか、キミも予定が無いのか。12/25の。(前回参照)

「奇遇だね今年はボクも予定無いよ」って、

すでに返事を心に決めながら、メールを開いてみたら


「そっち、今、ふたご座流星群見える?」って。


ああ、そっち?

そうだよね!大切なのは明日より今日だよね!

今日のロマンティックだよね!!

「見えたよ!オレも同じ空の下、同じ星を見てるよ!」って、

すでに返事を心に決めながら、外へ飛び出てみたら


すっげ!


曇ってた!


星ひとつ見えねえ。

いや、正確にはひとつ見えた。

これじゃロマンティックが始まらないから、

しばらく部屋着のままブルブル震えながら待ってたら、

ギリギリ雲の谷間からひとつ見えた。多分あれ、死兆星。


で、このままじゃ風邪引くからってお家に戻ろうとしたらね、


ガサガサガサッドドドドーッて、


山の茂みからとてつもない音がした。


心臓止まるかと思った。

夕方ね、山陰のニュースで今年の熊の被害を振り返ってたから。


そんでボクも恐る恐る振り返ってみたら、

山へと消えるイノシシの家族ぽいのが見えた。


わー!ほのぼのー!


って出来るわけ無い。

熊も猪も危険な動物だし。

クリスマスの夜にひとり酔いつぶれるボクぐらい危険な動物だし。

そん時は多分、海老蔵より危険だし。


転げるように家に入った。


星は見えないし、風邪引きそうだし、獣はでるし、

もう散々ですよ。

全然カッコつかない。


で、これじゃロマンティックが始まらないから、

彼女には震える指で


「ちょっとした獅子座流星群なら見えたよー!」


って返事うっといた。




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美学の限界

2010-12-04 | 教習とは全くもって無関係な日記


X'masデー、X'masデー、言うてますけど、

ボクにとってはXデーなんですよ。


まあそう焦るな。

まだ日にちはあるではないか。


そんでね、とにかく先ずは連絡を取ることだと思って、

「久しぶりー!元気~?」

とかのメールを一斉送信でもしてやろうかと思って、


携帯に入ってるメモリー見たら女性が5件しか入ってなかった凹


全然一斉じゃなかった。

このままじゃね、一生喪心。


いやね、いくらなんでもその歳で5件とか嘘だろ?と思うでしょ。

もちろん女性が5件だけなんて、そんなことは無いんですよ。

高校の時から携帯を持ちだして今日まで、5件だけなんてことは断じて無いんです。


ただね、ボク、1年前に携帯変えたの。

そん時に色々忙しすぎて携帯のデータを移せなかったの。


まぁどうせアドレス帳にいる大半は過去のひとばかり。

どうせメアド変更や番号変更を繰り返しそのほとんどが現在使われておりません、だったりするのだ。

いわば“死にアド”ですよ。


本当に繋がりがあれば向こうから連絡が来るだろう、と。

ゼロからの、裸一貫からのスタートだ、と。

だから未だにデータ移してない。

いわゆる男の美学ですよ。


で、気づいた。


すっげ強がりだったよオレ。


いやー不便不便。

さっきも携帯に着信があって、

未登録の電話番号からだったんで、

ゴクリ…どこの姉canモデルからだろ?

ってドキドキしながら出たら、


「明日、頼みたい仕事があるんだけど。」


つって、大先輩指導員のW崎さんからだった。声激シブ。

ゴメン、未だに登録してなかったよW崎さん。席、隣なのに。


そういう訳で現在携帯のメモリーの女性は5件だけなんですけど、

5つ数えてハッとした。

携帯変えて一年…そんで5件…。

てことはよ?

この一年で連絡を取り合った女性は5人しかいないということか!?


これにはさすがのこのボクも嘆いた。


何故だ!

何故2件じゃないのだ!

2件だったらさ、

「クリスマス、ひとりだっていいじゃないか、にけんだもの」

とかボケれたのに…




じゃなくて!!




まずいぞまずいぞー!大問題だぞー!

一年で5人の女性としか連絡を取ってないとか、かなりまずい!

