goo blog サービス終了のお知らせ 

中高年女子の ひとりあそび

人生の折り返しも過ぎ、待っているだけじゃやりたいことの半分もできずに終わっちゃう(泣)。
だから出掛けようよ、一人で!

読んだ本13(忘備録)

2014-10-17 13:45:22 | 








私が子供の時はテレビで毎日のように映画が流れていた。
映画の質は二の次三の次というか
手当たり次第に流してたようなラインナップだった。

あの頃見た映画で、たまに流れる名画以外にというか、
それ以上に心に引っ掛かりを残した色んな作品。
「なんでこんなストーリーなんだ?」とか
(子供だからでもあるが)「いったい何を伝えたいのか全く不明!」とか
「こんな映画にお金払う人いる?」とか。

そんな意味合いでトラウマを残した映画についての解説集。

1960年、70年、といった古いものばかりで
紹介する作品のストーリー、映画が作られたサイドストーリー、またはこの映画にインスパイアされて後年作られた作品。
出演した俳優のその後の人生やら置かれていた状況やら、
一つの作品からも語られる内容は多岐に渡る。

「エクソシスソ」の原点となった「肉体の悪魔」
松本零士にあのメーテルを作り出させた「わが青春のマリアンヌ」
人の愚かさ・醜さ・弱さから目を逸らさず
正常と異常の垣根の脆さに不安感を与える作品、全25編。

いやぁ~~。面白かった。











2007年。東京六本木の一等地に建つ古びたコンクリートむき出しの5つのビル群。
周りの華やかさと一線を画す廃墟然とした異様な一角。
1973年に芸能人らを含めた錚々たるメンバーでオープニングレセプションを飾ったビルの成れの果てだ。

そのビルのオーナーであり、日本の戦前戦後を自分の腕力と才覚のみで成り上がって
児玉誉士夫と共に日韓の政界の裏を暗躍した男。
政治と裏社会が表裏一体で日本を動かしていた時代を走り抜けた一人の男の栄華と凋落。

国も過去があって今があるから
一度間違えた判断が生涯の傷になってしまうのは人の人生と同じなんだなぁ。
国のリーダーにはノーミスで頑張ってもらわねばっ!










「あおぞらビール」「ゆうぞらビール」を書いたあの人の本。
荒唐無稽の青春というか、大人子供のハチャメチャを愉しむ作者の東京紹介本。
勿論誰もが知ってる東京の名所巡りの筈もなく
東京に取り残された各駅停車しか止まらない様な哀愁漂う町を探検。
昭和の匂いがする純喫茶や、「なんだこりゃぁ~?」って品を置いてるお店。
役に立つとは言い難い「お宝」を手に入れ
B級な地元フードに舌鼓を打つ脱力&オモシロ観光本。
この本の町に必ず行ってみる!と決意した。(クスクス


この方があの吉永小百合の映画「ふしぎな岬の物語」の原作者。
それも読まなきゃ!










私は地理も覚えられず日本史もからきし頭に残せない。
それを誤魔化すために「地理も日本史も興味ない!」と大人げなく逃げの大見えをきっていたが
これは面白かった。頭に残った♪


『第一章 関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐに江戸に戻ったか』

秀吉に江戸転封命令を受けて下った関東平野はその頃平野などではなく
利根川、渡良瀬川、荒川によって作られた巨大な湿地に過ぎなかった。
が、その湿地の下に広がる肥沃な土地を手に入れたならば
莫大な富(米)を手に入れることができると判断した家康は
入り江を埋め立て、大規模な河川工事を行い川の流れを変えることに着手。
そのさなかでの先の勝利に、彼は手に入れかけた権威を確固たるものにするよりも
地元の地盤固めを優先した。
家康こそ日本史上最大の国土プランナーであった。

とか、

歌川広重の絵を芸術としてではなく当時の緻密な写真として捉え
そこにある見過ごしそうな描写から地形が歴史に与えた証拠を見つけて検証したり。

『なぜ吉原遊郭は移転したのか』
『なぜ徳川幕府は吉良家を抹殺したか』
『日本文明を生んだ奈良は、なぜ衰退したか』
とか、とか。

米を塩を手に入れることが富で力であり、
巨大な交通網が発達している今と違い人の足と馬と舟が交通の手段だった昔
人々の全てに大きく影響した当時の地形から日本の歴史を紐解く全18章。

これも面白かった♪






読んだ本12(忘備録)

2014-08-19 11:13:50 | 





もうこれしか出来ることないしね....(シクシク









猫鳴りっていうのが造語かどうかは不明だが
猫が喜んでゴロゴロ言うのを指すらしい。


夫が50も過ぎてから思わず恵まれた第一子。
その命はこの世に生まれる前に失われてしまった。
心と体に空洞を抱えた主人公の家に、
傷ついた生まれたばかりの子猫が迷い込んでくる。

