12月の初めに鼠径(そけい)部の異常に気が付きました。
右鼠径部にピョコッとした膨らみと微かな痛みを感じたのです。
『あれ?もしかしたらまたヘルニアかな?』
30年ほど前に埼玉で中古車センターの店長の時、大雪が降って雪掻きを頑張って腹筋に力が掛かりすぎたのか、左の鼠径部の腹膜から腸がはみ出たのです。
経験者なので自分で触診して判断できました。
掛かり付けの内科医に相談したら、
『先生、鼠経ヘルニアですかね?』
『間違いないですね、外科医への紹介状を書きましょう。』
近所の大学病院の紹介状を書いて頂きました。
8日(金)に紹介状を持参して近所の大学病院の外科に行ったら、外科の医師が
『もう今年の手術はいっぱいで当大学病院では出来ないが、私の行っている四街道の病院だったら予約を取れるけど、どうしますか?』
『今年中に手術が出来ればお願いいたします。』
『では来週の12日(火)に四街道の病院に来てください。もう一度検査して手術日を決めましょう。』
『よろしくお願いいたします。』
で、12日に四街道の病院で色々な検査をして、手術日が翌週の20日(水)に決まり待合室で事務員に手術と5日間の入院の説明を聞いていたのだが、
『手術の料金が3割負担で17万円と、入院5日分の料金が掛かります。』
と言われた。
???
『3割負担で17万円ですか? ずいぶんと高くはないですか?』
『お体に優しい内視鏡手術なのです。あなたの為なんですから。では切開手術にしますか?切開でしたら12万円ほどで済みますが?』
???
ちょっとなにか不信感を感じたのだ・・・
色々な御座なりの検査をしたり、不必要な入院機材を購入を勧めたり、高い手術を勧めたり・・・
『ちょっと待って下さい、改めて後日連絡しますから!』
で事務所に帰り鼠経ヘルニアを色々とネットで調べ直したのだ。
そうしたら全国各所で日帰りの鼠経ヘルニア手術を見つけたのです。
『え!日帰りで手術が出来るの?』
一人の会社でそれも忙しい年末に5日間の入院は、体の痛みよりも大変な私なのです。
自宅から近場の日帰り手術が可能な病院をネットで探していたら、東松戸のクリニックを見つけたのだ。
翌日13日にさっそく電話したらクリニックの事務員さんは
『20日が今年の最後の日帰り手術日ですが、予約しますか?』
『はい、ぜひ予約をお願いいたします! 本当に日帰りが出来るんですか?』
『大丈夫ですよ。』
『手術の料金は?』
『初診と検査で7000円ぐらいで、手術は3割負担で50000円ほどです。』
『本当ですか! 必ず20日の手術を予約してくださいね。』
『翌週の18日(月)に診察して20日(水)に手術が出来ます。』
『わかりました、よろしくお願いいたします。』
20日に手術をして正月まで10日間。
正月にはダイビングの初潜りが出来そうなのだ!
たぶん・・・
交通手段を調べたら、印旛村の駅から北総線で東松戸まで乗り換え無しなのだ。
月曜に初診を受けに行って、
『当日に用意するものはありますか?』
『手術同意書にサインして、スマホに診察のアプリをインストールしてください。』
『スマホ?アプリ?』
『服装は?』
『普段着でかまいません。』
あら、簡単!
快速で20分、各駅停車でも30分。クリニックまで駅から2分。
すっごく近いじゃないか!
四街道の病院に車で行くよりも早い。
20日(水)当日、pm1:00にクリニックに到着。
pm2:00より各検査と点滴。
手術は全身麻酔なので昨晩の11:00から食事も水分も取ってないから脱水予防の為の点滴かな?
pm3:00 手術開始 手術着に着替えて手術室の麻酔台に寝る。
麻酔医が
『今から全身麻酔を掛けます。すぐに眠くなりますよ。』
で、5秒後ほどで意識不明・・・
『鈴木さん、鈴木さん、起きてください。』
との看護師の声掛けで目覚めてみるとベットの上でした!
