rhythm & time のレッツゴー医大生!!

医学部の6年間は長いようで短い。今のうちに等身大の自分を綴っておこう。未来の私は、学生時代の自分に何を思うのだろうか。

モーレン(盲連)

2006年07月26日 10時59分24秒 | ライフセービング
先日、西浜ライフセービングクラブの大先輩で、日本代表まで経験されてるアツコさんのお手伝いで、モーレンのイベントに参加してきました。

モーレンとは漢字で書くと“盲連”で、正式名は良く分からないのですが、おそらく“日本盲人連合会”だと思います。

そのモーレンのイベントで、全盲の人や弱視の人にライフセービングを教えてきました!

ライフセービングといっても単に溺者のレスキューだけを指すわけじゃなくて、
自分が溺れないようにすること、そして溺れてしまった場合でも自力で浮くこと、それも立派なライフセービングです。
つまりは、セルフレスキュー。


参加されていた方は、ほとんどが全盲の方で、海には20年以上入っていない、という方も多かったです。

そういった方々の手を取って、浜辺の砂や、波を感じることから始めて、
レスキューチューブを使った浮き身や搬送、その他にも身の回りのものを使って、いかに浮くか、ということをみんなで考えてきました。


なかでも、私が一番うれしかったのは、全盲の方も含めてほとんどの参加者の方が波乗り体験をしてくれたことです。

ニッパーボードと呼ばれる、簡単な波乗り用の板での体験でしたが、
みんな本当に楽しそうに波に乗っていて、
うまく乗れた参加者の方に“今の感覚が『波に乗っている』ということですよ!”と教えてあげると、
“これは楽しいね~!本当に面白いよー!!”と元気に答えてくれて、本当に嬉しかったです。


海が大好きな自分としては、
20年以上も怖くて海に入れなかったという人が、笑顔で波乗りしている姿を見れたことは大きな喜びでした。



別に偏見を持っているわけではないけれど、
もし自分がいま全盲になったとしたら、こんなに明るく過ごしていけるだろうか。
こんなに積極的に色々なことに取り組めるだろうか。
余計なことかもしれないけれど、考えてしまいました。

あんなにも楽しそうに仲間と冗談を言い合って笑いあって、本当にすごいなぁ、と感服してしまいました。



自分もいつか、あんなふうに笑って、大らかに人生を過ごせるようになりたいです。




今日も元気に1クリック!!



(パトロール終了後のひと時)