奄美自然観察記

高のフィールドより

卵を抱えていた  サカモトサワガニ

2024-08-10 23:02:19 | その他の生物

早朝は気温26度と、少し涼しく感じます。林道を歩いていると、沢のそばのコンクリートの上に赤っぽいカニがいました。近づいてみると、奄美大島から沖縄に生息しているサカモトサワガニでした。おなかの辺りが大きくなっているので、そっと前側に移動してみると、わりと大きめ(直径約3~4mm)の卵を抱えていました。ご存じのように川にいるカニ(ベンケイガニやモクズガニなど)でも、産卵期になると海へ移動し、卵から孵化したこども(ゾエア幼生)を海に放ち、プランクトンとして海で育ち、やがて稚ガニになって再び川へ戻ってきます。ところが、このサカモトサワガニなどサワガニの仲間は、卵からゾエアを経ずに、卵から稚ガニなるまで母ガニがおなかに抱えたまま沢の周辺で過ごすようです。卵をアップでみると、中で稚ガニに成長し始めているように見えます。

 

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【島口バージョン】(キシゆむた)

ひかんまふぇっさや気温26度あてぃ、て~げすぃだ~さちりょっと。林道ばあっちゅたっとぅ、こらぬぶちぬコンクリートぬうーじ、はーぶえっとぅしゅんガンぬうりょうたっと。近ゆてぅぬしゃっとぅ、わきゃ島ら沖縄じうんサカモトサワガニだりょうた。わたぬふうさなとぅたんかな、よおりっくゎむぇー側ちいじにしゃとぅ、て~げふうさん(直径約3~4mm)ぬ卵ば抱しゅりょうたっと。知ちゅんち思ゆんとぅうり、こらじうんガン(ベンケイガニんきゃモクズガニんきゃ)あてぃも、卵ば産みゅん時期なれぃば、うんちいじ、卵ら孵化しゃんくゎっくゎ(ゾエア幼生)ば海ちいじゃし、プランクトンとぅし、うんじほでぇてぃ、やがてぃくゎっくゎガンなてぃ、またこらち戻てぃきょっと。がしゅんば、くんサカモトサワガニんきゃサワガニぬしじょや、卵らゾエアちなりゅん時期ば経らんてじ、卵らくゎっくゎガンなりんがれぃうやガンぬわたち抱しゅんまま、こらぼてぇじ暮らしゅんにししゅりょっと。卵ばだいばんしにいば、中じくゎっくゎガンちほでぇはじめとぅんにし、にゃあれぃっと。