あらら、もう終わってる!
全身麻酔って、すごいね!
痛みももちろん感じないし、目をつぶって目を開いたらもう手術も何もかも終わっているのだ!
剃毛も手術場所だけちょっとだね。
意識無し状態の剃毛はすっごく楽。
看護師さんに剃毛されるのはちょっと恥ずかしいのです。
2回ほど経験しましたが・・・
昔の手術だったら、下半身麻酔なので背中の腰椎に麻酔針を刺されてすっごく痛かったのだ。
手術中も移動や医師や看護師の話し声も聞こえるし、時間のたつのが遅く感じるしね。
腰椎麻酔だと下半身の麻酔が解けるのに4~5時間も掛かるので絶対に日帰りなど出来ないのだ。
pm4:00
『鈴木さん、気分は大丈夫ですか? 大丈夫だったらベッドの背中だけ持ち上げますね。』
『では、お水を飲んで下さい。飲めたらトイレにゆっくり歩いて行きましょう。』
ちょっとふらつくが歩けるね、傷口の痛みもまだ麻酔が効いてるのか大丈夫だ。
pm5:00
医師が手術跡を点検。
『大丈夫だね。ではゆっくり着替えて術後の説明を受けて、清算が終わったら気を付けて帰ってくださいね。』
あら、本当に日帰り手術だね。
スマホのアプリで翌日の検診の予約を事務員さんの説明でして、カードで精算して終わり。
『明日の朝9:00~9:30の間に医師からスマホでTV電話診察が有りますので宜しくお願いいたします。最後に25日の月曜日に来院して医師の診察を受けてください。』
で、ゆっくり電車で帰ってきたのです。
駅のエレベーターと優先席に座って・・・
翌日の朝9:10ほどに医師からTV電話が掛かってきて
『痛くはないですか? 食事は? トイレは大丈夫ですか? では傷口をスマホのカメラで見せてください。 だいじょうぶですね!』
なるほど、現在の新しい技術は素晴らしいね!
昼頃まで自宅で大人しくしていたけど痛みも無いし暇なので、事務所に行った。
事務所を年末に閉められないからね。
まだ何も作業はやっぱり出来ないけど、デスクチェアに座っていても全然大丈夫なのだ。
やっぱり日帰り手術は一人親方の会社には最適ですね。
3日目にはほとんど普通の生活に戻ることが出来たのは素晴らしいね。
他の病院だったらまだベットの上の予定です。
25日(月)にクリニックに行って医師の診察を受けて終了!
事務員さんからカードで支払った明細を受け取って金額に驚愕!
すっごく安いのだ!
(3割負担の請求額)
12/18 初診 血液検査 デジタル撮影 他色々検査 5600円
12/20 再診 麻酔 手術 45630円
加圧ストキッング アルジネート水 3610円
12/22 電話再診 230円
12/25 再診 380円
総合計 55450円
他の病院だと手術代だけで17万円、他5日間の入院、色々な雑費。
多分、合計で23万円ほどかな?
最後になんでこんなに安いの?と事務員さんに聞いたら
『当院はクリニックなので病院では無いから。』
だって
病院とクリニックの違いは入院病床が20床以上あるかないかだけの違いだけのはず。
なんでだろう?
金額を算出する点数も違うのかな?
大学病院などは総合的な安心感で行くのだが、手術に特化したベテラン医師の方が安心できるのではないのかな?
HPを見ると
『こんな簡単な手術で入院が必要なのは日本の医療だけです。』
だって、色々な医療機関で外科の手術スキルをUPして自信に基づいて自分の名前のクリニックを開業した医師は信用できそうだね。
とっても面白く興味深い経験をしてきました。
ちょっと長い文章になってしまいましたが、自分自身の経験値もUPしたかな?
これで毎年恒例のお正月ダイビングも、OKでしょう!
まだ術後8日だけどね。 (笑)