宮沢りえ、イッセー尾形出演作品。
75分という映画としてはとても短いもの。
そして、今まで体験したことのない手法がたくさん。
まずは、ナレーションの量の多さ。
敢えて映像で見せないことで、観ているものの想像力が掻き立てられる。
そのナレーションは西嶋秀俊が声を出しているのだが、
何箇所か、役をしているはずの宮沢りえや、イッセーが一部を話す。
観ている方は、あれ?っと一瞬わからなくなるが、すぐに気づく。
そして、映像。PANが多用されている。
時間の経過を表していたり、場面転換として使われたり。
音楽は、坂本龍一。ピアノの響きがこれまたいい雰囲気。
内容は、明るい場面がほとんどなく切ないのだが、
こんな映画もあるんだ!と驚くこと間違いなし。
なんともいえない浮遊感を味わえる作品。
村上春樹の原作も読んでみよう。