一生喪心、一生独身。

こちとらクリスマスどころのスケールでは無いのである。

そう考えたらクリスマスなんて屁みたいに思えて来た。

これはね、不幸中の幸い。


あ、ここだけの話、

女性のメモリー5件て言いましたけど、

そのうち1件は熊本で出会ったお婆ちゃんと、

もう1件は年老いた私の母親なんですけども。




いわゆる“シニアド”ですよ。




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ももたろう第15話 『内向』

2010-11-30 | 教習とは全くもって無関係な日記


根暗なんで遮光性のほうは抜群だと思うんですけど。


社交性のあるひとを見ると羨ましくなる。

先日、コンビニでアルコール類を大量に買いだめしたらオバチャン店員に


「お酒なんて体に悪いもの辞めなさい」って、たしなめられた。


ええええー!

まさかね、こんな日が来るとは思ってもみなかった。

売り手が買うなって、すごい矛盾。

殺し屋がね、

「DVとか、その男、絶対やめとけって!別れたほうが良いって!」

って言うようなもんですよ。

高田純次がね、

「ふざけるな!」

って言うようなもん。


まぁこのオバチャンの場合は社交性の範疇を超えてますけど、

誰にでも話し掛けれるひとって人生得をすると思うんです。


こないだも教習で、

クールだけど人当たりの良いちょっと不思議な子を担当したので、

キミは社交的だな、ボクも見習わないといけないなと言ったら。

「いや、私、違うんです。」って。

そうかな?キミは誰とでも話せそうだけど…

「そうなんですけど、社交的では無いんです。」

いや、キミね、そういうのを社交的って言うんじゃ…


「私、人間に興味無いだけなんです。」


え?

あ、あはは、キミ面白いこと言うね!

って彼女の顔に目をやったら至って真面目だった。

本気や、この子本気や!


人間に興味が無いて…




ドワーフか!!



って、ボクの渾身の返しも勿論クールにスルーして彼女はこう続けた。

いや、ここはドワーフじゃなくてQ10にするべきだったか、

とか後悔してる暇がないほどクールにスルーして彼女はこう続けた。


「興味無いから誰にも気にせず話しかけれるんです。」


って。


そっか!そんな方法あったんだ!!

明日からそれ実践して…


出来るかーーー!!


って渾身のノリツッコミには何とか愛想笑いしてくれました。


…ただの人見知りで良かった、ボク。と初めて思えた。




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トラウマと踊ろう 後編

2010-09-01 | 教習とは全くもって無関係な日記


で、男3人で恋占いをしに行ったよって話なんですけど。


ひとりは前日にお見合いを断られたS氏、

もうひとりは彼女が途切れたことが無いN氏、

そしてオッサンになった今でも過去を引きずるこのボクの3人で。


縁結びの神様で知られる出雲大社。

今やそれと並ぶ勢いで全国的に知名度を上げているのが八重垣神社である。





ヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトとその妻クシナダヒメを祀る。

ふたりは非常に仲が良かったことからこの神社は縁結びの地として古くから信仰を集めていた。

それが現在のパワースポットブームや婚活ブームも手伝ってか、メディアに多く取り上げられ全国の若い女子の間にも知れ渡るようになった。

最近では北川景子も訪れたという。

ボクも以前から気になっていたんだけど、ひとりじゃなかなか足が向かなかった。


駐車場に着くと“なにわ”やら“福岡”やらの県外ナンバーが溢れていた。


たかが占いのためだけにわざわざ遠く山陰を訪れるとは…うう。怖いよ。

トラウマが甦る。


社の方へ行くと、神社仏閣におよそ似つかわしくないオネーサマたちがわんさかいた。

この場所は交通の便が悪くしかも分かりにくい所にあるため、

その光景には凄く違和感をおぼえた。あ、あと高揚感も。


こんな所、男ひとりじゃぜってー来れねぇ!

いくらこのボクでもぜってー来れねぇ!!


