奄美自然観察記

高のフィールドより

台湾・ハイキングの旅ー5 ハイガシラコゲラなど

2018-05-11 23:40:42 | 鳥類






今日は天気も少し回復してきて、午前中と午後でそれぞれ2か所の太魯閣(タロコ)国立公園の散策路をハイキングしました。いずれも恐ろしいほど落差のある渓谷の地形で、あんまり真下はのぞき込まないようにしました。険しい地形のため、洞窟のようなトンネルや吊り橋などがいくつかあります。午前中は早々出かけたのであまり人は多くなかったのですが、午後からのコースは、大勢の人々で賑わっていました。





まずは野鳥ですが、早朝朝食前にホテルの周辺でよく鳴いていたのは、台湾固有のクロガシラ(写真1枚目)です。シロガシラはこれまでも何度も見かけたのですが、このクロガシラはこの太魯閣渓谷に来て初めて観ました。名のとおり、頭頂部全体が黒い色をしています。次に散策路の河原で見かけたカワビタキ(写真2枚目)、オスは尾羽が赤く、よく広げるような行動をしていました。それから今回の台湾行きで初めて観たハイガシラコゲラ(写真3枚目)、少し遠かったのですがゆっくりと観察できました。午後から出かけた洞窟の傍で、リュウキュウツバメ(写真4枚目)が止まっていました。リュウキュウツバメは、あちこちでよく見かけます。






植物はたくさん観たのですが、なかなかな名前が判りません。とりあえず印象的なものとして、赤紫色の美しい花が咲いていたホウライムラサキ(写真1枚目)。ほかに奄美にもあるホウライツユクサも観ました。「ホウライ」とは、台湾が宝の島であるということに由来しているそうです。次がタイワンノギク(写真2枚目)、そして奄美でもおなじみのゲットウ(写真3枚目)も結構たくさん見かけました。それから奄美でもよくあるアカメガシワの雄花(写真4枚目)、もちろん雌花も見かけました。それから奄美のシマウリカエデにもちょっと似たタイワンゴレツカエデ(写真4枚目)は、実がたくさん付いていました。








ほかの生物ですが、まずは早朝ホテルの傍でゴミ箱をあさっていたタイワンザル(写真1枚目)。日本では外来種として問題になっていますが、こちらは本家本元。それから洞窟のようなトンネルを通った時に、天井でぶらさがっていたたくさんのコウモリ(キクガシラコウモリ?)をよく見かけました。そして今日一番興奮したかもしれないタイワンハブ(写真3枚目)。これは死んでいたので、安心して撮影できました。一説によると奄美のハブより毒が強いとか。沖縄で外来種として確認されています。それからチョウもたくさん見かけました。奄美でもおなじみのイシガケチョウやテングチョウ、アオスジアゲハやリュウキュウアサギマダラ(写真6枚目)などのほかに、交尾をしていたミスジチョウの仲間(写真3枚目)やタイワンウラナミジャノメ(写真4枚目)など、台湾はチョウが結構多いように思えました。それから、トンボなども多分台湾亜種と思われるシオカラトンボやオオシオカラトンボなどのほかに、リュウキュウハグロトンボによく似たトンボ(写真6枚目)も見かけました。

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