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【ウルグアイ戦】二次試験! 前半柿谷/後半豊田・大迫 工藤・山口・森重の投入を 8/6

2013-08-06 14:54:56 | サッカー

東アジア選手権の人選は必ずしも望ましい選抜とは言えなかったが、「コンセプト」が明確であったことを高く評価した。では、ウルグアイ戦の狙いはどうなのか。まだそれは見えてこない。新戦力発掘の一次試験(アジアレベル)に合格した選手たちに是非二次試験のチャンスを!

◇ウルグアイ戦は若手新戦力二次試験に

今回のウルグアイ来日の目的は、単なる「親善」ではない。熾烈を極めるワールドカップ南米予選に向けての重要な「強化試合」。ウルグアイは現在5位、アジアとの大陸間プレイオフの可能性すらある。南米予選突破のための強化とアジア対策の両面から重要な試合と位置づけ「真剣勝負」で臨んでくるはずだ。

ウルグアイは世界トップクラスのディフェンス力を誇る。東アジア選手権で結果を出した若手攻撃陣が世界標準で通じるかどうかを測ることができる絶好のチャンスだ。すでに前田についてはそこそこ通じることが分かっている。可能性と限界についても予測の範囲。であるなら、前田ではなく「豊田」「大迫」「柿谷」を使ってほしい。

岡崎についても同様、ぜひ「工藤」を試してほしい。

さらに、守備的ボランチとして「山口」も試してほしい。

ウルグアイはディフェンスだけではなく周知のように世界屈指の攻撃力も有している。ウルグアイの3トップはそれぞれ、「テクニック」「スピード」「高さ」「強さ」「決定力」、フォワードとして必要とされるすべての能力を兼ね備えている。「森重」が世界で通じるかどうかを見ることができるチャンスでもある。「吉田とのコンビネーションも機能するかどうかも見てみたい。長谷部がボランチを務めている時間帯に「森重」投入。

いずれもフル出場は難しいが、どこかで使ってテストしてほしい。

◇通じないことを体感する経験が若手を次のステージに引き上げる

ウルグアイという世界トップクラスのチームとの真剣勝負を体感できるという経験は、若きサムライたちの今後のサッカー人生を方向付けると言っても過言ではない。東アジア選手権という一次試験に合格したであろう「豊田」「柿谷」「山口」「森重」にウルグアイ戦という二次試験のチャンスを与えてほしい。さらに、一次試験の時間を充分に与えられなかった「大迫」にも追試の機会を与えてほしい。「豊田・大迫」が見せたツートップは攻撃のオプションとしてもバリエーションとしても捨てがたい。

もし彼らがウルグアイ戦に出場できたとしても、おそらく意図したようには仕事をさせてもらえないだろう。立ち上がれないくらい己の力不足を痛感することになるだろう。むしろなまじ通じて慢心するより、挫折感を味わった方が彼らの今後にとってはよいことではないだろうか。そこから這い上がって世界の壁をぶち破ってこそ真戦力となり得る。

◇レギュラー組

「個の力を高めて次は結果を出せるように頑張ります。」試合後のインタビューのお決まりのセリフ。レギュラー組は常に「次」があると思っている。自分は指定席を持っていると思い込んでいる。本番まであと1年を切ったこのタイミングでの若手の起用は、そんなレギュラー組とされる選手たちの目を覚まさせる良いカンフル剤にもなるだろう。

ザックの攻撃サッカーは柿谷の進化によって完成される「パスサッカーだけで勝てる時代は終わった」8/2

2013-08-03 14:25:55 | サッカー
チャンピオンズリーグでのバルサの敗退、コンフェデでのスペイン代表の敗退によってパスサッカーだけで勝てる時代が終わったことが証明された。手数をかけないで得点を奪う攻撃とのコラボレーションが必要。

パスを中心とした「ポゼッションサッカー」という遅攻と「堅守速攻」という速攻の融合がこれからのサッカースタイル。東アジア選手権での「柿谷」のパフォーマンスは、ザックの攻撃サッカー完成のためのワンピースを暗示してくれた。