「すいませーん、写真撮ってもらえますか~?」


不意に、女性4人組に声を掛けられた。

うむむ!こいつらも占い目当ての女に違い無い…うう。怖いよ。

まぁでも断る理由も無いんで仕方なしにカメラを受け取ると、

ポーズをとった彼女たちにレンズを向けて


ハイ、オロチ!


つって即興の島根ジョークなどを飛ばしてみたら

これが案外好評でついデレデレしてしまった。


ボクのトラウマどこ吹く風。


ここって結構いいところじゃないの、と。

恋のパワースポットっていうよりむしろここで婚活できちゃうな、と。


境内の外れ、森の中を進むと、木々に守られるようにして“鏡の池”がある。

社務所で購入した薄い和紙に小銭を乗せ、そっと池の水面に浮かべる。

その和紙の沈み方で恋を占う。

沈む時間が短ければ短いほど早くに良縁があり、

沈む場所が近ければ近いほど身近に良縁があるという。

八重垣神社を訪れる若い女性の主目的はこの銭占いなのだ。


池の周りには自分の浮かべた和紙を祈るように見つめる女子たちでいっぱいだった。





うわーこれはとてもふざけれる雰囲気じゃねぇや凹

当初、3人のうち誰が早く沈むか勝負しようぜ!とはしゃいでたボクだったんだけど、

さすがに張り詰めた空気を察して厳かにやることにした。


ボクたちは女子たちの間に入り込み、せーの、と同時に和紙を浮かべた。





S氏がすぐに腕時計に目をやり、時間を計る。

ボクはふふんと余裕の笑みを浮かべつつ、

心の中で合掌し、こう祈ったんだ。


Sだけには負けたくないSだけには負けたくないSだけには負けたくないSだけには負けたくないSだけには…


昨日の友情どこ行ったー!?(前回参照)


そんで結果なんですけど、

15分以内に沈むと結構良いらしいんですけど、


N氏、3分も経たずして沈んだ。


うそー!すげー!早ぇーー!!

当たってるじゃないのこの占い!!!

ボクとS氏はちょっとびびってしまった。この池の力に。

ていうのもね、N氏、なんと来月結婚予定なんですよ!


占いをナメてたボクは動揺するのを必死に抑えつつ涼しい顔で


やっぱ特に沈むの早いんだな、出来ちゃった結婚は。


って言ってあげた。


N氏に次いで、3分ちょっとで沈んだのはね、

もはや皆様も展開読めてると思いますけど、

そうですよ、




そのS氏ですよ!




血圧が天竺みたいなとこにあるヤツに負けた。




さて、気を取り直して…

結局ボクは何分で沈んだのかという話なんですけど、


5分弱で沈んだ。


いやまぁ早いつったらまぁ早いんですけどね、

時間よりもその沈み方がね…ちょっと印象的だった。


色々想像はしてましたよ?

早く遠くに沈めば、未だ見ぬひととの運命の出会いがあるのかなウフフ、とか。

早く近くに沈めば、きっとS氏のお母様のことかなウフフウフ、とか。


でもまさかね、あんな沈み方をするとは思わなかった。


無風だったしN氏もS氏もほぼ浮かべた所で沈んだんですけど。

誰かが新しく和紙を投入した時の波紋のせいかも知れない。

ボクの和紙がゆらりゆらりと少しずつ水面を移動し始めてね、

なんか向こうからもゆらりゆらりと誰かの和紙が近づいて来てね、


え?え?え??って言ってる間に

ふたつコツンとぶつかって沈んだ。


えええええええ!?




何このロマンティック!!




これってどゆこと?

これってそゆこと??

ぶつかった者同士はもうその時点で成立ってこと?

初々しく一緒に手をつないで会場を後にするってこと??


周りで一部始終を見ていた観衆からはどよめきが起こり、

ボクはいやーどうもお騒がせしてますみたいな、一躍時のひととなった。


で、誰なんだ?と。


ぶつかった相手の女の子が誰なのかを多分充血した目でギョロリと探ってたら、

すぐに分かった。


あ!あのひと!

恥ずかしそうに照れ笑いしてる!!


