Imachoの旅日記

旅好きImachoの旅日記を写真とともに綴っています!

東京 2016.5 (若冲展&ルノアール展)

2016年06月26日 | 日本
東京で1カ月だけ開催された「生誕300年記念 若冲展」
を見る為に東京に行ってきました
この若冲展、ものスゴイ人気で連日3~4時間待ち
ヒドイ時には平日で5時間待ちなんて日もあって
「どうしよう~行くの止めようかな・・・」と悩んだのですが 
「動植綵絵三十幅」を一度に見れる機会はそうそう無い
ということで、最終日3日前の日曜日に行ってきました
行って良かった~ ものすごく良かった~


2時過ぎに上野に到着して若冲展の会場東京都美術館に行ってみたら
なんと2時間待ち これは待ち時間が少ない
(連日4時間待ち、5時間待ちのツイッターを見ていたので
2時間は短いんです
もっと遅い時間に並び始めたらもっと待ち時間は短くなるはず
ということで、先に国立西洋美術館でやっている
「カラヴァッジョ展」に行くことにしました。




前回、買えなかった「法悦のマグダラのマリア」の絵ハガキ買いました
この絵は最近カラヴァッジョの真作であることがわかって
この展覧会が世界で初めての公開になるんです。
個人蔵の絵なので今後美術館で見れるかわからない絵なのでじっくり見ました
この時代に流行っていた法悦の瞬間の描いてます
恍惚とした表情をしていますが、これは悔悛の瞬間?です(多分)
絵ハガキではわかりませんが、絵の左上の暗闇に見えるところは
明るい出口のような丸い光が差していて
棘の冠がかかった十字架が描かれています。
カラヴァッジョが死ぬ間際まで手に持っていた3枚の絵の内の1枚で
ローマで恩赦を得る為に持っていた言われいるのでカラヴァッジョの
悔悛の気持ちが込められているんですかね。
テーマを見る人に委ねる絵です


何回見てもカラヴァッジョの絵はいいわ~
が、今回の本命は若冲   気持ちを切り替えて・・



3時半頃、カラヴァッジョ展を出て、若冲展に備えて
スタバでサンドウィッチとコーヒーを購入していざ出陣
列に並び始めたのが4時。
結構暑い日だったので列の途中ではお水を配ってくれたりしてました。
サンドウィッチを食べたりゲームをしたりしていたら
なんと5時には入れてしまいました



地下の展示室には、日本各地の美術館にある絵が展示されていて
今回初お目見えの「孔雀鳳凰図」の絵なんて孔雀と鳳凰の羽が繊細でいて圧巻でした~

1階は楕円形のフロアに一面「動植綵絵三十幅」が並んでました
この30枚の絵は京都相国寺の「釈迦三尊像」という
3枚の御釈迦様の周りを飾る絵として若冲が10年かけて描いたものです
相国寺にそのまま置いてくれていたらよかったんですが
明治時代に相国寺は経済的に厳しくなり「動植綵絵三十幅」を
宮内庁に売ってしまったんですよね~
そして今は宮内庁三の丸尚三蔵館のものになって
ほとんど見ることが出来なくなってしまってるんですよ・・・
「釈迦三尊像」は京都相国寺の承天閣美術館で毎年見ているので
そんなにスゴイとは思っていなくて。。
周りを飾る30枚の絵の方がとにかく圧巻です。
単眼鏡片手にすごい気合い入れてみましたよ



若冲と言えば鶏!!この絵でしょ~



たくさんいても、1羽でも2羽でもすごいです
絵ハガキだと細かいところがわかりませんが、こういうのを超絶技巧っていうんですよね。
ものすごく繊細でリアル描かれてます。



鳳凰の羽もただの白じゃないです。
テレビでやっていたんですが、絹地の裏側に黄土で描いて
表側に白で描くことで金に見える部分を作ってるそうです。




お花の花びらも同じ赤色でも裏から色をつけて表もつけたり
裏だけ色つけたりすることで色の濃淡が出来てるんです。



右側の牡丹の花の中心のめしべ部分もただの黄色じゃなく
細かく4~5色の色を丁寧に塗っているんです
(これもテレビでやってました)


他にも海の中の生き物とか30枚すべて
1枚1枚が丁寧で高度な技術を駆使して
描かれているんで見応え満点でした



2階にはアメリカのプライスコレクションの絵が展示されていたんですが
6時40分ぐらいで、館内は7時までということで、蛍の光が流れて
警備の人に追い詰められてる状態で・・・
プライズコレクションは何年か前に、福島美術館に見に行った時に
ゆっくり見れたんで今回は既に「動植綵絵三十幅」を見疲れていたのもあって
ちょっと早めに見て終えました。

お土産にはプライズコレクションの傑作
「鳥獣花木図屏風」の象さん手ぬぐい買いました
図録も欲しかったんですが、なんか重たそうだったんですよね・・・
なので、絵ハガキだけにしました。



伊藤若冲の絵って目で見ただけではわからない
細かい高度な技術で描かれているんです。
江戸時代の人が現代の技術でしかわからないような技を使って
描くって考えられないですよね
きっと若冲は未来の人でタイムスリップして
江戸時代に来て絵を描いたんだと思いますよ 私は
兎にも角にも、良かったです~
しばらく興奮が覚めませんでした



次の日は月曜日でほとんどの美術館をはお休みになるんですが、
国立新美術館は開いてたので「ルノアール展」見に行ってきました。



行ってビックリ
オルセー美術館のルノアール有名作品が全部来てました
パンフレットになっている「ムーラン ド ラ ギャレットの舞踏会」


「田舎のダンス」「都会のダンス」



「ピアノを弾く少女たち」



「ぶらんこ」



有名作品が全部きてたので、今パリのオルセーはどうなってるの
まぁ、テロで観光客が激減しているみたいなので出稼ぎの意味もあるのかな~
私は日本でこんなに見れてラッキーでしたけど 



帰り際、国立新美術館の次の特別展のパンフレットを見てビックリ
ヴェネツィアの「アカデミア美術館展」が開催されます~




なぜか、パンフレットの絵はアカデミア美術館ではなく同じヴェネツィアにある
サルヴァドール教会にあるティツィアーノの「受胎告知」ですが




6月にヴェネツィアに行ってまさに見る予定の
「受胎告知」が日本でも見れるなんてすごい感動~

この「アカデミア美術館展」は10月から
大阪でもするみたいなので今から楽しみです

今年はいろいろイタリア関係の美術展が多くていいわ~












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