コスト管理において重要なことは、コスト削減ではない。
コスト管理が組織構造の問題であるとの認識である。
コスト管理とはコスト削減ではなく、コスト予防でなければならない。
コストが自動的に下がることはない。
したがって、コスト予防は不断の課題である。
いかにマネジメントに優れていようとも、コストは繰り返し点検していかなければならない。
いかにコストを管理しようとも、あらゆる活動を数年ごとに点検しなければならない。
こうして組織内の誰もがコスト意識をもつようになる。
コスト管理を脅威としてではなく、機会として見るようになる。
コスト管理がコスト削減として理解されるとき、働く人たちは人員整理の問題として協力を拒否する。
しかし、それがコスト予防として理解されるとき、彼らは機会として見る。
少なくとも雇用の安定と仕事の質の向上のためとして支持する。
:eラーニング教材「永続的コスト管理」
コスト削減とはいうけど、コスト予防とは言わない。
コスト管理は、コスト予防。
ドラッカーらしい視点である。
あらゆる管理は予防なのかもしれない。