それはね、まさかのね、




ひとりで来てるっぽいオッサンだった。




目が合ったんで会釈しといた。


トラウマが深まった、初夏。




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トラウマと踊ろう 中編

2010-08-05 | 教習とは全くもって無関係な日記


先週末、生まれて初めてお見合いというものをしてきたよ。


フラッとね、出雲行った時、

久しく会っていなかった学生時代の友人S氏の実家に泊まりに行ったら

彼ってばそんな話を切り出してきたので、

…なんだ?犬の話か??

って返したら違ってた。

非モテ界のプリンス、S氏本人の話だった。


彼の非モテっぷりっつったらこのボクが一目置くほどで、

幼少の頃から一人称を“ワシ”とし、

華のキャンパスライフはというとお出かけは常に雪駄、

合コンに行く時の服はね、近所のほか弁にからあげ弁当を買いに行く時の服と何ら変わらず、

学校が休みの日なんて昼間っからひとり酒のメタボリック。


あんなにも若くして“ワシ”が似合うひとはいない。

決して女に媚びない。ブレない。奢らない。

もう仙人とか亀井静香とかの域に達してるんじゃないかと。

そんな素晴らしいボクの盟友なんですけど。


そういえば彼、最近、医者に注意されたらしい。

なんかね、血圧がね、ちょっといけないらしい。

なんかね、最低が最高を越えてるらしい。

んと。良く分かんないと思うんで、

正常な血圧(収縮期血圧130/拡張期血圧85)を

130

85

の様に赤色の記号Ⅰで表すとするとね、

正常なひととS氏の血圧の関係はこうなるらしい。








           ←S氏
正常なひと→ 








そこ!?








そこ行けちゃうもんなの!?

そこって西遊記でいうところの天竺みたいなとこでしょ?

ふつー行けねぇよぜってーたどり着けねぇよいくらオマエが猪八…


まぁその、

そんな内実込みで“ワシ”が似合うS氏なんですけど。


彼の部屋でくつろいでいると、

「いくらオマエが猪八…」のところで家の電話が鳴るのが聞こえた。

その後、しばらくたってから、お母様がS氏を呼びにいらした。

二人でなにやらゴニョゴニョ話した後、彼が戻ってきた。


「あんね、今回は…ご縁が無かったらしい…」


ええええええええ!

返事、まさに今日ですか!?

こうして久々にボクと会ったその日に、お見合いのお断りの返事ですか!?


いやしかし偶然にしてはすごいタイミングだな…


…そうか!

きっとオレ達ふたりは出会うべくして出会ったんだ!

今日オレがここへフラッと来たのも偶然なんかじゃないんだ!!

おお、神よ!

今夜は非モテふたりで傷を舐め合えということか!!!

うおー!

Sよ!今夜は飲もうぜ!!


何かね、この一件でね、彼とは無駄に絆が深まったんだ。


どうやらお見合い相手はとても素敵な女性だったらしく、

酔っ払った彼は夜通し

「ワシ、頑張ったのに…ワシ、頑張ったのに…」

としきりに言っていた。

ボクはビールを飲みながら、彼の言葉に静かに耳を傾け、

うん、うん。とうなずくことしか出来なかった。


「ワシ、頑張ったのに…」

うん、うん。


「ワシ、スーツ着て革靴も履いて頑張ったのに…」

うん、うん。


「ワシ、ドライブ中のトークも頑張ったのに…」

うん、うん。


「ワシ、慣れないお洒落なカフェも調べて行って頑張ったのに…」

うん、うん。


「ワシ、“ワシ”って言うの必死に我慢して頑張ったのに…」

うん、…え?


「ワシ、慣れない“ボク”でなんとか頑張ったのに…」








そこ!?








いやまぁ、確かに、自分の信念曲げて頑張ったってのは伝わるよ。

オレは正直焦ったよ。

今までのアンタとは違う、なんつーか男前な、前向きな姿勢にな。

よく頑張ったと思うよ。

でもな、縁ってのはあるからな。

無いひとには無い。

今日オレがこうしてアンタの家に来た日に偶然お見合いの返事が来る。

これもまた縁だな、同志。

よし、明日は縁結びで有名な八重垣神社にお参りして呪いを解こうぜ!お互いの!!


