奄美では旧暦でお盆の行事を行い、先の25日(旧暦の7月13日)が
お盆の入りでお墓から先祖様をお迎えして3日間を過ごし、今日は
送り盆で、先ほど先祖様を無事お墓までお送りしてきました。3日間
一緒に自宅で過ごす先祖様がご馳走を食べる際に使うのがこのショ
ウロウバシ(メドハギ)です。写真下は私の実家で、このようにメドハ
ギの茎を2本ご飯に立てておくのが昔からの慣わしです。
【島口バージョン】(キシゆむた)
島なんてぃや旧暦しぶんむけばしゅんじゃが、先ぬ25日(旧暦ぬ7月
13日)がぶんぬむけあてぃ墓らしんそがなしばむけてぃ3が日うてぃ、
きゅうやぶんぬおくりあんかな、さっきしんそがなしば墓かれぃ送てぃ
きょうたっと。3が日まあじんどぅぬやーなんてぃうんせんぞがなしぬ
しゅうけばみしょりゅんとぅき使ゆんがくんショウロウバシ(メドハギ)だ
りょっと。写真しゃーやわきゃん実家あてぃ、かしゃんだっかメドハギ
ぬ枝ばたあちご飯ち立ててぃうきゅんが昔らぬ慣わしだりょっと。
お墓の前で、提灯のろうそくに火をともします。
その提灯は 大概子供たちが持つものと相場は決まっていて、道中悪ふざけをして、提灯の火を消そうものなら、大人にこっぴどく怒られ、またお墓まで戻り
火をつけなおします。
理由は、途中で提灯の明かりが消えたらご先祖様が迷ってしまうからだそうです。
ちなみに、関東ではよく見かける風景に、きゅうりの馬、ナスの牛などを見かけますが、奄美では見たことがありません。
高さん、島には野菜の動物をつくる風習はありませんよね。
あまりに目に見えるものばかりを追いかけているような、今の日本の社会では、目に見えないものが置き去りにされているような気がしています。本当は目に見えないものの中にこそ真実が隠れているような・・。かつて木や植物、石にさえ魂があるとみなが信じていた頃は、人のパワー(心の在り方?)もすごかったのだろうな!なんて想像してしまうのです。