ザックの頑固な性格については依然触れたが、ザックは性格は頑固であっても頭は柔軟であることを東アジア選手権の中で見せた。ザックがこの「柿谷」というワンピースをどう料理するか今後が見ものだ。

Sergio Levinskyは次のように語っている。(抜粋転載)

センターフォワードが重要な役割を果たしたバイエルンの攻撃的特徴もまた、バルセロナが抱える不安要素を浮き彫りにした。

 バルセロナとスペイン代表に欠けるもの。それは前線でライバルのセンターバックに脅威を与え続け、攻撃に深みを加えるセンターフォワードの存在である。

 アルゼンチンやコンフェデ杯のブラジル、ウルグアイといったチームは、高いボール支配率を必要とせず、ストライカーの能力を生かすことでバルセロナやスペインと同等、もしくはそれ以上に効率的に得点を奪うことができる。この事実は、バルセロナとスペインがセンターフォワードの役割を再考する必要があることを物語っている。

 バルセロナとスペインが改善すべき最も重要な課題は、ボール支配率の高さがゴール数に比例させることができていないという効率性の低さにある。ほとんどの試合でライバルを圧倒しながら、内容に相応しい結果が得られない。その原因は“9番”の不在にあると私は考える。スペインはコンフェデ杯で得点王に輝いたフェルナンド・トーレスを擁していたが、相手に与える脅威に関しては不十分だったと言えるだろう。

得点力と攻守の切り替えの早さが鍵
 これは私見ではある。だがバルセロナの輝かしいサイクルの中でも最高の強さを誇っていた時期には、センターフォワードのサミュエル・エトーがペナルティーエリア内に侵入し、チームメートにゴールへの道を切り開いていた。

 また、当時はトゥレ・ヤヤが攻守の切り替えにおけるスピードやパワーといった、現在のチームに欠ける要素を加えていた。

 いくら美しさに満ちた称賛すべきプレースタイルであっても、それらの課題を克服できなければ、ハイレベルなコンペティションでは完成度の高いライバルに対抗できなくなっていくはずだ。

 昨季すべてのタイトルを総なめにした上、グアルディオラとともに更なる進化を遂げようとしているバイエルン。そしてルイス・フェリペ・スコラーリが率いるコンフェデ杯を制したブラジルは、すでにそのことを証明している。

 ゲームの支配力の高さを得点力に結びつけ、攻守の切り替えスピードを増すことによってライバルのプレスを打破すること。それは“ティキ・タカ”と呼ばれる美しいプレースタイルを確立した2チームが取り組むべき、大いなる挑戦となるだろう。


私は、以前「柿谷」について、下記のように評した。

「柿谷」
まだ柿谷は世界標準の選手にはなっていない。Jトップレベルの選手が海外から呼ばれ移籍し、そこで彼らの才能・実力が問われる、世界標準かどうか。香川や本田や長友はその壁を突破したが、その壁を超えることができない選手たちも多い。柿谷のプレイはJで通用してもアジアではどうか、ましてヨーロッパの強豪国ではどうか?残念ながら今のプレイでは難しい。

柿谷はプレイスタイルは違うが香川とよく似ているように思える。香川は、サッカーをする環境つまり舞台のグレイドが上がるにつれ進化し続けてきたプレイヤーだ。香川はさらに進化するだろう。一見同じようなプレイスタイルをし続けて変わり映えしていないように見えるが、着実に進化している。柿谷も、どうも香川と同タイプのプレイヤーに思えてならない。

それは素質とセンスだろうか。より高いレベルの環境でプレイさせればさせるほど、それに比例するようにプレイの質が高まるタイプ。今は、Jレベルのテクニックしか発揮されていない。それで通用しているため。1日も早く世界という舞台に送り出してやりたい。そこで大いに通用しない経験をさせてやりたい。そうでなければ、彼の内に秘められた素質がセンスが開花することなく、小さくまとまってJという狭い世界の中で選手生命を終えることになってしまう。