って、彼を慰めつつも


そうか、お見合いの結果ってこうやって連絡が来るのか。

お見合い相手→母親→世話人→母親→本人

って、こうやって連絡が来るのか。

公開処刑みたいなもんだな凹って思った。




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トラウマと踊ろう 前編

2010-07-21 | 教習とは全くもって無関係な日記


「スキ、キライ、スキ、キライ、ス…キ…、………スキ!」


「キライ」になるはずだった最後のひとひらを「スキ」と言って投げ捨てる。

女性にとって占いとはそんなものなのか。


学生時代、男女4人で初詣に行った時のことを思い出す。

その中にボクが密かに好意を寄せている女の子がいた。

サバサバしてるのにチャーミングで人懐っこい。

彼女の持つ不思議な魅力にボクは惹かれていた。


ひと通りお参りが済むと、みんなでおみくじを引こうということになった。

彼女が引いたおみくじは末吉。

なぜか途端に彼女の声が暗くなった。

どうやら“恋愛運”がかなり悪い記述だったらしい。


おいおいおい、たかがおみくじじゃないか。

って笑いながら振り返ったら彼女すごい顔してた。

たった今フラれました

みたいになってた。

それどころか必死にフォローするボクに対し、

アンタはいいよね、大吉だし

みたいになってた。

普段、明るく温厚な彼女の性格からは想像もつかない形相。


ボクは悲しかった。

彼女には常に凛としていて欲しかったから。

今思えばひとりよがりで身勝手な青い幻想だったと思う。

でも若いときってそんなもんだろう?


そして次に出て来た感情は、やり場の無い怒りだった。


「オイA子、おみくじなんてただの紙切れじゃねぇか!

こんなもんでクヨクヨするなんてオマエらしくねーし!

こんな紙切れにそんな力があるっていうんなら、

オレがこうしてやるよ!!」


ボクは彼女の持っていたおみくじを取り上げると、

自分のおみくじと重ね合わせてひとつにした。


「…見ろよ。オマエの末吉とオレの大吉、

ふたつ合わせればほら、オマエの恋愛運が…上がるだろ?

…だからもうそんな顔すんなよ!」


とか言いたかった。


でも次の彼女の言葉で、ボクの青臭い想いは打ち砕かれることになる。

彼女は真っ直ぐな瞳でこう言った。


「決めた!私、もう一回おみくじ引く!!」


うええええええええええええええええええええーっ!?

思わず耳を疑った。


何その歪んだ真っ直ぐさ。

何その無回転シュート。


凛とする所、間違ってるから。

そんなに迷い無く凛とできるんならおみくじなんて必要ないから。


第一、おみくじってそんな扱いだったっけ?

商店街のくじみたいな。

「オジチャンも一回!」みたいな。

そんなノリだったっけ??


やめとけって。それだけはやめとけって。

そいつに手を出してしまったら最後だぜ?

麻薬みたいなもんだぜ??


っていうボクの心の叫びは彼女に届くはずもなく、

その後、彼女は4枚引いた。

手の中には計5枚のおみくじ。

なんだろ、上がる直前にドロ4かまされた、みたいになってた。

多分、吉が全種コンプリートされてた。

えっと今からタロット占いですか?と思った。


帰りの車中、最後に引いたおみくじを嬉しそうに何度も見返すその彼女の笑顔が、

未だに脳裏に焼き付いて離れない。恐怖として。


もうね、トラウマです。トラウマ。

多分ボクが今尚結婚できてない理由もこのトラウマが関係してるかもしんないね。

いや、うん、絶対そう。


で、そのトラウマを払拭すべく男3人で恋占いをしに八重垣神社に行って来たよ、

って話をしたかったんですけど、

前置きが長くなり過ぎたんでこの続きはえっと、繁忙期明けあたりに。。




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お礼とお詫びとお願いと

2010-06-16 | 教習とは全くもって無関係な日記


6/12、13は当教習所で祭りがあったらしいぜ!

