イノベーションとは組織的かつ体系的な仕事である。
しかし、それは分析的であるとともに知覚的な仕事でもある。
もちろんイノベーションを行おうとする者は、見聞きしたものを論理的かつ詳細に分析する必要がある。
知覚するだけでは駄目である。
知覚というものが、単に感じることを意味するのであれば、イノベーションにおいて知覚は役に立たない。
そのような知覚は、見えるものではなく見たいものを見るにすぎないからである。
:「エッセンシャル版 イノベーションと企業家精神」
この部分だけをとらえると「1%の閃きがなければ99%の努力は無駄になる」というよりは、「成功は、1%の閃きと99%の努力である」ということを言っている。
ドラッカーは、「二度あることは三度ある」と「三度目の正直」を使い分ける。
100%成功する方法もないし、失敗する方法もない。
ノウハウは過去のものである。
現実は変化しており、成功を保証するものはない。
新しいことに挑戦する際に能力よりも勇気が必要になるのはこのためである。