母親クラブ主催の恒例、秋の『おはなし会』に参加したのは先週の土曜日。
わたしの所属する読み聞かせグループと、パネルシアターのサークルと、長年地域でストーリーテリングをされてきた『おはなしの森』の方々、そして現役子育て真っ最中の若いお母さんのグループ『アトリエママ』合同のイベント。
『おはなしの森』の方々の話芸は、まことにすばらしい。
常日頃から、研鑽されている方々だからこそと思う。
小さい子たちに混じって聞き入り、年甲斐もなく大笑いさせてもらった。
わたしが大声で笑う度に、小さい子たちがこちらを振り向き「なんや? このおばちゃん」という顔をするのも、また面白かったりして。
大笑いしたおはなしは『エパミナンダス』
ストーリーテリング界では有名なおはなしらしい。
『エパミナンダス』とは主人公の名前。
落語によく登場する、ちょっと頭の足らない留五郎さんのような愛すべきキャラクターだ。
エパミナンダスは、毎日のようにおばさんのうちに行く。
するとおばさんはそのたんびに、「お母さんにおみやげですよ。」と言って何かくれる。
でも、エパミナンダスはまともに持ち帰ったことがない。
ある日、ふわふわのケーキを指でギュウーっと握り締めて持ち帰り、母親から正しい持ち帰り方を教わる。
「ケーキをもらったらきれいな葉っぱに包んで、それを帽子のなかに入れて、それから、その帽子を頭の上にのっけて、そうっと歩いて帰ってくるもんだよ。」
その次の日、出来たてのバターをもらったエパミナンダスは、母親に教わったとおりに持ち帰るがバターが溶け、全身バターだらけ。
母親は「バターをもらったら、キレイな葉っぱにつつんで小川に持っていき、冷たい水でひやして、そっと手にのせて持って帰ってくるもんだよ」といいきかせる。
またおばさんの所に行ったエパミナンダスは、生まれたばかりのかわいい子犬をもらう。
戦慄!
エパミナンダスは、その子犬をきれいな葉っぱにつつんで、小川に持っていって、水につけて冷やし、水の中につけては、冷やして、そーと手に載せて、持って帰る。うちに着いたときには、子犬は半分死にかけ……
母親はあきれながらも犬の連れ帰り方を教える。
「犬をもらったらね、子犬を地面において、長い紐を持ってきて、一方の端を子犬の首にもう一方を、自分がもって、ひっぱってくるもんだよ。」
その次の日、エパミナンダスは焼きたてのパンを一本もらう。
さて、エパミナンダスは……
ここまで寛容だった母親がとうとう音を上げてしまう。
「エパミナンダスや、エパミナンダス。おまえはもう、本当に頭がないねえー。おまえの頭は生まれたときからカラッポで、これから先、死ぬまでカラッポに違いない。わたしゃもう、おまえに何を言うのもやめたよ。そのかわり、これからは、おばさんのところに行っても、もらってこないでおくれ。これからは、自分で取りに行くよ……」
そして、エパミナンダスに留守を任せて出かけるのだけれど、このエパミナンダスに無事に留守がつとまるはずもなく。
帰宅した母親は無惨に踏みつけられた、6個のパイを発見することになる。
おはなしはここで終わりだが、母親はその惨状に、どんな言葉をエパミナンダスにかけたことだろうかと、おはなしの続きを想像する。
大笑いをしたけれど、よくよく考えるとこれは怖いおはなしだ。
わたしの所属する読み聞かせグループと、パネルシアターのサークルと、長年地域でストーリーテリングをされてきた『おはなしの森』の方々、そして現役子育て真っ最中の若いお母さんのグループ『アトリエママ』合同のイベント。
『おはなしの森』の方々の話芸は、まことにすばらしい。
常日頃から、研鑽されている方々だからこそと思う。
小さい子たちに混じって聞き入り、年甲斐もなく大笑いさせてもらった。
わたしが大声で笑う度に、小さい子たちがこちらを振り向き「なんや? このおばちゃん」という顔をするのも、また面白かったりして。
大笑いしたおはなしは『エパミナンダス』
ストーリーテリング界では有名なおはなしらしい。
『エパミナンダス』とは主人公の名前。
落語によく登場する、ちょっと頭の足らない留五郎さんのような愛すべきキャラクターだ。
エパミナンダスは、毎日のようにおばさんのうちに行く。
するとおばさんはそのたんびに、「お母さんにおみやげですよ。」と言って何かくれる。
でも、エパミナンダスはまともに持ち帰ったことがない。
ある日、ふわふわのケーキを指でギュウーっと握り締めて持ち帰り、母親から正しい持ち帰り方を教わる。
「ケーキをもらったらきれいな葉っぱに包んで、それを帽子のなかに入れて、それから、その帽子を頭の上にのっけて、そうっと歩いて帰ってくるもんだよ。」
その次の日、出来たてのバターをもらったエパミナンダスは、母親に教わったとおりに持ち帰るがバターが溶け、全身バターだらけ。
母親は「バターをもらったら、キレイな葉っぱにつつんで小川に持っていき、冷たい水でひやして、そっと手にのせて持って帰ってくるもんだよ」といいきかせる。
またおばさんの所に行ったエパミナンダスは、生まれたばかりのかわいい子犬をもらう。
戦慄!
エパミナンダスは、その子犬をきれいな葉っぱにつつんで、小川に持っていって、水につけて冷やし、水の中につけては、冷やして、そーと手に載せて、持って帰る。うちに着いたときには、子犬は半分死にかけ……
母親はあきれながらも犬の連れ帰り方を教える。
「犬をもらったらね、子犬を地面において、長い紐を持ってきて、一方の端を子犬の首にもう一方を、自分がもって、ひっぱってくるもんだよ。」
その次の日、エパミナンダスは焼きたてのパンを一本もらう。
さて、エパミナンダスは……
ここまで寛容だった母親がとうとう音を上げてしまう。
「エパミナンダスや、エパミナンダス。おまえはもう、本当に頭がないねえー。おまえの頭は生まれたときからカラッポで、これから先、死ぬまでカラッポに違いない。わたしゃもう、おまえに何を言うのもやめたよ。そのかわり、これからは、おばさんのところに行っても、もらってこないでおくれ。これからは、自分で取りに行くよ……」
そして、エパミナンダスに留守を任せて出かけるのだけれど、このエパミナンダスに無事に留守がつとまるはずもなく。
帰宅した母親は無惨に踏みつけられた、6個のパイを発見することになる。
おはなしはここで終わりだが、母親はその惨状に、どんな言葉をエパミナンダスにかけたことだろうかと、おはなしの続きを想像する。
大笑いをしたけれど、よくよく考えるとこれは怖いおはなしだ。
旅先でも早起きですね!
『エパミナンダス』の話を聞いたとき、真っ先に浮かんだ顔がバイト君でした。
憎めないキャラですから。
>bbさん、うめさん
程度の差はあれ、誰もが『エパミナンダス』的要素は持っているんだと思います。
失敗するからこそ成功がある。
失敗するから楽しい。
失敗なんか怖くない。
全ての人がそう思ってくれると、ずいぶん救われますよねぇ。
このお話は、東京子ども図書館編の「おはなしのろうそく1」の最初に出てくる幼児教育に携わった方ならお馴染みのお話です。我が家の息子も幼稚園の頃に楽しみ親しんだ話です。
子供の本質が、かいま見えてびっくりしますね。 日常的に有りそうで無さそうなフフフフフ
それにしても可笑しくて怖~い。
キャラクタがはまりすぎです。