お笑い芸人の“ザ・パンチ”と“ものいい”が来たらしいぜ!!

卒業生もいっぱい手伝いに来てくれたらしいぜ!!!

あと100kmウォークって無謀っぽい試みもあったらしいぜ!!!!

詳しい内容は説明するのが面倒臭いんで模範社員の書いてるほうのブログを見てくれよな凸


『クリリの日記』http://blog.goo.ne.jp/kuriridayo


いやー教習所職員はこの数日間てんやわんやでしたよ。

まぁボクは何もしなかったんですけど。

毎年恒例のアレすら今回はしなかったんですけど。

祭りの当日なんてのはもうやることが無さ過ぎて屋台のカキ氷を食べ比べしてたからね凹


でもでも、卒業生スタッフとして来ていただいた皆様には本当に本当に感謝しております。


ありがとうございました!!!


あーそうそう、昨日でいんすくんは4歳となりました。

6月15日はボクがブログを始めた日。

もうあれから丸4年が経ったわけですね。

振り返れば激動の歳月でした。


当初に比べると大分更新が減ってきてますね。ゴメンよ許して。

いや別に出世して仕事が忙しくなったとかじゃなくて。

そっちは4年前から不動の地位だし凹

まぁあっちの方も4年前から全然不動明王なんですけど。

目の前を通るカップルをにらみつけては日が暮れる毎日だったんですけど。

ほら、温泉が忙しくて。

6行前の“大分”でつい興奮するくらい温泉が忙しくて。


こんなにも更新頻度の低い当ブログを見捨てずに見てくれる皆様、


ありがとうございます!!!


心から感謝しています。愛してます。今ちょっと酔ってます。


長く続ければ良いってもんじゃない。

でも良いものは必ず長く続いている。

ボクのブログは悪しきものだろうけど、PTA的に。

良いひとたちに支えられているからなんとか続いているんだろうな、と。

自分ひとりじゃ何もできないんだろうな、と。


この誕生日と祭りを通して思ったよ。


だから、


だからさ、


誰か最初の女をー!!




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回文の作り方

2010-04-14 | 教習とは全くもって無関係な日記


駄目だ。全然できねぇ!


いや、4コマの話じゃなくて。

そう、彼女の話。


でもなくて!


回文の話ですよ。

しっしーの秀逸な回文作品(前回参照)に触発されて、

ボクもイケてる回文をつくってみようと思ったんですけど…

すんげ難しい。

全然できねぇの。

彼女が。


じゃなくて!


実はね、何とかひねり出して生まれた作品がひとつあるんですよ。

回文をつくる際、とりあえずは単語をチョイスすることから始まると思いまして、

それは“テレビ”でも“パソコン”でも何でも良いんだと思うんですが、

そっから“ビレテ”とか“ンコソパ”とか、

逆さ言葉にしてどうにか繋げて文章をつくればいいと目論んだわけですよ。


で、選んだ単語なんですけど、


“イタリー美女”


これをどうしても使いたくて、

こればっかりは譲れなくて、

これのせいでいつも夜は眠れなくて、

でもなんせ回文初心者なもんでなかなかそんな簡単には文章に出来なくて、


こんな感じになった。


『イタリー美女をジョビーりたい』


で、ジョビーるってのは何だい?と。


雰囲気は皆様に十分伝わってると思うんですけど、

多分、ジョビーるってのは

口の周りについたナポリタンをふき取ってあげること、だとか

イタリア半島みたいな形のロングブーツで踏んでもらうこと、だとか

そんなオールマイティに使ってもらって結構な言葉だと思う。明日から職場や学校で。


でもこんなの回文とはいえないですよね?

不快文ですよね。


で、結局ちゃんとした回文なんてボクにはつくれねぇやと諦めかけてたんですけど、

つい先日コンビニでプレイボーイ的なものを立ち読みしてる時につぶやいてしまった言葉が

思いがけずそのまま回文だったので最後に発表しときます。




『イ、インリン!…良い!!』




いや、ボクにとってはね、快文ですから。




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トレビーノ・アゲイン

2010-01-30 | 教習とは全くもって無関係な日記


先日お話したトレビーノの女なんですけど、(前回参照)

偶然また彼女の教習を担当することになりまして。


試走中に聞いてみた。

※試走=教習指導員が最初に運転してみせるお手本のこと


無線教習はどうだったかいね?