柿谷のスピードは単なる直線的なものではなく、「テクニック」「クリエイティブィティ」のスピードと表現したらよいのか、表現力に乏しいのでうまく言えないが、そんな独特なものを持っている。なので、香川や本田と同様、なるべくゴール近くでつまりセンターでプレイさせてやりたい。香川や本田がどうしても真ん中真ん中を突こうとするのは、溢れるアイデアと閃きがそうさせてしまうから。柿谷にもゴールに近いセンターで閃きと創造性を表現させてやりたい。それも世界という舞台で。

課題だったメンタルもどん底から見事這い上がってきたのだから問題ないだろう。きっと柿谷は日本の窮地を救ってくれるそんな存在になってくれるはずだ。ワンダーボーイ候補。



まだまだ柿谷はJリーグレベルで世界標準には達していない。と見ている。しかし、長友はどうであったか?本田はどうであったか?香川はどうであったか?柿谷のようなタイプの選手は、ステージの高さに応じて成長ではなく進化を遂げる選手。充分期待できる。

柿谷の非凡な面は実際に彼とプレイしてみなければ体感できないと思うが、プレイの中に遅・速があり、硬・軟がある。初めて対戦する相手にとっては彼を捕まえるのに苦労するだろう。ワールドカップのような短期決戦向きの選手だ。

パスを中心としたポゼッションサッカーに、柿谷・香川をワントップに起用しての速攻によってザックの攻撃サッカーは完成される。特に柿谷は、パスサッカーも器用にこなせる才能も持っている。試合の流れ、対戦相手によって、さらにポジションチェンジも含めて巧みにパスサッカーを中心とした遅攻と手数をかけない速攻とをコラボすることができる。

もしこの攻撃スタイルが完成すれば、「攻撃」に関してザックサッカーは世界を驚かせることができるだろう。

東アジア選手権を終えてA代表招集選手は? 7/30

2013-07-30 15:15:49 | サッカー
東アジア選手権は「A代表のサブのサブを選出」することが目的。東アジア選手権に出場した選手たちのパフォーマンスから、東アジア選手権に限定して独断と偏見をもってその評価をしてみた。ただし、その評価はザックの求めるサッカースタイルに合っているかどうかという基準で試みた (柿谷のみその基準を超えての評価) 。

同時に、上記を踏まえて今後A代表に招集される新戦力候補を占ってみた。

◇ 東アジア選手権全体を通じての評価

① レギュラー候補・・・柿谷

② サブ・・・西川・高橋・豊田・森重

③ サブのサブ・・・青山・山口・徳永・大迫・工藤

④ サブのサブ次点・・・齋藤・山田


◇ A代表招集切符

東アジア選手権の選手評価がそのままA代表のレギュラーとしてあるいはサブとして合格したわけでは決してない、あくまでも『候補』に過ぎない。東アジア選手権の目的はA代表の「サブのサブ」の選出。今後この中から何人かがA代表に招集され篩い(ふるい)にかけられる。

誰がA代表に招集されるかは、東アジア選手権での活躍ではなく現A代表のお家事情による。コンフェデ参加によって現A代表の問題点が浮き彫りにされた。まずその補強というポイント。さらに通用した部分の更なる強化というポイント。そして、それらを盤石にするための選手層に厚みを加えるというポイント。その3点からの招集となる。

① 守備力の強化 ② 攻撃力の強化 ③ 選手層を厚くする の3点で考えてみた。


① 守備力の強化・・・森重・徳永・山口(青山)

森重

手薄なディフェンダー陣にはチャンスがある。招集切符候補一番手。吉田をはじめとするA代表メンバーとのコンビネーションが次のテスト。

徳永

サイドバックは長友・内田・両酒井がいるが、この4人はいずれも攻撃を得意とする。これまで、守り切らなければならない局面でのこのポジションでの守備としての駒不足を何度か見てきた。その意味合いで、高さでも貢献できるユーティリティープレイヤー「徳永」をベンチに置いておくことは重要だ。運動量が要求されるポジションの特性、ケガその他アクシデントに備えるなども考え合わせると層を厚くする意味合いもある。

