ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の話他、幕末〜明治維新の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮などの話も。

今さら悩ましいデジタルで描くこと

2018年05月13日 | がんばれデジタル侍
CGで描くのが一般化したのはいつからかな。
私は最初にiMacを買ったのが、初期型ボンダイではなくて、ブルーベリーですから、2001年かそこらだと思います。
率先してCGに移行したんでなく、だんだん普及し始めたんで…て感じ。
iMacも今年20周年ですね。

そこから、まずはphotoshop5.0
紙にペンで描いて、スキャンしたものに、フォトショで彩色してました。
フォントで文字入れ自由にできたから、同人誌はまず表紙入稿をデジタルでやり、本文は紙原稿、
これがデータ入稿の最初でした。
パソコンでセリフ写植、印字プリントしたものを手作業で貼り込んでました。
それより前の同人誌は全てアナログでしたので、夏コミ合わせの原稿、早割入稿は締切が梅雨時と重なる時もあり、
雨の時は印刷所に持ち込むのも大変だったなあ、と懐かしいです。

データになると、MOやCD-ROMですから、雨濡れの心配はいらなくなりました。

それがしばらく続いた後、コミックスタジオ3.0の時に新しいMacと共に、本文もデジタル化。これが2006年位?
紙に描いて、スキャンして、スクリーントーンはデジタル化。
トーンを買いに行かなくて使い放題!安上がり。
初めて、本文もデジタル化しました。フキダシの形は今みたいに自由にできなくて、違和感ありありでしたが。
この時のフォトショップは7.0でした。

それからコミックスタジオ4.0へバージョンアップ。
この頃、同人誌から一旦手をひいて、携帯コミックに行きまして。
それで入った原稿料で、2011MID(弁当箱)Macを買いまして。
フォトショップもCS5になりました。ややこしい機能満載で、使いこなせなかったような…
今もまだ使ってます。
この頃もまだ、主線は紙です。
「REBORN 美神のカルテ」の背景、まだアイシーのパース定規でやってました。
デジタル定規より、誤差とか肉眼に近くて良かった気がします。

それからしばらくして、IT系でも広告漫画をやり始め(Webが多い)、
制作ツールはコミックスタジオ4からclipスタジオペイントになりました。
その前に出てた、イラストスタジオはとうとう買いませんでした。

ネームからペン入れまで、全てデジタル化。紙にはもう描かず、液晶タブレットです。下書きを消す手間も無くなりました。
今もう、印刷所にも編集部にも行く事なく、データをオンライン入稿なんですよね…。
私の投稿時代には考えらんない。東京まで行ってドンチャン騒ぎ、挙げ句テンション上げすぎて熱出して倒れてた日々が懐かしい(YOUは何しに東京へ?)

ですが、最近気になってます。

うーん(゚-゚)
合理化は仕事上、仕方なかったとはいえ…時代についていこうとしていたとはいえ…

だんだん、つまらなくなってる?のに気付いて。
いや単にもうお年寄りだから??

なんでだろう、キャラをスケブに手描きしている時は楽しいのに、いざ液晶タブレットペン持つと、イマイチな気がする。疲れてんのかなあ。
だんだん老眼ひでえわ…なのに、目にくる液晶ライト、モニタの光。
PC紫外線カットの眼鏡必須。

ずっと水彩でやってきて、でもそれではダメで。速さを求められて。
確かに合理化したし、とても便利です。ですが、何故なんだ。
単に「ノスタルジー」?

と言って、アナログに戻れるかというと、仕事についてはやる意味がない。

ザラっぽい感じの出るペンツール、どこまでも水彩に近い筆ツールも駆使すれば、本物のアナログでやる意味あるのか?という最近の技術革新っぷりですが。
現実的にアナログでは納品すらできません。高性能スキャナで読み込むにしても、どのみちデータにするのであれば…。
アナログはアナログ原稿として存在してなんぼ、みたいな気もします。


だけど、モチベーションをなんとかする必要がある…
もしかしたら自分のままで良いのなら、アナログの方が好きなのかも?
描いて楽しいのは、合理化してないやつなのかも?
なんて、うろうろしてたりします。

またスランプと試行錯誤の罠なんですね…


こういう、どうしようもない時は何度も経験してて、とても出せないクソむたいな落書きやその他でノート埋まったりしてます。

ちょっとアナログ画材出してみようかな。まだあったろうかねえ。
文明に慣れきって、何か本能みたいなのが退化する事はあるのかも。

電子書籍もいいけど、紙の本も
CGもいいけどたまにはアナログも。
(・∀・)イイかもね!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする