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ども、管理人です。
数日間に亘る歯痛の後、肩と背中の激しいコリに副鼻腔炎までオマケについてきて、まだ回復しません。
皆さんも少し変だなと思ったらすぐに医者に診てもらった方が良いですよ。
という訳で今週の一枚はPapa Grows Funkの『Needles In The Grooves』。
パパ・グロウズ・ファンクは、ニュー・オーリンズのファンク・シーンでは恐らくど真ん中にいるバンドではなかろうかと思う。
日本には05年のフジロックでCharや仲井戸麗市が参加した『Lightning Blues Guitar‘05』のバック・バンドを務めており、考えてみるとフジロックにニュー・オーリンズ系が出るようになるキッカケとなったのではないかとも思える。
このバンドの目玉は、日本が誇るギタリストの一人である山岸潤史が参加しているという事実だ。
それも日本ウケを狙ってゲスト起用したとかではなく、結成以来ずっと正式メンバーとしてギターを弾き続けているのだ。
ブルース系で知られる彼が参加している事に、ニュー・オーリンズ系の色を感じる。
他のメンバーも実は結成以来替わっていないのだが、これがまた素晴らしく、ジョージ・ポーター・ジュニア(ミーターズ)のバックをやっていたジョン・グロウ(オルガン)がリーダーを務め、サックスのJason Mingledorffはギャラクティックのメンバー、ドラムのDavid Russell Batiste JrはFunky Meters、ベースのMarc PeroはSmilin' Myronと、いずれも他のバンドでの経験豊富なメンバーが揃っている。
因みに彼らはライヴの前にリハーサルをしないし、セットリストも決めていないそうである。
そのくせライヴは年間100本こなしているらしい。
正にジャム・バンドである。
今回紹介するのは現状で最新のスタジオ盤となる2012年の作品だ。
元々インスト曲とヴォーカル曲を織り交ぜた構成を取る彼らだが、最新作ではヴォーカルの比率が高く9曲中6曲がヴォーカル、3曲がインストとなっている。
リード・ヴォーカルはリーダーのジョン・グロウがとっているが、ちょっとダミ声で実に味わいがある。
楽曲はミドル・テンポの、良い意味での泥臭さを湛えた濃厚なファンクが主体である。
やはりブルースの本場、ジャズ発祥の地ならではの味を感じる。
演奏は、2001年のデビュー作『Doin' It』の時点で既にベテランの貫禄さえ漂っていた彼らだが、本作では更に熟成が進み、余裕たっぷりのグルーヴを感じられる事請け合いだ。
特に、個人的にはベースのMarc Peroのベース・プレイにグッと引き込まれた。
いや~このスラップは気持ち良い。
というより彼と他のメンバーとのコンビネーションがまた絶妙なのである。
ジャム・バンドというと何でも自由気ままにやりそうだが、彼らはそれぞれにスペースを作って無駄に音符を押し込まない。
大事なのは、全てを合わせた時に気持ちの良い音楽として成立しているかどうかだ。
そういうツボを心得た演奏が本当にカッコイイのである。
(特にオルガンは参考になるのではないか)
ところで、サックスのJason Mingledorffの音色は、不思議とクレイジー・ケン・バンドに似ていて、多分マウスピースの選択とか奏法とか、どこか共通しているところがありそうな気がする。
どれがお勧めというのはちょっと難しいのだが、ジャム好きの人ならインスト曲『Red Spark』『Rolo』が気に入りそうだ。
特に『Rolo』はベーシストが嵌る。
ギターを聴きたいなら『Yes Ma'am』『Needle In The Groove』のブルージィなソロと言っておけばよいのだろうが、本当に凄いのは伴奏時の絶妙なバッキングだと思う。
ヴォーカル曲なら冒頭の『Do U Want It』や『Planet Of Love & Hate』辺りがノリノリだ。
『Back Home』は毛色が違うがアメリカ南部の飲み屋で聴いてそうだ。
『Needle In The Groove』もロック的要素を感じて、そこがまた良い味である。
インスト曲が少なくてガッカリする人もいるかも知れないが、ヴォーカル曲中でのインタープレイも絶妙なので、これは聴く価値ありですぞ。