山口(青山)

細貝が調子を落としているポジション。守備的ボランチ、ここにも守備の強化の必要性を感じる。Wボランチ両ボランチとも90分通しての落ちない運動量が要求されるが、特に守備的ボランチはディフェンスに問題を抱える現A代表にとって極めて重要である。動き回れること、最終ラインまで入り込ませない高い位置での積極的ディフェンス。シュートにつながる決定的なパッサーへの足元への体を張っての素早いアタック。東アジア選手権韓国戦の評価で「山口」を高く評価したが、「山口」の評価の40パーセントは実は「青山」の貢献にある。柿谷にラストパスを出した「青山」の視野の広さも捨てがたい。総合的に見てあるいはザックの求めるサッカースタイルから見て「青山」の貢献度も大きい。ここは「青山」が選ばれても不思議ではないが現A代表のディフェンス事情からひとりを選ぶとすれば「山口」。

残念ながら最大の補強ポイント守備陣に、攻撃陣ほど候補者が見つからなかった。

② 攻撃力の強化・・・豊田・柿谷

豊田

サイド、トップ下はタレント揃いで激戦だが、ワントップには食い込める余地、強化の余地がある。ザックの求めるサッカーを忠実に具現している前田と同様のパフォーマンスができることを東アジア選手権で見せた。

柿谷

前田、豊田とは違ったタイプのプレイができる。攻撃のオプションを増やすうえで「攻撃力」の強化に貢献できる。コンフェデのブラジル戦、東アジア選手権の韓国戦のように、ハイプレスをかけられたとき守りきることで精いっぱいの日本のディフェンス事情。韓国の決定力のなさに助けられたが強豪国相手であれば確実に失点しただろう。かと言って、日本のディフェンスに押し返せるだけの力は未だない。だとすると、カウンターから少ないチャンスで得点するという攻撃のオプションを持っておく必要がある。ハイプレスをかけてくる相手に対する先発起用として、決定力を見せた「柿谷」さらに「大迫」といったオプションは必要であると考える。前線からのプレスというザックの戦い方にはフィットしないが、知恵者のザックは「柿谷」の活路をうまく開くのではないだろうか。

「豊田」・「柿谷」ともA代表の招集切符を手にしたに過ぎない。あくまでも『候補』。今後A代表の選手たちとのレギュラー争いが待っている。前田を蹴落とさなければレギュラーの座はない。また、うしろからは大迫・杉本(セレッソ)・李も追いかけてくる。大久保・佐藤などのベテラン勢、永井・指宿などの海外勢もいる。

③ 選手層・・・工藤・青山(山口)・大迫

工藤

岡崎と同じようなプレイができるということで、岡崎が出場できない場合に備えて選手層を厚くする狙い。

青山(山口)

ボランチの選手層を厚くする。山口が先に招集切符を手に入れると読んだが、「青山」が先になっても不思議ではない。柿谷先発カウンターオプション攻撃をザックが選択した時、視野の広いロングパスの得意な「青山」は生きる。

大迫

東アジア選手権もう1試合「大迫」のプレイを見たかったと思わせただけに、今後A代表招集の可能性を残した。攻撃力の強化、攻撃のオプションを増やす両面から柿谷・豊田と同等のチャンスを与えてほしい。


「齋藤」・「山田」もそれぞれ素晴らしいアピールをしてくれたが、いかんせんこのポジションは競争が激しい。A代表メンバーに加えて、宮市・大津・永井・松井の海外組。大久保・小林(フロンターレ)・南野・原口などJリーグ勢もいる。狭き門だ。


◇ A代表招集切符まとめ

A代表招集切符一番手

「森重」「徳永」「山口 (青山)」「豊田」「柿谷」

A代表招集切符二番手

「青山 (山口)」「大迫」「工藤」

次回A代表に呼ばれる選手は、現A代表の招集可能性如何にもよる。例えば、岡崎が招集できない場合は二番手の「工藤」が招集されることもある。

韓国戦からA代表当確の選手は? 7/28

2013-07-29 14:56:39 | サッカー

東アジア選手権は「A代表のサブのサブを選出」することが目的。韓国戦に出場した選手たちのパフォーマンスから、韓国戦に限定して独断と偏見をもってその評価をしてみた。ただし、その評価はザックの求めるサッカースタイルに合っているかどうかという基準で試みた。

カテゴリーをA代表の ①レギュラー候補 ②サブ ③サブのサブ 3段階に分けてみた。

① レギュラー候補

文字通りA代表のしかも控え選手ではなく先発組に入れる選手。

② サブ

A代表レギュラーの控えに入れる選手。

③ サブのサブ

人数枠の都合から23人枠からは外れるが、レギュラーやサブが出場できない場合に替わって登録される可能性のある選手。サブ組のパフォーマンス次第では入れ替わって昇格できる可能性を持った選手。


① レギュラー候補・・・柿谷

「柿谷」

このカテゴリーにようやく入ってくる選手が現れた。韓国戦の注目点として 「柿谷」「大迫」がザックの抱いているワントップのイメージ「ビヤホフ」的を打ち破ってでも起用したくなるパフォーマンスを示せるのか?ということを挙げておいたが、大迫は出場の機会に恵まれなかったが、柿谷は見事にそのチャンスをものにした。韓国は点を取ることに特化して前がかりに攻めてきたためキーパーとディフェンダーの間に大きなスペースができていたというラッキーな点もあったが、中国戦で4点目を決めきれなかった甘さを払しょくしてのゴール、終了間際のワンチャンスをミスルことなく決め切って勝利を決定づけたゴール。いずれも、A代表のサブの資格を確定したパフォーマンスと評価できる。ただし、まだアジアレベルの戦いで結果を出したに過ぎない。今後A代表に招集され、アウェーの試合に出場しての「前田」とのレギュラー争いが待っている。以前「柿谷」について[東アジア選手権] フォワード  大久保・柿谷・永井 7/11 で次のように書いた。

「柿谷」
まだ柿谷は世界標準の選手にはなっていない。Jトップレベルの選手が海外から呼ばれ移籍し、そこで彼らの才能・実力が問われる、世界標準かどうか。香川や本田や長友はその壁を突破したが、その壁を超えることができない選手たちも多い。柿谷のプレイはJで通用してもアジアではどうか、ましてヨーロッパの強豪国ではどうか?残念ながら今のプレイでは難しい。

柿谷はプレイスタイルは違うが香川とよく似ているように思える。香川は、サッカーをする環境つまり舞台のグレイドが上がるにつれ進化し続けてきたプレイヤーだ。香川はさらに進化するだろう。一見同じようなプレイスタイルをし続けて変わり映えしていないように見えるが、着実に進化している。柿谷も、どうも香川と同タイプのプレイヤーに思えてならない。

それは素質とセンスだろうか。より高いレベルの環境でプレイさせればさせるほど、それに比例するようにプレイの質が高まるタイプ。今は、Jレベルのテクニックしか発揮されていない。それで通用しているため。1日も早く世界という舞台に送り出してやりたい。そこで大いに通用しない経験をさせてやりたい。そうでなければ、彼の内に秘められた素質がセンスが開花することなく、小さくまとまってJという狭い世界の中で選手生命を終えることになってしまう。

柿谷のスピードは単なる直線的なものではなく、「テクニック」「クリエイティブィティ」のスピードと表現したらよいのか、表現力に乏しいのでうまく言えないが、そんな独特なものを持っている。なので、香川や本田と同様、なるべくゴール近くでつまりセンターでプレイさせてやりたい。香川や本田がどうしても真ん中真ん中を突こうとするのは、溢れるアイデアと閃きがそうさせてしまうから。柿谷にもゴールに近いセンターで閃きと創造性を表現させてやりたい。それも世界という舞台で。

課題だったメンタルもどん底から見事這い上がってきたのだから問題ないだろう。きっと柿谷は日本の窮地を救ってくれるそんな存在になってくれるはずだ。ワンダーボーイ候補。


海外移籍を伴って「成長」ではなく「進化」を遂げる可能性のある選手。コンフェデ杯のブラジル戦のようにハイプレッシャーをかけられどうしようもなくなった時、1本のロングボールに合わせワンプレイで試合の流れを変えてしまうそんな期待を抱かせてくれる。ブラジル代表のネイマールのように。


② サブ・・・西川・豊田

「西川」

中国戦に引き続き先発。落ち着きがありしかも積極的なプレイを示した。的確な指示、声もよく出ていた。試合の流れをよく見極め、ディフェンダー陣を落ち着かせた。

「豊田」

終了間際の出場だったが、A代表のオーラを背中に感じた。数分間の出場だったが、攻守に存在感を示した。「豊田」がディフェンスに入ると高さに安心感が持て、アタッキングサードに入っていくと相手ディフェンダーは彼に引きつけられる。そこに柿谷・大迫などが絡むと得点の可能性が大きくなる。世界に活躍の場を広げることによってさらなる成長を遂げられる選手のようだ。

③ サブのサブ・・・山口・徳永・森重

「山口」

「山口」の評価を韓国戦まで待っていた。韓国が前がかりに攻めてくることが予想され、韓国戦は中盤の勝負と見ていた。前から前からフィジカルにものをいわせて仕掛けてくる怒涛の攻撃に対して「山口」がどう対応するのか、韓国戦は世界との戦い強豪国との戦いを想定して評価できる機会と楽しみにしていた。相手の前に立ちはだかってコースを塞ぎタックルに行かないディフェンスの仕方が日本スタイルになってきているが、それはもう時代遅れ、ボールを奪取する攻撃的ディフェンスも組み合わせるのが強豪国の標準、それができるのが「山口」のように思える。今後のA代表アウェーでの戦いでも通用するかを見ていきたい。

「徳永」

[東アジア選手権] ツインタワー闘莉王・栗原 アンカー米本 サイド槙野・徳永 GK林 7/8で推薦。地味ではあるが、「サブのサブ」にふさわしいユーティリティープレーヤー。高さもあるので、「駒野」より重宝なのでは。

「森重」

以前は集中力を欠いてチョンボをしでかす不注意さがあったが、中国戦も含めそこに気を使ってのプレイに終始していた。そのためミスが少なかった代わりに彼らしい積極性も見られなかったことに物足りなさを感じた。しかし、今の日本代表の置かれている守備の状況を考えると致し方ないような気もする。吉田との組み合わせを是非見てみたい。

オーストラリア戦からA代表当確の選手は? 7/26

2013-07-26 16:41:39 | サッカー
東アジア選手権は「A代表のサブのサブを選出」することが目的。オーストラリア戦に出場した選手たちのパフォーマンスから、オーストラリア戦に限定して独断と偏見をもってその評価をしてみた。ただし、その評価はザックの求めるサッカースタイルに合っているかどうかという基準で試みた。

カテゴリーをA代表の ①レギュラー候補 ②サブ ③サブのサブ 3段階に分けてみた。

① レギュラー候補

文字通りA代表のしかも控え選手ではなく先発組に入れる選手。

② サブ

A代表レギュラーの控えに入れる選手。

③ サブのサブ

人数枠の都合から23人枠からは外れるが、レギュラーやサブが出場できない場合に替わって登録される可能性のある選手。サブ組のパフォーマンス次第では入れ替わって昇格できる可能性を持った選手。


① レギュラー候補

該当者なし。

② サブ・・・高橋・豊田

「高橋」は中国戦に引き続き安定感を感じさせた。落ち着きがあり全体のバランスがよくとれ、視野が広く確実なプレイを見せた。オフザボールの動きも良くポジション取りに優れていた。キックエンドゴー、ボールのもらい方がうまい。難を言えばさらに攻撃的に前へのボールの配給がほしかった。