何か注意とかされなかったかいね??


「特に問題無かったみたいです」


そいつは良かった。


で、アッチのほうもね、すっげ気になったんで、

やっぱ無線教習中もひとりでひたすら「しーのしーの」連呼してたの?

って聞いてみたら、




「いえ、ずっと黙って運転してました」




えええええええええええええ!?


逆だろ!逆!!


ぬぁぜボクが横にいる時にはぶつぶつつぶやいてたのに、

ひとりで運転する時は無言なの!?


キミね、ひとり言の概念を覆してるから。

ひとり言界の常識を打ち破ってるから。


あの時は、ひとりで乗ってるつもりでやり易いように運転して欲しかったから。

だからボク、耐えたのに。。


やりきれないんでね、

まぁ余裕ができてきたから静かに落ち着いて運転できたのかしら、

うん、きっとそうだ。

と納得することにした。


そんで試走が終わって発着点で運転を交代しまして、

じゃあ外周に出てください、って言ったら




「合図出しーの」




ってまた始め出した凹


おい、もう勘弁してくれよ。


「しーのしーの」って言っていいのはね、

中尾彬だけにしてほしい、と思った。




お悩み相談2

2010-01-09 | 教習とは全くもって無関係な日記




えっと、

前回に続いてゅぅさんよりこんなコメントをいただいた。




先生 (ゅぅ)
2010-01-07 23:52:50
ありがとうございました(*^_^*) あの、教習所の先生と教習生って付き合うことはできるのですか?





…………!




業界のタブーにストレートに踏み込んだご質問ありがとうございました凸


取り合えず彼女には、




そんなもんこっちが聞きたいわ!!




って返しといた。


業界のタブーはね、どうやらボクにとってもタブーだったみたい凹




お悩み相談

2010-01-06 | 教習とは全くもって無関係な日記


当ブログにこんなコメントをいただいた。


車のこと (ゅぅ)
2010-01-05 12:09:43
初めまして☆教習所指導員で検索して辿り着きました…!!
車の運転でいつも悩むことがあるのですが、アドバイスいただけたら幸いです。
まだ運転して日が浅いのですが、凄く狭い道で対向車が来た場合、
大抵バックして下がりどこか横道に入り込み、対向車を行かせますが、
横道に入り込んだ時にユーターンができないので(入り込んだ横道の後ろから車が来ていて) 知らない道をどんどん進むことになり、
その横道も凄く狭いので停車するわけにもいかないのです。
このような場合、どのようにしたらいいのでしょうか?
うまく説明できなくてすみませんm(_ _)m


このブログをやってきてもう3年経ってるわけですけどね、

ボクを教習指導員として頼ってくださった方は

初めてですよ凹

まぁいつも温泉と下ネタしか書いてないんで当然のことでしょうけど…。


今回はコメントをくださったゆうさんの力になれるか分からないけどたまには教習指導員としてボクなりの見解を述べようと思います。


先ずこの事例の1番の問題点は、横道に入った際、先へ進んでしまうことです。
土地勘が無いのに細い道を突き進むのは無謀です。絶対に辞めましょう。


解決策1.横道に入ったらそのままのハンドルで元の道へバックする。

対向車を譲った後さらに横道を進むのではなく、すぐに元の道へ戻ります。

横道に入った時に切ったハンドルをそのまま戻さずにバックすると、入った時の軌道とバックの軌道はほぼ変わりませんので元の道へ簡単に出れるはずです。
ただしこの時後方の安全確認、低速調節を厳重にすること。


