奄美自然観察記

高のフィールドより

【トカラ列島の自然⑦】 口之島

2012-07-28 20:26:36 | 風景

この1週間、無人島・ハンミャ島や徳之島、与論島と
海鳥調査をしてきました。その話題はまた後ほどに
するとして、とりあえずトカラ列島の続きです。
10日に無人島・上ノ根島から約3時間かけて宝島へ
帰りました。そしてその日は宝島で1泊の予定でした
が、天候が悪くなりそうだということで、その日の
午後3時には瀬渡し船ですぐに次の拠点、トカラ列島
最北端の口之島に向かいました。次第に荒れてきた
海を約4時間かけて口之島へ。翌11日は天候が悪く
口之島で滞在し、島内を車で回り自然を見たり標識
調査などを行いました。




上ノ根島からの帰りもオオミズナギドリの群れに出会いました。
ここ辺りで見られるものの大半は、上ノ根島で繁殖しいるもの
と思われます。



珍しく1羽のアオツラカツオドリの姿も見られました。



口之島の西側のホトケビラ岳付近から見下ろした西之浜漁港。
集落は反対側に家並みが集まっています。



口之島最高峰・前岳(標高628.3m)周辺でみられる、和牛
原種といわれる野生牛。黒、茶褐色、斑(ブチ)の3種が
います。



昔、平家の落人が懐にしのばせて持ってきた種子が自然に
根付いたと言い伝えられているタモトユリ(県指定天然記念物)。
運よく咲いているものをみることができました。



こちらはあっ米ではみることのできないミヤマカラスアゲハ。
海岸近くのあちこちで咲いていたウラジロフジウツギの花に
吸密にやってきていました。



口之島の南側にあるセランマ温泉。もちろん施設のなかにも
ありますが、こちらは露天風呂。森の中にある珍しい温泉で
せっかくですので気持ちよく入らせてもらいました。


5年前の今日


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