「豊田」、高さと強さのあるプレイヤーというイメージが強かったが、それに加え短期間にザックの指導と求めに対応できる器用さと頭の良さを見せた試合だった。ディフェンダーの死角に入る動き、周りにシュートコースを作る動き、ハイプレス、ポストプレイ、ゴールに向かう貪欲さ、裏を取る動きなど、前田には及ばないもののこれほどの短期間にザックの求めるワントップのプレイができるというのは大したものだ。オーストラリア戦に限って言えばハーフナーに替わってサブに入ることができる。

③ サブのサブ・・・齋藤・大迫

「齋藤」は彼らしい個人技でアピールした。「気概」を感じた。ただし、A代表には「乾」「清武」「香川」「本田」と一級品のドリブラーが揃っているため、今のところこのカテゴリー。先制点を奪った点は評価が高いが、さらに貪欲に彼らしいプレイを2本3本と見せてほしかった。

「大迫」は普段決定力に物足りなさを感じていたが、オーストラリア戦では見事に決定力を示した。特に同点にされた直後の得点はこのカテゴリー入りの決定打となった。トップ下では機能しなかったため、やはり「大迫」もワントップを競う一人と考えられる。これまでザックが求めてきたワントップ像「ビヤホフ」的なタイプではないため、「柿谷」同様A代表入りは「?」というところ。

したがって、ハーフナーに替わる前田の「サブ」としてA代表入りは「豊田」が最も有力。もしザックがワントップに「前田」とは異なるタイプのワントップをオプションとして持つという考えに変われば、「柿谷」「大迫」「工藤」も浮上する。

また、オーストラリアのように中盤をとばしてロングボールを多用する相手には、「豊田・大迫」で見せたツートップも面白い。より近いところで二人がプレイすることによって時間をかけずにフィニッシュにもっていける。組み合わせとしては「前田(豊田)・香川」「前田(豊田)・本田」「前田(豊田)・柿谷」「前田(豊田)・大迫」「前田(豊田)・永井」。サイドからのクロスに対しても二人いればマークが難しくなるはずだ。


◇ 中国戦・オーストラリア戦を終えて

① レギュラー候補・・・該当者なし。

② サブ・・・西川・高橋・豊田

③ サブのサブ・・・工藤・柿谷・齋藤・大迫


◇ 韓国戦の注目点

あと一試合と迫った韓国戦の興味は、

2試合を通じて最も強化が急務とされ入り込める余地のあったディフェンダー陣に①②③のカテゴリーに名前の挙がる選手はいなかった。中国戦でA代表落ちの不甲斐ないパフォーマンスを見せた栗原がサブの資格を再取得できるのか?森重がサブのサブに入れるのか?槙野・森脇・駒野はどうか?

さらに、2戦を通じて細貝を脅かす「ボランチ」にも新しい名前が挙がって来なかった。サブのサブとして山口・扇原が滑り込めるのか?

右サイド争い、工藤と齋藤の軍配は?

A代表ワントップサブのポジションを「豊田」が確定させるか?
「柿谷」「大迫」がザックの抱いているワントップのイメージ「ビヤホフ」的を打ち破ってでも起用したくなるパフォーマンスを示せるのか?
(先発考えると、オーストラリア戦でフル出場した「大迫」「豊田」は途中投入の可能性しかなくアピールが難しい。)

トップ下「高萩」のパフォーマンスはどう

◇ 韓国戦先発予想

韓国戦は勝ちに行くというより引き続き「テスト」。全体としてはフィジカルコンディション優先の起用となる。森脇と駒野はコンディションの良い方。高橋は合格なので青山と扇原にチャンスを。()内は交代要員。ただし、コンディション次第なので、()が先発する場合も考えられる。

林 槙野・森重・栗原・駒野(森脇) 青山 (扇原)・山口 原口(山田)・高萩・工藤(齋藤)  柿谷 (豊田)