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統治と実行のための分権

政府はお粗末な経営者である。

巨大かつ複雑であって、必ず手続きにこだわる。

公的な金であるがゆえに、一銭一厘まで責任を明らかにしなければならない。

まさに本来の意味において官僚的たらざるをえない。

政府が法のもとにあるか、人のもとにあるかは議論の分かれるところである。

しかし、いずれにせよ、政府は形式を重視せざるをえない。

したがって、高コストたらざるをえない。

政府の役割は、重要かつ意味ある意思決定を行なうことである。

社会のエネルギーを結集することである。

問題を明示することである。

選択を提示することである。

すなわち、統治することである。

しかしそのことは、すでに明らかなように、実行することとは両立しない。

統治と実行を両立させようとするならば、まず意思決定の能力が麻痺する。

これまで企業は、今日政府が直面している問題、すなわち統治と実行の問題に取り組んできた。

その結果、両者を分離しなければならないことを学んだ。

さもなければ、意思決定はなされず、実行もなされない。

企業では、この問題を解決する方法を分権と呼んだ。

:「断絶の時代」

 

果たして組織において分権がうまく機能しているのだろうか?

統治のスキルと実行のスキルは違う。

理論は現実に従う。

統治は民主主義でなければならないがゆえに理論はすぐには変えられない。

実行は成果をあげなければならないがゆえに現実を優先しなければならない。

新たな理論、正しい理論は実行からしか生まれない。

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