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数日間に亘る歯痛の後、肩と背中の激しいコリに副鼻腔炎までオマケについてきて、まだ回復しません。
皆さんも少し変だなと思ったらすぐに医者に診てもらった方が良いですよ。
という訳で今週の一枚はPapa Grows Funkの『Needles In The Grooves』。
パパ・グロウズ・ファンクは、ニュー・オーリンズのファンク・シーンでは恐らくど真ん中にいるバンドではなかろうかと思う。
日本には05年のフジロックでCharや仲井戸麗市が参加した『Lightning Blues Guitar‘05』のバック・バンドを務めており、考えてみるとフジロックにニュー・オーリンズ系が出るようになるキッカケとなったのではないかとも思える。
このバンドの目玉は、日本が誇るギタリストの一人である山岸潤史が参加しているという事実だ。
それも日本ウケを狙ってゲスト起用したとかではなく、結成以来ずっと正式メンバーとしてギターを弾き続けているのだ。
ブルース系で知られる彼が参加している事に、ニュー・オーリンズ系の色を感じる。
他のメンバーも実は結成以来替わっていないのだが、これがまた素晴らしく、ジョージ・ポーター・ジュニア(ミーターズ)のバックをやっていたジョン・グロウ(オルガン)がリーダーを務め、サックスのJason Mingledorffはギャラクティックのメンバー、ドラムのDavid Russell Batiste JrはFunky Meters、ベースのMarc PeroはSmilin' Myronと、いずれも他のバンドでの経験豊富なメンバーが揃っている。
因みに彼らはライヴの前にリハーサルをしないし、セットリストも決めていないそうである。
そのくせライヴは年間100本こなしているらしい。
正にジャム・バンドである。
今回紹介するのは現状で最新のスタジオ盤となる2012年の作品だ。
元々インスト曲とヴォーカル曲を織り交ぜた構成を取る彼らだが、最新作ではヴォーカルの比率が高く9曲中6曲がヴォーカル、3曲がインストとなっている。
リード・ヴォーカルはリーダーのジョン・グロウがとっているが、ちょっとダミ声で実に味わいがある。
楽曲はミドル・テンポの、良い意味での泥臭さを湛えた濃厚なファンクが主体である。
やはりブルースの本場、ジャズ発祥の地ならではの味を感じる。
演奏は、2001年のデビュー作『Doin' It』の時点で既にベテランの貫禄さえ漂っていた彼らだが、本作では更に熟成が進み、余裕たっぷりのグルーヴを感じられる事請け合いだ。
特に、個人的にはベースのMarc Peroのベース・プレイにグッと引き込まれた。
いや~このスラップは気持ち良い。
というより彼と他のメンバーとのコンビネーションがまた絶妙なのである。
ジャム・バンドというと何でも自由気ままにやりそうだが、彼らはそれぞれにスペースを作って無駄に音符を押し込まない。
大事なのは、全てを合わせた時に気持ちの良い音楽として成立しているかどうかだ。
そういうツボを心得た演奏が本当にカッコイイのである。
(特にオルガンは参考になるのではないか)
ところで、サックスのJason Mingledorffの音色は、不思議とクレイジー・ケン・バンドに似ていて、多分マウスピースの選択とか奏法とか、どこか共通しているところがありそうな気がする。
どれがお勧めというのはちょっと難しいのだが、ジャム好きの人ならインスト曲『Red Spark』『Rolo』が気に入りそうだ。
特に『Rolo』はベーシストが嵌る。
ギターを聴きたいなら『Yes Ma'am』『Needle In The Groove』のブルージィなソロと言っておけばよいのだろうが、本当に凄いのは伴奏時の絶妙なバッキングだと思う。
ヴォーカル曲なら冒頭の『Do U Want It』や『Planet Of Love & Hate』辺りがノリノリだ。
『Back Home』は毛色が違うがアメリカ南部の飲み屋で聴いてそうだ。
『Needle In The Groove』もロック的要素を感じて、そこがまた良い味である。
インスト曲が少なくてガッカリする人もいるかも知れないが、ヴォーカル曲中でのインタープレイも絶妙なので、これは聴く価値ありですぞ。
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