当然このまま飼うのかと思ったら
「確実にカラスに狙われるように」と畑の真ん中に捨てに行き
奇跡のように舞い戻った子猫を更に戻れないほど遠くに捨てに行く念の入りっぷり。

読むのが苦しい始まりでした。
結局飼われることになった長じて巨猫となる「モン」と
猫を飼うきっかけとなった不思議な少女アヤメ。
アヤメと同じく、機能不全な家庭の中で心の巣食う闇に飲み込まれそうな行雄。

歳を経て、
最後を迎えるモンの姿に人生の終焉へのありようを見つける主人公の夫藤治。


猫なんか全然話の中心には居ないんだけど、猫いてこそのストーリーでした。








彼女の時代劇も好きだし、ホラーも好き。
なので大好きな一冊になった。
本当に恐い江戸不思議話集。





以前に読んだ「あおぞらビール」の続き。
続きと言うか同じエッセー。

椎名誠ばりの自然相手の馬鹿遊びに冒険というか放浪、
そしてキャンプにかっ込むビール!

ややっ、いいなぁ~~。
私もおじさんに生まれ変わるのが楽しみ♪






勿論朝ドラの大ファン。
本好きな方にお借りした一冊。

読んでみると花子に、当時で言うならありがたい身の丈以上の教育を施したお父やん。
決してあんなに家族思いの人なんかじゃなくて
まぁある意味不幸の根源だった点や、
花子の結婚もテレビの内容とはかけ離れてる点とか。

何が爽やかをモットーとする朝ドラにとってタブーなのかが逆に分かり易かった。

人生はやはり光と影が一体になってるのね。





この本もお借りしたもの。
白蓮の人物像も「ああいう風に美化」してからドラマに乗るのね。

今とは時代背景が全く違うから
生まれ育った階級で培われる価値観とか優越意識からくる尊大さは
性格うんぬんとは違うんだろうけどね。

でもやはり、基準はかわれど、美人は美人♪
綺麗だぁ~~と写真に見入る。












読んだ本11(忘備録)

2014-07-28 08:55:13 | 


やはり一気に読みました。


















一度読んだことあったYO!


第5部の前半で気づく。The 残念脳.......(シクシク
所々既視感があるのはあったんだけどね....(シクシク








数々の時代を生きた女性35人の人生のあらすじ。
興味を持った人を見つけたら
その本格的な自伝やら小説やらを読みましょう的な。



天童荒太の件が残念過ぎてやる気に欠ける忘備録......









読んだ本10(忘備録)

2014-07-10 16:30:10 | 



なんだか既に記録を残すよりも先にBOOK-OFFに売ってしまった気がする.....
忘れないよう記録するつもりが、その事すら忘れるお年頃になったのね。(フッ








戦後アメリカを目標に個人主義路線を突き進んできて
必要な人間関係まで無くしてしまったと思っていたけど
違うのね。



ニューヨークはこんなにお節介でドスドス人に踏み込んでくる人に溢れているんだ。
ビックリ。

カフェでパソコンに原稿を打ってたら
「どれがあなたに似てるかしら?」と数枚の絵を差し出して声を掛けてきたら見知らぬ婦人。
なんでも勝手に似顔絵を描いてたらしい。
選べば選んだで
「どこが似てると思ったの?」から
「ずっとパソコンに打ち込んでるけど、何をしてるの?」。
作家だと分かると
「そうだと思ったわ!あなたにはその才能があるもの!」まで
日本では考えられない位他人との垣根が低い。

現地に住んでいる日本人が味わう色んなエピソードと
それに関する英語をワンフレーズ付けたエッセー集。




ニューヨークにフリー旅行をした家人(若い♀)が
「本当に、ニューヨーク最高!」
と五月蠅いので、興味が抑えきれなくて買った一冊。

ウムム。一度行ってみなくては!
(予算のアテなんてカラッキシないけど)








この人の作品は大好き。
荒唐無稽な設定に早い展開。

ギャンブル好きでいい加減だけど、嘘を吐いてもなんとなく本当のことに聞こえてしまう父その1。
大学の教授で博学卓識な父その2。
スポーツ万能で、戦う基本を教えてくれた学校教師の父その3。
容姿端麗で、女性の機微について教えてくれた、生まれついての女たらしの父その4。
その4人とも虜にして結婚した母から生まれた主人公が遭遇する事件。
色んな方面に長けた父の御蔭で導かれる彼。
もはや無敵ですな。

