ライダー定食

どこにも行けないGW中、寝てばかりいても痛いし、多少は体を動かすのもいいだろうと、近所の図書館へゆっくり、ゆっくりと歩いた。
その図書館で「読んでみれば？」と本棚の中から背表紙がアピールしてきたのがこの本。「ライダー定食」というタイトルが仮面ライダー世代の心をくすぐった。
東直己という著者も全く知らなかったが、アピールしてくる背表紙の声にしたがって借りた。
短編集で、本と同タイトルの作品が最初に収められていた。
これが衝撃的なストーリーで、作者の意図、登場人物の「意志」を考えるため、何度も読み返している。
自分と周りの人間、生と死、善と悪、この世の不条理、などなど俺はいろいろ考えてしまった。
人により、はっきり好みの分かれる作品だが、いろいろ考えるきっかけになったりする作品だと思う。
他に箸の視点で描かれた小説、蝿の視点で描かれた小説、なども収められている。
気になった人はどうぞ。面白いかどうかは、読み手しだい、責任もちません。