承前)が有ると思う。特に最終回のそれは「マジンガーZの最終回のオマージュ」ではあるが、結局グレートがZを超えられなくなってしまった印象を強めてしまった。グレート最大の悲劇と言っていいと思う。
ドラマの面では後半から最終回に向けて仕込んでいた伏線が見事に繋がった印象である。主人公の剣鉄也は「戦闘のプロ」として訓練を受けていた訳だが、その際に人間的成長がおざなりになっているという描写が後半(32話以降)になるにつれ増えていく。
子供の頃飼っていた鷹が友人を失明させたトラウマを持っていたり、強敵を前に死の恐怖からスランプになったり、気の緩みから怪我をして戦闘に支障をきたしたり・・・。細かく描かれた彼の未熟な面の究極が「孤児である自分」の受け入れが出来なかった点だ。これが元で兜甲児と対立、剣造の死に繋がる。
だが実は、剣造が生きていたことは知らない兜甲児とシロー(祖父の十蔵が居たとはいえ離れて暮らしていた)のほうが親のいない時間を長く過ごしているのだ。その間剣造とともに過ごしている鉄也の方がよほど「親のいる環境」に近かったわけで、自分の置かれた立場を歪んで理解していたわけだ。
これは剣造にも非があるのだろうが、やはり鉄也の持っていた僻みが大本の原因。これをマジンガーZ登場と絡めた藤川桂介も本当に人が悪いというか、そんなに鉄也好きじゃなかったのか解らないが、結果として「人間的にも兜甲児の方が上」という印象を視聴者に与えてしまったと思う。
親と子の相克というテーマには沿っているが、そのせいで「グレートマジンガー」自体が「マジンガーZの下」になってしまった印象は拭えない。内容は深いと思うのだが、グレートを犠牲にしてしまうのは流石にどうなのかと思う。恐らくは局かスポンサー側のごり押しが大本にあるのだろうが。
グレンダイザーでも、フジ側から「兜甲児を出演させろ」というごり押しが来て、現場は相当に難渋したようだが、恐らくはグレートの反省を活かした藤川と、局側の意向に反感を持った上原正三が「甲児をマジンガーには乗せない」で一致したので、グレンダイザーで甲児はZに乗れなかったのではないか?
というのが実際の「グレンダイザーにマジンガーZが出なかった理由」ではないかと空想している。だが結果これが奏功し、のちにグレンダイザーは世界を席巻するのだから、世の中解らないものだw
@gaitifujiyama 確かに言われてはじめて気づいたのは不覚だったけど、その視点で見ると「中韓が嘘を言っていることをその国の連中が認めているじゃないか!」というアリバイ作りとそれに従わせることによる精神的充足を目的としているように思える。キチ○イ染みている・・・。