ユングは云わずとしれたスイス人の精神分析学の大家。フロイドの弟子にして、後年たもとをわかっている。
ユングは数あまたの著作を遺している。全集も日本で翻訳出版されていた。筆者はその幾ばくかを若い頃、親しんでいたのでこのブログを作成する。
結論からいって、人間も動物だから雌雄の差異がある。しかしユングは個人の中に本来的両性具有をとらえた。男性には女性的要素が備わっているし、女性にも男性的要素が備わっている。その強度の表象がその人の性別を決定する。これは心理学上の見解である。
男性内の女性的要素をア二マ、女性内の男性的要素をアニムスと名付けた。すみません、逆かも知れないです。
だから女性的な男もいるし男性的な女もいるのは当然だ。そして中性的人間もいても不自然ではない。ア二マとアニムスが個人内でほぼ半半の勢力を保っている。これらはあくまで性格上の論点です。
性的本能としては男は女と交わりたいし、女は男と交わりたいのは生殖のため正常です。この本能はその人の性格とは別次元に発生してくるのではないかというのが筆者の推定です。動物的本能として異性に対する性欲が発生する。しかし女性的男はそれを世俗的に満足させられない。