ビートルズのリーダー格。ビートルズはジョンレノンに始まってポールマッカートニーで終わったと朝日新聞のある記者は評したが言い得ていると思った。
レノンがビートルズ発足時から実質的リーダーだったが、そのようにふるまわなかった。他の3人のメンバーと平等に行動した。そう彼は社会主義者だったと思われる。彼の作って歌った詞と楽曲の数々からも導かれる。わたくしから言えば彼はロックンロール社会主義者だ。
それがニューヨーク市の住んでいたダコタマンション玄関前で1980年に射殺された理由だ。
わたくしはずいぶん過去に音楽之友社刊『ジョン・レノン』レイ・コールマン著を通読したのだが、犯人マーク・チャップマンはCIAの陰謀によって動かされたのだと確信した。
当時レノンは元ビートルズの大富豪として、米国の弱小社会主義者たち、もしくはその組織に巨額のカンパ資金を寄付していた。その行為が米国の体制内右翼の逆鱗に触れたのだ。その感想を以前の職場の上司にもらしたがそれは違うと明確に否定された。その論拠が思い出せない。あの上司とはわが本意ではないのによく対立していた。
レノンは紛うことのない音楽的天才で自作の詞曲をギターで弾き語りした、他のメンバーと共にバンド活動で。ポールマッカートニーという、これまた天才作曲家との共作が有名だが、彼単独でも名曲を作っている。imaginが代表曲か。そのかもしだすメロはシンプルだがしっとりとして聴く人の感情を魅惑する。
しかも彼には文学的才能も見られる。わたくしの英語の教養など高が知れているのだが彼の歌詞を読むと感心できる。nowhere manとかhelpとかstrawberry field foreverとかhey bulldogとかin my life ,girl等。それに反してポールの歌詞は判読しにくい。彼は英語特有の浅学の日本人では理解しにくい表現をする。
いやレノンの事だが、ものすごい近視でデビュー初期の頃とlet it beの頃の眼鏡をかけた顔が断然違った印象に見えた。何しろヘアスタイルがマッシュルームカットからロングのセンター分けに変わっていた。
revolutionの詞を書いたのも彼だが、そこでは暴力革命に反対意思を表明している。君が毛沢東の写真を持ち歩いているならどうにもならないとも歌っている。