ら く が き ち ょ う

えほんや なずな店主いちみちゃん が
心にうかぶ よしなしごとを 描き散らす since 2005

【ぼやき】まぁ、きいておくれやす

2021年06月22日 | つれづれ

【 ぼやき】 まあ、みなさん、ちょっと聞いておくれやす。

「大人の子育てを豊かにする」いう雑誌があるんですわ。

(謎なタイトルですな、単純に「子育てを豊かに」ではあかんのかいっ)

その雑誌の好評連載(編集者談)に「書店員が選ぶ〇〇〇〇の本50」いうコーナーがあるんですわ。

で、つくばの零細な絵本屋のおばちゃんに「科学の本」を10冊選書したうえにそれぞれ紹介コメント書いて、それから最近読んだ気に入ってる本を教えてくれと依頼が来ましたん。

なんでか? というと、つくば は研究学園都市として、全国に名をはせていて、そういう場所で絵本屋をしているんやさかいに、それらしい選書できますやろう?ということのよう。

つくば市のウェブサイトにも「世界のあしたが見えるまち」な~んてキャッチフレーズが輝いてますもんな。

浸透してまっせ、立青さん。(市長さんのお名前です)

かてて加えて、店と店主の写真も送ってほしいとのこと。

それを知ったつれあいが

「原稿料あるか、聞くがよい」いいますん。

そりゃそうですな。「依頼」されてる。

以前『東京人』(都市出版)という雑誌から、絵本を三冊紹介してと依頼されたときは、きちんと原稿料をいただきました。

そこで先方に「失礼ながら……」と尋ねましたら

「原稿料はありません。掲載誌1部送ります」とのこと。

出版社ごとに様々ご事情があるんでっしゃろう。

まぁ、しゃあないなぁ。

本を紹介するんが仕事やし、絵本屋の宣伝になるかもしれんし、引き受けました。

10冊選んで、これこれこうこうと、先方から来たワードファイルに入力して送り返しましたらば

編集者から*****

バラエティに富んだ選書でとっても楽しいページになりそうです、 本当にありがとうございました。 (私自身も読みたくなる本ばかりで、このあとすぐ、何冊か注文します!)

*****

との返事あり。

おお! 注文してくれはるんやったら、ぜひ、うちの店で買うて欲しいと思いまして、すぐメールを返しました。

いちみから*****

選書内容がお眼鏡にかない、安心いたしました。 選書したものは、すべて当店に在庫ございますので、もしよろしければ、当方にご注文いただけるとありがたく存じます。

ああ、でも、お取引のある書店さんでお求めになっても全然かまいません^^;

*****

とメールを送り返したんですわ。

それが3月下旬のこと。 そして、4月6日、返事がきました

編集者から*****

せっかく「在庫ありますよ」とお知らせいただいたのに 入れ違いでamazonに注文してしまい申し訳なしです。。

*****

むむむむむ。

メールを読んだ時が、晩ごはん前。

ひもじさもあって、「仁」「義」の二文字が、頭の中でチカチカ瞬いたんですわ。

うそでも「旧知の書店に注文しました」ぐらいの思いやりの一言はないんかいっ。

バカ正直にっ!

今まで、なんべんそんなふうに、意識のないまま知らず知らず小売店を足蹴にしてきたんや、あんた?

この先も、そんな心持で、全国の書店さんに「選書と紹介文」を掲載誌1部進呈で依頼されたら、たまらんなぁと思いました。

いちみから*****

「在庫あります」の件、入れ違いになりましたこと、まことに残念でございました。

感染症禍以前より(もとより、よくご存じとはおもいますが)書店経営は、なかなかに厳しいものと、身に染みております。

今回のように選書を依頼され「読みたい」と聞けば、うちにありますと言いたいですし。

また、ほかの書店さんも、自店が選書したものを注文されたら、相当喜ばれると思います。

(amazonさんが喜ぶよりも、何倍も、O橋さん(仮名)に感謝されると思います)

次号にも同じように、連載が続くのであれば、このことを思い出していただければと思います。 口幅ったいことをもうしました。

*****

ほんま、あほらしいゆうか、失礼というか。

 

 

その後、二か月たって、その雑誌は発売なりまして、約束通り掲載誌が送られてまいりました。

 

そこでまた、わたしは見つけてしまった。

その雑誌の目次に、誤植が(少なくとも二か所)あることを。

しかも、そのうちの一つは、固有名詞を間違えている! あ~ら、たいへん

うちの店も、開業当初は「えほんや き ずな」と間違えられて、かなりがっかりした思い出がありますのん。

報道や出版の世界では、お店の屋号は人の名前と同じで、間違えたらたいへんなことやと思いますんやで。

そこで、またまた編集者の方にメールしましたところ、以下のよなお返事をいただきました。

編集者から*****

もくじの校正漏れについてはまったく恥ずかしい限りです。
ご指摘の通り、特に取材でお世話になった皆さまに関わる部分についての誤りは
お相手の方が本当にがっかりしてしまうことです。
注意しているつもりのことでも再三確認するよう、
あらためて、気を引き締めてまいります。
 
これに懲りず、今後とも弊社発行物を、どうぞ宜しくお願い致します。
 
*****

人間は間違う生き物。

誰かって、間違います。わたしも、日々うかつに粗忽に、至らぬことを繰り返しております。

肝心なのは、同じ間違いを繰り返さへんこと。
こうしてぼやいておりましたが、我が行いをふりかえる機会として、ぼやき終わりますわね。

ちゃちゃちゃん!

 

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