アンプ遍歴その6 FENDER TWIN REVERB#2

2015-08-30 09:29:57 | ギターとその近辺
(1992年から1993年頃の話)

ZOギターでAMPEG VT40を鳴らしたらいい音がしちゃって、ハムバッキングのギターが欲しくなった俺。
ギブソンのフライングVを買ってしまった。今でもたまに弾いてる、あのヘッドが尖ってて、弦を裏から通すやつね。この頃、アルバート・キングが好きで好きでたまらなかったからだ。
しかし若いというのは恐ろしいものだ。
第一に「月々払える金額の分割にすれば、欲しいギター買えるんだよ。」という楽器屋さんのセールス・トークを100パーセント信じることができる。自分は払える!と思える。
第二に分割払いとは借金のことで、金利(しかも42回払いのためサラ金以上の金利)を払うということの辛さを、全く理解しないでローンを組める。
かくして、ギター、アンプ、アンプさらにギター、そして苦しい生活を乗り切るためにさらにキャッシング、と、俺の払う金利は半端ではなくなっていった。
てわけで、42回(正確には6回スキップの36回払い)ローンで手に入れたフライグVをAMPEG VT40にぶち込んだ。結果、サティスファクションしなかった。残念。50Wのアンペグは、俗に言うヘッドルームが狭い音、つまり、ギブソンのパワーのあるギターを入れたら、余裕のない歪んだ音だったんだよね。レンジが狭い音と言えばいいのかな。
そこで再び、100Wのフェンダー・ツインリバーブの登場となった。しかしこのタイミングで(本当はどんなタイミングだったか良く思い出せない(^^;)スピーカーが2発とも飛んじまったんだよ、ツインリバーブのスピーカーが。
困っていると、職場の同僚が、メサブギ用のBlackShadowというスピーカーを譲ってくれた!
かくして俺のツインリバーブは生まれ変わった。
元々ついていたスピーカーは、メーカー不明の日本製の物(機会をみて詳しく書こう)で、中域に音が集まった丸い感じの音がしていた。
新しく搭載したBlackShadowは、レンジが広く、エッジのたった音だった。決して尖り過ぎ無いがシャープなサウンドだった。
スピーカーは音の出口だから、音色を決めるでかい要素だと思う。スピーカーを交換してツインリバーブは古き良きサウンドから現代(当時)のサウンドへと変化を遂げた。
この「消耗パーツの交換で音が変わる」というのはアンプの宿命だ。このシリーズのその1で書いたアンペグVT22も、真空管・スピーカーの交換の度にレンジの広いサウンドになっていったものだった。
宿命とは言え、修理の度、音が変わるのは、善し悪しだ。
このツインリバーブの場合は、サウンドがグレードアップした感じでよかったが。もしも前の音が気に入ってた場合は悲劇だよね。古いアンプの場合は同じパーツはなかなか手に入らんから、辛いよね。アンペグのオリジナルの真空管なんかは手に入らなかったからね。どんどん音は変わっていった。
さて、スタジオでライブで、フライングVをツインリバーブで鳴らすやり方を色々と試した。
例えばチャンネル切り替え。ツインリバーブにはノーマルチャンネルとリバーブチャンネルの二つのチャンネルが独立して入ってる。二つのチャンネルのボリュームを変えてセッティングしておく。それをABボックスを使って切り替えて、バッキング用リード用で使い分けた。
さらに、片方をクリーン・トーンにセッティング。それをパラメトリック・イコライザーでミッドブーストしてアンペグ風クランチ。ABボックスでボリュームを上げた方のチャンネルに切り替えてリード。てなこともやったな。これはメサブギのチャンネル切り替えにヒントを得た作戦だった。
まあこうやって、歪みペダル無しで、アンプのナチュラル・ディストーションで演奏していたわけだ。(一度だけ歪みペダルを繋いでライブをやったが、曲の途中で外して、アンプのボリュームをフルにしたことがある)
そう言えば、ステレオ出力のトレモロエフェクターを、ツインリバーブの2つのチャンネルに繋いで音を出したりしたな。なんか一台のアンプの中で音がグルグル回って、スゲエサイケでわけ分かんない音で、すぐにバンドメンバーから「やめてくれー」て言われちまった。
そんな風に、色々試して、最終的にはアンプ直でボリュームとトレブルをフルにして、ベースをゼロにする、バスカット・セッティングで使っていた。
最高にイカシタ、最高にでかい音だった。
ギブソンギターとフェンダー・アンプ。イイよね。
Freddie King - "Meet me in the morning"

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