なにか、悲しくなりそうなことに出会ったときは、つねに自分にこう言いきかせよ。
これは不幸ではない、これに高貴に耐えることが幸福なのだと。
マルクス・アウレリウス・アントニヌス(古代ローマの皇帝・哲人皇帝)
2000年以上前にも幸福についてこのように考えている人間が存在していたことに驚きを隠せない。
非常に宗教的な考え方であり、釈尊の教えに近い。
高貴に耐えることは幸福というよりは、人としての出世の本懐のように思う。
仏教では、忍の徳たること持戒苦行も及ぶこと能わずと教える。
仏教者にとって、出世の本懐を実践することは徳を得ることであり幸福といえる。