解決策2.横道にバックで入る。

横道に前進で入るのではなく、バックで入ります。
そうすれば対向車を譲った後、すぐに元の道に前進で出ることが可能です。

元の道に前進で安全確認しながら出れるので1よりも比較的安全な方法です。
いくら時間をかけてもいいので対向車のことは気にせず慎重にバックしてください。


解決策3.バックしないこと。

ゆうさんは免許取得後日が浅く、バックが苦手と思われます。
さらにはこの時、対向車のプレッシャーが焦りとなり、誤操作の可能性もグッと上がります。
それなら考え方を180度変えましょう。

対向車にバックさせる方法があります。
初心運転者であることを告げ、お願いすれば対向車がバックしてくれるはずです。
安全運転の上で大切なのは運転技術だけではありません。
困った時は他者とうまくコミュニケーションをとり解決へと向かうことが大切なのです。


解決策4.極力狭い道は通らないこと。

これを言ってしまえばおしまいですが… 笑
もちろんどうしても通らないといけない道なら仕方ありませんが。。

つまりは近道、抜け道として選ばないこと。
ただ自分にとって走りにくいというだけでなく、その道を生活道路として利用している地元民にも迷惑が掛かってしまいます。
おそらく救急車などの緊急車両も、いくら近道になるからといって離合の出来ないほどの道は通行しないはずです。


以上4つを提案しましたが、理想的な対処方法は2です。

でも理想と現実は違います。

免許を取得してすぐの初心運転者が、完璧な運転が出来るわけありません。

技量や判断力が人それぞれ違うように、安全運転の仕方も人それぞれ違うとボクは思います。

あなたはあなたでいいんです。

無理をせず、今出来る、ゆうさんなりの安全運転を見つけてください。


ちなみにボクが教習生にお薦めしているのは3の方法です。

教習指導員のボクでも、温泉地の狭い道で地元民の方にバックしてもらうことは良くありますよ。


ではでは、健闘を祈ってます★

また何か分からないことがありましたらコメントください。




………。




で?




ボクの彼女が出来ない悩みは一体誰が解決してくれるんじゃい!?




解決策とか方法論はいいんで、

現物支給でお願いしたい。




ツキと病は気の持ちよう

2010-01-05 | 教習とは全くもって無関係な日記


今年の正月休みは6連休。


だから関東か東北あたりの温泉を狙ってたんですけどね、

元旦からせきが出だしてちょいと調子が悪かった。

病院嫌い薬嫌いのボクは、酒飲んで寝りゃ治るだろ、と特に気に留めなかったわけですけど、

だんだん容態が悪化していった。


全く、年始早々縁起が悪いね。これじゃ温泉の旅に出るに出れなくなっちゃったぜ。

と、自分の身体よりも温泉の心配をしてみた。


ただ、実家に帰ってたもんで親がうるさくて仕方なしに検温することにした。




38.5度。




…………。


平熱だ。


オレと松岡修造的には平熱だぜ!って言ったけどダメだった。

結局強制的に病院に行かされることになった。

最悪だ。

何で毎年、正月はこうなっちゃうんだ。

(07/01/06『波乱の幕開け』参照)

うう。ツイてねぇなぁ。

この分じゃあ今年も絶対に良いこと無いよ、もう。

って診察室の扉を開けたら椅子に座ってたのが若くて可愛らしい女医さんだったからちょっと嬉しくなってこんなことなら眉毛手入れしてくるんだったなと後悔しつつもクールで聡明な目つきと語り口の女医さんをどうにかして笑かしたろうと思ってチャンスをうかがってたんだけど彼女ってばなかなかガードが固くて事務的に質問や説明をしてきて楽しい会話をしようとなさらないのはまぁ当たり前のことなんでしょうけども一通りの問診が終わったらインフルエンザの簡易検査だつって取り出したるは20センチは軽くあるだろう綿棒みたいなもんを鼻の穴に入れてグリグリするとおっしゃるのでさすがにそればかりは怖いんで先生みたいなひとにそんなことされてやみつきになったら怖いんでって言ったら彼女ウフフと笑ってくれてああこの子こんな表情もするんだああ今年はきっとツイてるぞと思えた。


こんなボクでよろしかったら皆様今年もどうぞよろしくです。