やはり面白かったです。








何も申すことはありません。
垂涎物です♪










だんだん暗くなってきた。本性剥き出しね。(フフッ

舅姑、さらにはその上の祖父母に、その上の曾祖母。
おまけに義理の弟妹までくっついた男性とお見合い。
当然義理でお見合いするだけで断るつもりだったが
会ってみると明るく思いやりの満ちた信じられないほど理想的な家族だった。
更に豊かな経済力もあり何不自由ない暮らし、
夢と希望と自分の幸運に酔いしれて結婚を受託する。


が、近所で起きた心中事件にこの家族が関係しているのでは...
との疑惑が生じてから狂う歯車。


「家族は宗教」


どんな家族もその家庭独特のルールに縛られてる。
ここには法は及ばないから正しいかどうかなんて関係ない。
善悪の判断もここで育まれる。
その極端なお話。

怖いね。








で、これ。
彼の作品は「永遠の仔」を読んでド~~ン↓となってしまった以来
実は読んで無い。
物凄く素晴らしい構成と文章なんだけど、
知らない方が幸せな現実を知ってしまった苦しみで心が沈む。


やはり夢中で読みました。
全5作。きっと凄い勢いで読むんだろうな....


きっと10才は老け込むな....(シクシク

あぁ、そしたら寿命か。(クスクス










読んだ本9(忘備録)

2014-01-31 07:52:59 | 


流石にもう全然覚えていないのだけど、
間違ってまた同じ本を買ってしまわないために

更には間違って同じ本を又読んでしまわないために

更に更には、間違って又読んだことに最後まで気づかなくて
スッゴク情けない思いをせずに済むために
残しておく。






息子から「お年玉」と言って貰った物。
彼が私に本を買う時の基準はただ一つ
「分厚いこと」(フフ


映画もヒット中とかでこれを知らない人はまぁ居ないんだろうな。

元々戦争物は好きじゃないし、プラモデルとかも作らないしで
耳慣れない単語に躓く。
「九六艦上戦闘機」「一飛曹」「一式陸攻」ムムム。


フリーライターの姉が特攻で死亡した実の祖父の話を掘り下げたいと言い出した。
司法試験浪人中とはいうものの、情熱を失ってニートもどきになっている弟をアルバイト代わりに
かつての戦友に話を聞いて回る。

話を聞きすすむにつれて炙りだされる「海軍一の臆病者」と評された人物の真の姿。
そして家族の秘密。


涙を堪えられなくて、電車内での読書は諦めました。

特攻や人間魚雷「回天」や「桜花」という狂気じみた作戦を実行したかつての日本。
絶対に成功するものじゃないのを分かっていながら作戦に真面目に従った兵士。
何よりもやりきれないのが、
そんな無茶苦茶な計画をたてた軍本部が「あんな」組織だったということ。
いや。
軍の大学を出た時の成績が優秀だったというだけで軍を率いていたエリート軍団。
現場も痛みも知らないからこそ
人の命を紙切れ以下に扱うような、
漫画みたいにふざけた作戦を立てれたんだろうな。

ちょっと出来過ぎか?って最後だったけど
泣けた!泣けた!










新田次郎と浅田次郎を間違えて買ったの巻。

明治28年に正確な気象予報の為に初めて冬の富士山で気象観測をした男の妻の実話。
冬の富士で過ごすなんて考えられなかった時代
装備も何もない中、愛情故厳冬期の富士山に登った彼女。
反対しかされない環境で、
着物で冬山に登るにはどうすればいいかから始まる試行錯誤。

いやぁ、凄いなぁ。






官九郎だか誰だかのお勧めポップが貼ってあって
「超絶ギミック!」とあったのに釣られて購入。

私生活をベールに包んだまま亡くなった稀代の日本画家。
その彼が経営していた冴えない民宿「雪国」。

この画家は何者で、何故この民宿にこだわり続けたのか。


ギミックってなんだろう。


まるで小学生が作る
「良い人の所に殺人犯がくるんだけど、実はいい人は悪い人でその人に殺人犯やれちゃって、
でも良い人の隣のいい人は実はもっと悪い人で、その人が今度....」

っていう、なんだそりゃぁ的な要素たっぷりでした。








「博士の愛した数式」の作者。
チェスって分かったら楽しいんだろうなぁ。
でもその数式のような奥深さを理解しきれる頭がもう無いな。絶対。










「1%vs99%」の本家本元アメリカ。
国の作る法律とか政策がいったい「誰」の為なのか疑問に感じることがあった。
本当に「国民」のため?って。

でも、納得。
それらは1%の富豪が牛耳る巨大産業の為に作られてるのね。
そこには何が正義とかの指標は無くて
あるのは搾取する国と人を求めて更に肥えていく
自分たちの為だけに事業を成長させるという欲望のみ。

読み進めて寒気がした。

TPP反対!お願い!