かなり昔だと思います。毎日のように貸本屋さんに通い、漫画を読みまくっておりました。
水木しげるさんとその表現物の、その両方、全部ですね。“貸本屋さん”のイメージが
強くあります。
代表作の「ゲゲゲの鬼太郎」のはじまりを調べると、
墓場鬼太郎(1960年 - 1964年、兎月書房 貸本漫画)となっておりました。
河童の三平(1961年 - 1962年、貸本)。
悪魔くん(1963年 - 1964年、貸本)。
「ゲゲゲの鬼太郎」となるのは(1971年、週刊少年サンデー)でした。
やはり、水木しげるさんとの出会いは貸本屋さんだったようですね。
そのころの水木しげるさんには戦争の影が色濃く感じられました。
そのころ“戦争”に夢中だった、わたくしが水木さんのその影の部分を探していたという
ことだったのかも知れません。
少し前に『ゲゲゲの女房』というTV番組がありました。水木さんの奥さん・武良 布枝
(むら ぬのえ)さんが書かれたもので、イケメン・向井理(むかいおさむ)くんがなんと
水木さんでした。
先月30日に逝去、93歳。追悼番組で、自由奔放な水木さんと明るい夫婦像が語られていました。
ふたりのお嬢さんもいらっしゃる。うらやましい限りでした。
筑摩書房の元編集の方が「手塚調、石ノ森調はあるけれど、水木調は出てきませんね」と
話していました。これってなかなかのもんでしょう。
ファンの方が描かれた、水木さんと鬼太郎と一反木綿(合っているかな)です。