いいしらせのグッドニュース[パート・Ⅱ]

しらせ・いいの写真のあるグッドな絵日記です。

原 節子さんから、小津安二郎監督へ。どういうわけか、桑野 みゆきさんへ。   2015.11.27.

2015-11-27 16:31:55 | 日記


          

          『東京物語』撮影中の原 節子さん(左)と小津 安二郎監督(1953年)


         原 節子さんのご逝去をきのう知りました。
         映画のこともともかく、半世紀もの時間を公的領域と縁を切った生き方に
         なにやら、たいそう強く感銘・感動いたしました。
         原 節子さんの時代とはわたくしだいぶづれています。
         小津安二郎監督と原 節子さんとの出会いの六作品に目がいきます。


     『晩春』(小津安二郎 監督、1949年)紀子(初の小津安二郎監督作品。)
     『麦秋』(小津安二郎 監督、1951年)間宮紀子
     『東京物語』(小津安二郎 監督、1953年)紀子(小津監督の代表作にして原の代表作。)
     『東京暮色』(小津安二郎 監督、1957年)沼田孝子
     『秋日和』(小津安二郎 監督、1960年)三輪秋子
     『小早川家の秋』(小津安二郎 監督、1961年)小早川秋子

          小津 監督を調べていたのですが、『秋刀魚の味』1962年に出会い、わたくしの記憶に
          花が咲きました。


          
          

          笠智衆さんが演じる父親と中村伸郎さん、北竜二さんが演じる友人たちとの応酬がえらく愉しかった。
          笠さんの恩師、東野 英治郎氏がなんともよかったなと。
          そうか『秋刀魚の味』には、原 節子さんは出ていなかったんですね。

          ですが、『秋刀魚の味』は小津安二郎監督の遺作であり、その葬儀に顔を出されたのが
          原 節子さんの公的な場の最後だったのです。
          とすると、『秋刀魚の味』に出ていた女優さんは誰だったのか、と追跡すると桑野 みゆきさん
          と出会いました。


          
          


          そうか、黒澤明監督の「赤ひげ」の桑野 みゆきさんを間違えておりました。
          岩下 志麻さん ごめんなさいです。
          ですが、桑野 みゆきという女優さんも、なんと25歳で引退されているようですよ。

        『原 節子さん →小津安二郎 監督 →笠智衆さん・東野 英治郎さん →桑野 みゆきさん』
        という、“記憶違いの人の輪”が出来上がってしまいました。



          


          原 節子さんに戻りますが、わたくしに見識がありませんので、つぎのものを引用いたします。

     小津ファンの誰をも魅了=原節子さん死去で英紙追悼  時事通信 11月26日(木)21時配信

     【ロンドン時事】女優の原節子さんの死去を受けて英紙ガーディアン(電子版)は25日、小津安二郎監督の
     作品における原さんの役割の重要性を強調する映画評論家ロナルド・バーガン氏による追悼記事を掲載した。
     記事は「小津安二郎の映画に親しむ者は誰もが原節子に魅了されるだろう」と書き出し、小津作品の
     豊富なユーモアや感情、心理的・社会的洞察などは、原さんの「誤解されかねないほど似通った役柄の中で
     表現される」と指摘した。また、原さんの「輝くような笑顔は多様な感情を伝達する」とし、
     それは時に純粋な愛の表れであったり苦悩を隠そうとするものであったりすると論じた。


          ご冥福を。