意凍ism ~イコオル・イズム~

個人的な日記のようなメモと、H20で大殺界を抜けた土星人(+)としての生き様を、気楽に書き連ねていこうと思います。

棚橋を見直す ~G1観戦記

2009年08月15日 21時54分40秒 | プロレス
杉浦がでることを知って、急遽、観戦を決めた。
今週始めにチケットを購入したにも関わらず、2階特別席で1列目。
土曜にもかかわらず、会場全体的に空き席が目立ってたね。
不況というのもあるだろうが、プロレスの求心力が下がっているのは事実だろうな。

さて、試合をいくつか。

永田vs飯塚。
飯塚の反則に暴走した永田がレフリーを突き飛ばして、逆に反則負け。
第2試合だから、予感はあったけど消化不良。
ヒールに対するキラー永田を見たかった。
しかも、これで永田は自ら決勝進出の芽を潰した。
永田世代にとって、もうG1はそんなものになったの?という感じ。

大森vsTAJIRI。
久々の大森を楽しみにしてたのに、試合開始早々のグリーンミスドで、何にも無いままあっさりTAJIRIの反則負け。
ムタとか昔、吹きまくってけど、こんなだったか?
ま、よそ者同士だし、決勝進出にも絡んでないから軽く見らてもしゃーないか。残念。

杉浦vs後藤。
期待の一戦。
連戦の披露蓄積もあってか、双方共に動きが鈍かった。
でも、意地のぶつかり合いは見せて、まずまずの満足度。
結果も杉浦が勝ち、滑り込みで決勝進出。
前年の覇者は、ここで散る。

棚橋vs田中。
メインには現IWGP王者が登場。
僕も今となっては古い世代のプロレスファンになってしまっていて、棚橋のことが好きくなかったのだが、今日で見る目が変わった。
田中が良く、しかも手があったというのもあるのかもしれないけど。
棚橋は実績があるにも関わらず、強さが感じられなかったのだが、見つけたよ。棚橋の強さを。
それは、“たたみかけの美学”。
ここが勝負所と見ると、一気にたたみかける。勘所が良いというか、追い詰められていても一気に動きがトップスピードになり決めに行く。
強いのに、詰めが悪くてトップに立てないレスラーは腐るほどいる。
この、“たたみかけの美学”の現役屈指のレスラーは、なんといっても武藤敬司。
棚橋は、武藤の元付き人で、師弟関係。
ちゃんと、盗んでいるよ。良いところを。

全体的に、昭和の香りのする消化不良の試合が多く、盛り上がりには欠けていたと思うけど、メインが盛り上がったので、興行としては及第点かな。
そういう意味でも、棚橋、見直した。

新日本は、タレントはいろいろ揃ってるんだから、もっと一般世間に訴えるプロレスができると思うんだが。
昭和の香りというか、プロレスファン、もっと言えば新日本ファン向けの試合が多いんだよね。
そこが僕ですら、ちょっと食傷気味だもの。

明日の決勝は、杉浦vs真壁、棚橋vs中邑に決定。
なかなかの好カードになった。

心情的には杉浦の優勝と言いたいけど、現実的には棚橋か。
真壁の優勝も意外性があっていいし、中邑の負け無し完全優勝も次の展開を考えるとあり得る。

何か考えだしたら、なかなか面白い。
やっぱ、プロレス好きなんだね、私。

最後になったけど、元祖G1男の蝶野が、今回は不参加。今日の試合も無し。
高校生の時に、第1回のG1決勝を生観戦した者としては寂しい事。

時代は過ぎ、僕も年取るわな。